FX取引規制に関する投資家アンケート調査

矢野経済研究所とFOREX PRESSさん共催で
タイトルのアンケート調査を行っていますね。
完全匿名のアンケートなので皆さんも参加してみては如何でしょうか。
FX取引規制に関する投資家アンケート調査

でも設問に関しても疑問に思ってしまった箇所がありましたので
最後の意見欄に持論をぶち上げてまいりました。(笑)
その設問とは

【Q9】 米ドル買いの取引をした場合、取引のリスクが高いと思うものはどれですか?
    
リスクが高いと思われるものを“2つ選択”してください

□1万円を投資、100倍(1万ドル)の取引で、1円の円高になり元本の1万円が全額なくなった
□10万円を投資、100倍(10万ドル)の取引で、1円の円高になり元本の10万円が全額なくなった
□100万円を投資、10倍(10万ドル)の取引で、1円の円高になり元本が10万円減った
□10万円を投資、20倍(2万ドル)の取引で、1円の円高になり元本が2万円減った
□5万円を投資、40倍(2万ドル)の取引で、1円の円高になり元本が2万円減った
□1万円を投資、200倍(2万ドル)の取引で、50銭の円高になり元本の1万円が全額なくなった

レバレッジの説明としては有りかもしれませんが、
レバレッジ=損失拡大の元凶ありきの設問のように見えたわけです。
そこで私は最後の意見欄に以下のように書かせてもらいました。

そもそも金融庁の方はFXにおけるレバレッジと言う物を理解しているのでしょうか?
また、この設問を作成した方も同様です。
たとえばQ9のように、変動幅による差損≧証拠金だけでも説明不足と思います。
レバレッジの考え方にも2種類有り、単純に建玉に対する証拠金の場合もあれば
全預託資金に対する差損比率で見る場合もあります。
そしてまたそのレバレッジ云々もロスカットルールは絶対の前提であり
証拠金が0もしくは設定比率以下になった時点でロスカットが効かなければ
(=マージンカットが効かなければ)損失は拡大
(=マージンコール増大)するからです。
つまりレバレッジ云々は損失とはほぼ無関係な概念であり
唯一、ロスカットレートと現値が接近しすぎているときに問題になる程度です。
保険に例えればマージンカットは自賠責。
ロスカットは(レバレッジで設定できる)任意保険です。
このあたりの説明を誰か金融庁の方々にしてあげて下さい。

さて、効果があるでしょうか。