アメリカ株高⇒原油高⇒ユーロ高

最近のお気に入りの公式です。

先週1週間は米国株,原油,ユーロ共に「落ちてから徐々に上がる」
と言う展開でしたが、まさにこの公式にも当てはまっていたかと思います。

加えて、円独歩高という地合でしたので来週は円の行き過ぎを是正するために
円売りの動きも予想できそうな感じです。
しかし、金曜日終了間際に原油価格が急落したことからユーロ安につながる懸念もあり、
その影響で円独歩高是正も帳消しになってしまうこともあるかも知れませんね。

ところで、為替相場においてはFX会社間で多少の違いはあっても
為替レートは為替レートです。
でも、原油相場って皆さん何処を見ますか?
と言うことで、私自身の後学のために若干調べてみました。
(長いので「続きを見る」からどうぞ)

原油相場を読むための基礎知識

例えば、こんなところ で原油相場の時系列データを取り出せたり、
Yahoo Financeなどでも各種の原油相場チャートを参照できたりしますが
あまりに酒類が豊富でそれぞれが何の指標なのか明確な区別が付きません。
そこで、何について書いてあるのか?を理解するための基礎知識として
原油相場用語を列挙してみました。

(1)石油先物取引
現物を持つ者は絶えず価格変動リスクにさらされており、このリスクをヘッジする場として先物市場がある。
石油製品では1978年に NYMEX(米国ニューヨーク・マーカンタイル取引所)に暖房油(Heating Oil)が初めて上場され、WTI原油の上場の成功で、世界の原油価格指標を発信する地位を確立している。
IPE(英国インターナショナル・ペトロリアム取引所)もブレント原油の成功で、原油市場に大きな影響力を持つ。
このほか世界には SIMEX(シンガポール・インターナショナル・マネタリー取引所)など10程度の石油製品を扱う取引所があるとされる。

(2)ドバイ原油
世界3大ベンチマーク原油の一つ。
アラブ首長国連邦(UAE)を構成するドバイで産出される原油で、スポット市場での取引が多い。
バスケット価格の指標油種であるとともに、オマーン原油との加重平均が日本国内向けの中東産原油の価格指標となっている。
産出量が日量20万バーレルと少なめで、投機性の高い値動きを示すことがある。

(3)オマーン原油
オマーンで産出される原油で、ドバイ原油との加重平均が日本国内向けの中東産原油の価格指標となっている。

(4)WTI原油
世界3大ベンチマーク原油の一つ。
ウエスト・テキサス・インターミディエートの略で、米国テキサス州沿岸部で産出される。
NYMEXに1983年から上場され、世界最大の先物取引量によって、世界の原油価格の指標油種としての地位を築いている。

(5)ブレント原油
世界3大ベンチマーク原油の一つ。
北海油田の英国領海の北部のBrent油田で産出される原油で、IPEに1983年から上場されている。北海の主力油種のフォーティーズが価格連動することで、欧州向け原油の指標とされ、NYMEXWTI原油と並んで、世界の原油市場をリードする。

(6)OPECバスケット価格
OPECの原油価格指標。1986年から非OPECの 1.メキシコ・イスムス原油と
OPEC加盟国の 2.サウジアラビア・アラビアンライト 3.インドネシア・スマトラライト 4.アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ 5.ナイジェリア・ボニーライト 6.アルジェリア・サハラブレンド 7.ベネズエラ・ティアファナライト--の6原油、合計7原油の加重平均価格を指標としている。2000年3月の総会で制定したプライス・バンドの指標として採用されている。

(7)プライスバンド
2000 年3月にOPEC総会で導入が承認された「目標価格帯制」と訳される原油価格安定化対策で、原油価格を1バーレル22~28?の水準で安定させることを狙っている。OPECバスケット価格が20営業日連続で、このレンジを外れた場合、OPEC加盟国は、その生産枠の割合で自動的に合計生産量を日量50万バーレルの増産・減産を行う、とするもの。2000年10月31日に、初めてプライスバンドによる増産が実施された。

(8)スポット
長期契約以外の調達物で、原油の場合、タンカー1隻分などの1回限りの原油購入取引をいい、石油会社が産油国やメジャーから期間を決めて購入するターム原油以外での調達を指す。当用買いとも言われる。
スポット原油としては、WTIブレントドバイが代表的で、世界の原油価格を決定する上で、重要な役割を果たしている。

(9)ターム原油
3ヵ月または6ヵ月以上の長期購入契約の原油取引を指し、国内への原油調達の大勢を占める。
当初は産油国などの公式販売価格によって価格決定がされていたが、スポット価格をベースに価格決定がされる仕組みへと移行している。

(10)DD原油
「Direct Deal」の略で、産油国(または国営石油会社)と消費国石油会社との原油取引。
石油メジャーや商社、ブローカーを経由しないで調達するもので、メジャーからのターム物と並んで、現在の国内原油調達の大勢を占める。

(11)GG原油
「Government to Government Deal」の略で、原油の政府間取引。
DD原油が単なる原油取引であるのに対し、GG原油は産油国の求める工業化、経済開発計画の推進のための資材や技術の提供が行われるのが普通で、こうした取引の性格上、長期で大量の取引につながる可能性が高い。石油危機などの供給不安の高い時代に、多く用いられた手法。

(12)FOBとCIF
FOBは、Free On Boardの略で、貿易の取引条件のひとつ。本船渡し値段ともいう。
買主の手配した船舶などに貨物を積み込めば引き渡し義務を完了する。
CIFは、この後に発生する輸送費、保険料を含んだもの。
コスト(C)、インシュランス(I)、フレート(F)の合計値。

(13)バーレル
国際的な原油・石油製品の取引に用いられる体積単位。
1バーレルは158.9873リットルで、通常は159リットル換算される。