CFTC IMMポジション(5/10集計-5/14公表分)

5/10 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会 IMM通貨先物取組(=CFTC IMMポジション) (日本時間 5/14朝公表分)
IMM_20110510_ページ_1 「円」 ロングは前週比 82.5%の増加で 36100枚(前週:19779枚)、「円」ショートは前週比 -40.3%の減少で 23046枚(前週:38598枚)。この結果、4/5以来5週続いた売り越しも再度買い越しに反転。買越し枚数は前週比 169.4%の反転増加で 13054枚(前週:-18819枚)、売買計は前週比 1.3%%の増加で 59146枚(前週:58377枚)となりました。

全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の10.6%(前週:4.9%)で 5.7%増加、ショートはIMM全ショート枚数の18.9%(前週:28.4%)で -9.4%の減少となりました。

レート変位では、前火曜→前金曜終値で80.97円→80.63円と円高、前金曜→今火曜終値では80.63円→80.86円と円安、今火曜→今金曜では 80.86円→80.72円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では80.97円→80.72円で円高と言うことになりました。

前回集計の翌々日(5/5)、ドル円は再度80円を割り込み、今週最安値 79.56円をつけ、今回の集計ではそのあたりの変化を見ることになりましたが、先週のこの記事で、円ロングは40%超えの増加を見せましたが、集計時点においては未だ80.97円の水準にあり、2日後に79.56円まで下げるためには、更なる積み増しが必要になるはずです。と書いた事が如実に示された数字になっています。しかし同様に、先々週の79.56円をさらに下回ることが出来ず、底堅いというのか80円台後半を維持していると言うことは当面の底と考えても良さそうで、仮に次回の集計公表でほぼイーブンもしくは再度売り越し転になったとしたら当面の底と認識しても良いかと思います。先週の底堅さがトレンド転換なのか単に調整戻りなのかは未だ要観察ですね。

また、添付資料の最終ページにも上げてあるように、先週まで5週連続の売り越し状態は投機の円売りであり、実需での円は買い越し状態にありました。投機+実需で見るとここ半年来は終始買い越し状態である事を考えると、年度替わりとは言え、むしろ先週までの売り越しが異常だったとも言えます。

IMM_20110510_ページ_2 「ユーロ」ロングは前週比 -23.7%の減少で 98054枚(前週:128460枚)、「ユーロ」ショートは前週比 26.5%の増加で 36607枚(前週:28944枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -38.3%の減少で 61447枚(前週:99516枚)、売買計は -14.4%の減少で 134661枚(前週:157404枚)となりました。

全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の28.7%(前週:31.6%)で-2.9%減少、ショートはIMM全ショート枚数の30.1%(前週:21.3%)で 8.8%の増加となりました。

レート変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4822→1.4317とユーロ安、前金曜→今火曜終値で1.4317→1.4411とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.4411→1.4118とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4822→1.4118とユーロ安となっております。

ユーロは格好の投機対象となっているようでめまぐるしく変化しています。合計で見れば本年 1/18以来買い越し継続ですが、前週・前々週のロング増/ショート減への転換が今回そのままひっくり返されたような数字となり、5/4に付けた1.4939の年初来高値もその週末(5/6)1.4300を切ろうかという水準まで売り込まれ、先週末では1.4118まで売り込まれています。

IMM_20110510_ページ_3 CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -15.86%の減少で 341824枚(前週:406236枚)、ショートは前週比 -10.62%の減少で 121631枚(前週:136089枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -18.49%の減少で 220193枚(前週:270147枚)。
売買計では前週比 -17.02%の減少で 463455枚(前週:542325枚)となりました。

個別に見ると対円でのロング増、対ユーロでのショート増以外は軒並みロング/ショートとも減少しており、ポンド及び豪ドル・加ドルでの双方減が目立ちます。また、豪ドル・加ドルでの双方減及びユーロのロング減/ショート増からリスク選好の地合が一歩下がってきたのかな?という観もあり、IMM全体を見たときに投機筋の数字も実需筋の数字も売買数が縮小していることが何か意味深な雰囲気を後押ししています。
なお、全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3はユーロ・豪ドル・加ドル。ショートベスト3はユーロ・ポンド・円となっており、ロングの順列に変化はありませんがショートの順列が様変わりと言った状況になっております。

■ 資料ダウンロード
『5/10集計-5/14公表のIMMポジション』
 → IMM_20110510.pdf をダウンロード

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