CFTC IMMポジション(7/5集計-7/9公表分)

7/5 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会 IMM通貨先物取組(=CFTC IMMポジション) (日本時間 7/9朝公表分)?
IMM_20110705_ページ_1 「円」ロングは前週比 276枚(0.8%)の増加で 34595枚(前週:34319枚)、「円」ショートは前週比 -428枚(-2.1%)の減少で 20268枚(前週:20696枚)。この結果、売買比は買越し継続。買越し枚数は前週比 704枚(5.2%)の増加で 14327枚(前週:13623枚)、売買計は前週比 -152枚(-0.3%)の減少で 54863枚(前週:55015枚)となりました。

全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 11.6%(前週:13.4%)で -1.8%の減少、ショートはIMM全ショート枚数の 11.5%(前週:13.4%)で -2.0%の減少となりました。

レー ト変位では、前火曜→前金曜終値で81.04円→80.83円と円高、前火曜→今火曜終値では81.04円→81.09円と円安、今火曜→今金曜では 81.09円→80.60円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では81.04円→80.60円で円高。という事になり、前週同様ドル円レートとしては集計後から週末にかけて売られ、週明けにまた買い戻されIMM集計を通過すると言った構図になっております。

今回の集計は7/5と、月初の重要指標睨みの調整週だったこともあり、ほとんど変化らしい変化はありませんでしたが、今回集計後の7/7のADPによるドル円急騰と7/8の雇用統計によるドル円急落は、行って来いを超えた倍返しとなっており、この大変動が持ち高の構成に対しどのような数字となって現れるか、次週の数字が待ち遠しいですね。

なお今回もADPでは+7万人予想が+15.7万人と予想を超えた好数字をたたき出しドル円の急騰を呼び、各社予想を上方修正して迎えた雇用統計では+10.5万人予想が+1.8万人とまさかのネガティブサプライズとなり、全戻しの行って来いを超え倍返しとなりましたが、個人的にはADPの吊り上げによる八百長臭をぷんぷんと感じます。市場ではネガティブサプライズでしたが私にとっては「睨んだ通り」でした。貯まりきらないロング(ショート)は、貯め込ませるだけの材料を(創ってでも)提供すれば良い訳ですからね。

IMM_20110705_ページ_2 「ユーロ」ロングは前週比 13060枚(19.0%)の増加で 81860枚(前週:68800枚)、「ユーロ」ショートは前週比 2853枚(8.0%)の増加で 38666枚(前週:35813枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 10207枚(30.9%)の増加で 43194枚(前週:32987枚)、売買計は 15913枚(15.2%)の増加でで 120526枚(前週:104613枚)となり、3週連続のロング減少から多少反転し4週ぶりのロング増となりました。

全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の27.5%(前週:26.9%)で 0.6%の増加、ショートはIMM全ショート枚数の21.9%(前週:23.3%)で -1.4%の減少となりました。

レート変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4368→1.4526とユーロ高、前火曜→今火曜終値で1.4368→1.4423とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.4423→1.4265とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4368→1.4265とユーロ安となりました。

ギリシャ緊縮財政及びその関連法案が通過し、7/7のECBでの追加利上げ(1.25%→1.5%)が周知の事実となっていたための上進も、今回の集計日までで、以降はじり安展開となっているような感じですが、噂で買って事実で売ろうにもその噂(材料)が無ければいまいち精彩に欠けると言ったところでしょうか。

IMM_20110705_ページ_3 CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 41591枚(16.27%)の増加で 297145枚(前週:255554枚)、ショートは前週比 22912枚(14.88%)の増加で 176859枚(前週:153947枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 18679枚(18.38%)の増加で 120286枚(前週:101607枚)。売買計では前週比 64503枚(13.61%)の増加で 474004枚(前週:409501枚)となりました。グラフでも売買とも拡大を確認できるかと思います。

個別に見ると、対フランでの売買共、対円・対NZドルでのショート減を除けば他の通貨いずれも売買とも増加になっており今回の売買数増加もうなずける状況になっております。また対ポンドでのみ売り越しになっている状況も変わらず、その売り越し枚数は前週から更に進んでおります。

全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3は豪ドル・ユーロ・円。ショートベスト3は先週と変わらずポンド・ユーロ・加ドルとなっております。

■ 資料ダウンロード
『7/5集計-7/9公表のIMMポジション』
 → IMM_20110705.pdf をダウンロード

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