自律景気回復、ぎりぎりの可能性が出てきた(えっ?)

昨日発表された、10-12月期の国内総生産(GDP)速報値は
物価変動の影響を除いた実質で前期比1.1%増、年率換算4.6%増と言う数字をたたき出し、
市場予想平均の前期比0.9%増、年率換算3.5%増をともに上回る結果となりましたが
それに関する政府首脳の発言を並べてみると面白いですね。

平野官房長官 2/15 午前
「GDPの数字は好転しているが、実体景気動向は依然厳しい」
「2番底にならないようにすることが大事」

菅直人財務相 2/15 午後
「(10-12月期GDPで)二番底懸念は薄らいでいるが油断できない」
「自律景気回復、ぎりぎりの可能性が出てきた」

鳩山由紀夫首相 2/15 午後
「(10-12月期GDPで)外需頼みの部分が強く、楽観は許されない」
「雇用など厳しさはまだ続く」

亀井静香郵政・金融担当相 2/16 午前
「(10-12月期GDPで)経済基調が上向きになったと即断する状況にない」

白川方明日銀総裁 2/16 午前
「市場が混乱すれば、日銀は果敢に行動する」
「今の緩和的状況を粘り強く続けていく」

菅財務相はどこまで脳天気なのでしょうか。
それらしい表現はしていますがほとんど両手放しに喜んでいます。
白川総裁の「ただ淡々と事にあたるのみ」とは偉い違いです。
むしろ亀井郵政金融担当相の発言が最も正しく見えてしまいますね。
核心を突いているのは鳩山首相ですね。
その通り。外需に変化があったら(転落は)あっという間です。

ギリシャ問題とドバイ問題に挟み撃ちのユーロ圏
中国の人民元切り上げの予感
中国vs米国の貿易・思想・その他諸々小競り合い。
ハイチ地震にシーシェパード、イラン、アフガン、北朝鮮…。

世界には日本が手を打とうにも打てないどうしようもない問題だらけです。
それを「自律景気回復の可能性」(菅財務相)とは…。
この人はよほど世界情勢に疎いか家計簿レベルなんでしょうね。
消費性向と乗数効果の違い…以前にその意味も解ってない模様。

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