7月 17 2010
CFTC IMMポジション(07/16集計分)
「円」は、ロングが前週比
1.2%の微増でほぼ変わらず 63205枚、ショートは前週比
-35.5%の大量減で 15846枚、結果、売り越しは前週の -37926枚から -47359枚へと、更に買い越し増になり、ここ1年間では昨年暮れのドバイショック直後の5万枚強に迫る勢いです。
先回、火曜日→金曜日の建玉数と為替レートの逆転現象に言及しましたが、損切りを含むポジション決済/解消があったことは確かでも、計画的な目標達成ではなく、あくまで中途利益確定だったようです。
※本ブログで採用しているIMMポジションのグラフは他所の物と違い、IMMポジ
ションの集計日/発表日双方の終値を参考レートとして表示しています。
これにより、過去の時点における結果でしかなかった数値に経時変化要素を与え、指標数字のダマシに
引っかからないことを狙っています。
先週から本格化した米国企業の決算発表は好感が持たれる数字が続いておりますが、各種経済指標がそれをすべて打ち消し、ドル安の反動としての円高、資産逃避先としての円。と言う構造が明確になっています。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比
-0.2%の微減で前週とほぼ同じ 56187枚、ショートは前週比
-12.6%減で 83237枚、結果、売り越しは前週の 38909枚から
27050枚へと買い越し減が進みました。
先週末にはついに1.3000台への復帰を果たしましたが、売り越し枚数が未だこれだけの水準にあると言うことはどこかで損切りや利益確定が出てくるかも知れません。
おそらく出てくるとすればそれは今週末23日に予定されている欧州銀行のストレステスト結果発表ではないでしょうか。
つまりストレステスト実施が発表された頃に既に持っていた玉を結果を見るまで処分保留。と言うことではないかと言うことです。
また、ストレステストの発表をもってユーロには大きな材料が無くなるので、材料出尽くしでの決算セールも懸念されるところです。
先週末はドル円やクロス円が超円高で終わるという結果になり大変な週末調整となりましたが、今週はそれがユーロに出ないかどうかが気になります。
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資料ダウンロード
『7/9公表のIMMポジション』→
IMM_20100713.pdf をダウンロード
7月 17 2010
先週(07/12~07/16)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = 前半上昇-金曜下落
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = もみあい
■ドル円 = 下落(ドル安)
■ユーロドル = 上昇(ドル安)
■ユーロ円 = もみあい
景気の先行き観好転から市場はリスクオンへと傾倒してきたかのように見えましたが、15日(木)未明に発表されたFOMC議事録で、これまでの「強まっている」文言が消え「穏やかな回復」と書き改められたため、これまでの順風は止まり市場はフリーズ状態。
そして、いきなり逆風となったのは16日(金)
GE、シティグループ及びバンカメはいずれも減益。
景況感にブレーキが掛かり重い気分の中発表されたミシガン大学消費者信頼感指数は予想を遙かに下回り、2009年8月以来の低水準と惨憺たる結果に終わると市場は一斉に投げ売りモードへと回れ右。
この結果、ドル円は86.25円と年初来最安値を更新、ダウも一時10000ドルを切らんレベルまで急速下落。
しかし米国経済とドルとは裏腹に、ユーロは久々の1.3000ドル台乗せに成功する等、明暗がはっきり分かれてしまいました。
ところで、今週末に欧州銀行のストレステスト結果が公表されますが、事前の結果想定が「何の不安もない」と言うことばかり強調されているのが気になります。
米国とドルは一体であり世界経済の牽引役ですがユーロは欧州各国の集合体であり、格差もあります。それが一同揃って「健全である」確立はむしろ低い。と思うのが普通であると思うのですが「揃って健全」?
今般のドル転落のように期待が高ければ高いほど裏切られたときの転落は大きいものです・・・。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 87.87 (DRP) / 87.87 (DPP)
予想安値 84.97 (DRP) / 84.97 (DPP)
ユーロ円
予想高値 112.03 (DRP) / 113.15 (DPP)
予想安値 110.73 (DRP) / 109.62 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.3212 (DRP) / 1.3212 (DPP)
予想安値 1.2725 (DRP) / 1.2725 (DPP)
ポンド円
予想高値 134.10 (DRP) / 134.10 (DPP)
予想安値 130.25 (DRP) / 130.25 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.5642 (DRP) / 1.5642 (DPP)
予想安値 1.5117 (DRP) / 1.5117 (DPP)
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(07/12~07/16)の為替動向』
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Pivot Points ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 円高 リスク回避 リスク選好 ストレステスト バーナンキ 議会証言