先週(6/6~6/10)の為替動向

2011_0610_c 先週のドル円の流れは今ひとつはっきりしない米国景気回復・出口戦略からドル円単体ではなく欧州通貨の動きに影響された不安定なもみ合い相場となりました。
木曜日のECB政策金利発表と続くトリシェ会見ではトリシェコードにセルザファクト(噂で買って事実で売れ)と、改めて「お約束」な展開を見た1週間となりました。

■米国株式市場 = もみ合い
■原油先物市場 = もみ合い
■NY金先物市場 = もみ合い
■ドル円    = もみ合い
■ユーロドル  = 下落(ユーロ安)
■ユーロ円   = 下落(ユーロ安)

【6/6:月】週明けスタートは80.20円台。NZ及びアジア各市場が祝日休場で東京時間は小動き。欧州時間以降、欧州株軟調に加え、ドイツ政府筋からギリシャ支援難色発言が出るとクロス円が総崩れ、ドル円も79.97円と80円を割るが、NY序盤にかけ米10年債利回り高騰に助けられ80.20円台へ反騰。NY引け頃には株価下落から金利も低下し80円台へ。

【6/7:火】午後に発表の豪中銀政策金利は据え置き。豪ドルの急落に相対するようにクロス円は円安となり、ドル円は80.30円台まで上昇するが、欧州時間に入り中国当局者の「ドルは凋落する」発言からドル全面安。NY時間後半にはバーナンキFRB議長のハト的発言が追い打ちをかけ再び80円を割り込む。

Pivot_2011_0610 【6/8:水】東京時間は仲値にかけ80.26円まで反発したが、仲値直後に短期筋の仕掛けとされる売り仕掛けからストップロスを巻き込み79.74円まで急落。日経後場のプラ転などを材料に80.16円まで反発するも欧州時間に入り再度下値攻め。79.68円まで続落。NY時間はベージュブック公表睨みで80円弱を維持。そのベージュブック公表は特に反応無く無風で通過。

【6/9:木】日経平均の堅調に後押しされる形でドル円も80.29円まで反発するが、クロス円に影響され不安定。80.20円~80円割れの水準を方向感なくレンジ推移。21:30に発表の新規失業保険(-)、貿易収支(+)に加え、トリシェECB総裁会見の7月利上げ発言のコンボに対し市場はユーロ売りドル買い戻しに挙動が一致。ドル円は80.40円台まで上昇し高値域で小動き。その後80.20円台に小緩むも、米30年入札が不調となり金利上昇から80.45円の週間最高値を付ける。

【6/10:金】NY市場での動きに加え仲値のドル需要から80.40円台付近を維持していたが水曜日にあったような短期筋の売り仕掛けの噂から80円割れ目前まで急落。欧州時間以降は週末調整の様相となったが、NY時間に入り株価下落、ギリシャCDSスプレッド拡大、原油価格下落などからリスクオフモードに一転し、欧州通貨売り、ドル買い円買いからジリ上げ推移を経て80.30円付近で1週間を終わる。

◆◆◆◆週足デマーク指標/フィボナッチゾーン◆◆◆◆

TD Range Projection
USD/JPY High: 80.76 / Low : 80.00
EUR/JPY High:117.51 / Low :114.54
EUR/USD High:1.4523 / Low :1.4149
GBP/JPY High:131.31 / Low :128.79
GBP/USD High:1.6352 / Low :1.6096

Fibonacci Zone USD/JPY
R2 80.91 ~ 81.20 / R1 80.53 ~ 80.62
S1 79.77 ~ 79.68 / S2 79.39 ~ 79.10

Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4830 ~ 1.4973 / R1 1.4643 ~ 1.4687
S1 1.4269 ~ 1.4225 / S2 1.4082 ~ 1.3939

■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(06/06~06/10)の為替動向』
2011_0610.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF

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