期末相場

昨日、今週のドル円予想として「前半は円高気味、後半は円安?」
と言うことを書きましたが、今週初日の今日、ここまでの動きを見ると、
ドル円は東京仲値後に一旦小高くなりましたが、
LDNスタート付近から、徐々に軟化し、これを書いている現在(LDN正午頃)
再び先週末のレンジ幅=92.40-65に収まってきました。

↓2007年の3/31 ドル円 5分足
2007_kimatsunakane 今週はかなり特異な週であるため、
補正をしながらでないと何ともこうともです。
と言うのも今週は、月末週であると同時に、
2010年度1Qの期末でもあり、
大半の日本企業では決算期末になります。
さらに今週はその期末をまたぐ(月をまたぐ)ので
週末にはビッグイベント米国雇用統計がある。
と、全く予断を許しません。

↓2008年の3/31 ドル円 5分足
2008_kimatsunakane 例年のことですが、上記のようなことから
3月31日の東京仲値は、内外の輸出入企業や
内外金融機関の思惑が交錯し、
ジェットコースター状態になります。
基本的に、輸出業者は円安気味で、
反対に輸入業者は円高気味で
仲値裁定された方が
有り難い。と言うことになります。

↓2009年の3/31 ドル円 5分足
2009_kimatsunakaneところが、輸入業者の決済は支払い一覧や
支払い猶予手形(ユーザンス)等で
事前に銀行に決済額を知られているため、
銀行もそれなりに調整することができますが、
輸出業者は意図的に手形の持ち込みを遅らせ、
後出しじゃんけんの様に大量の手形を持ち込み、
仲値を高くすることができます。

そこで、期末の仲値は高めになることが多く、
その直後から(本来の水準に戻ろうと)
ドルが大きく下げる傾向があります。

そしてこれは、9:55の仲値(TTS)と、15:30のリファレンスとの2回に分けて
大きな波を作ります。(上記の過去3年分のチャートをご覧ください)
そしてこれらが一斉に近い形でなら指標発表時のような瞬間沸騰瞬間冷却になりますが
幾多の企業・銀行間で同じようなことが行われるため、荒れた相場ができあがってしまうわけです。

ただでさえ例年の期末仲値がこのような状態の中、
今週は更に、4月2日(金)に、3月の米国雇用統計が発表されます。
季節要因による臨時雇用の関係から、既にプラス予想がなされておりますが、
期末仲値がこれを織り込んで若干低めに設定される可能性もあり、
プラスではあっても予想値は下回ると、高めの設定になる場合もあり、
さらには予想値を遙かに上回った場合、下回った場合・・・、と
想定材料が多すぎて、都度都度の補正を入れないと何とも言えない。
と言う結果になってしまうわけです。

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