それは内政干渉に等しいです:まとめ

さて、一昨晩,昨晩と「それは内政干渉に等しいです」として、
ハイリスクであるからとそれを規制するより先に、
学校教育で経済・金融教育を行うのが筋。
危険な遊びをする子供を叱るのは簡単だが、
そのように育ててしまった自らの責任も忘れてはならない。
と提言したわけですが、
ここで最後にもう一つ。
金融庁を含む内閣府、及び財務省関係者にも文部科学省関係者にも
為替取引参加者にも、改めて読み返して頂きたい物があります。
それは、お金に関わるなら必ずお目にかかる「福沢諭吉」が書いた
『学問のすゝめ』です。

学問のすゝめの中で福沢諭吉は、「実語教」を引用した後、
賢人と愚人は学ぶか学ばないかで決まる。と述べています。
原文:「実語教」に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり。

続く後段で、学ぶと言っても小難しい古文などをひねくり回すのではなく
まずは読み書きそろばん。加えて地理、歴史、経済学、そして道徳を学べ。
と言っています。
原文:されば今かかる実なき学問は先ず次にし、専ら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。譬えば、いろは四十七文字を習い、手紙の文言、帳合の仕方、算盤の稽
古、天秤の取扱い等を心得、なおまた進んで学ぶべき箇条は甚だ多し。地理学とは日本国中は勿論世界万国の風土道案内なり。究理学とは天地万物の性質を見て
その働きを知る学問なり。歴史とは年代記のくわしきものにて万国古今の有様を詮索する書物なり。経済学とは一身一家の世帯より天下の世帯を説きたるものな
り。修身学とは身の行いを修め人に交わりこの世を渡るべき天然の道理を述べたるものなり。

お金に関わる人なら、誰でも知っている福沢諭吉。
その福沢諭吉の『学問のすゝめ』を、
お金に関わる人(=つまりは国民の全てですが)に、もう一度読み返して頂きたいですね。

こちらで『学問のすゝめ』の全文を読めます。
まずはその導入部でもある初編だけでもお読みください。