5月 19 2010
ユーロ壊滅
タイトルは『ニューズウィーク日本版』
5月19日号からもらいましたが、本当に壊滅もしくは空中分解しているようです。
事の起こりはシュタルクECB理事が、ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)にECBの最近のユーロ安定化措置は「単なる時間稼ぎ」だったと指摘し、国債の買い入れは一時的な対応だと述べた事が同紙日曜版(5/16発行)にて報道されたことです。
参照:(ブルームバーグ)
これだけなら何事もなく済んだかも知れない事に火を付けたのは、5月18日NY時間昼頃、独当局がいきなり「ユーロ圏の国債ならびに関連したクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を対象に、現物手当てのない空売り(ネーキッド・ショート・セリング)の一時的禁止措置」を発表、導入したことで、種々の支援策により、ようやく反転の兆しが見えてきたユーロは一気に奈落の底へ。
この「空売り禁止」にオーストリアは賛同、イギリスは支持、フランスは導入の意志無し。と様々な反応。
右往左往したのは投資家です。
ユーロ絡みの為替を含む種々の金融資産の流動性低下を危惧し、一斉に手放し、我も我もと一般投資家までそれに続きました。
投機筋のみならず長期筋(韻を踏んだジョークです)もです。
更にシュタルク理事は今日になって再度、ドイツのZDFテレビとのインタビューで「救済策は時間を稼ぐのに役立つが、各国の根本的な問題は解決しない」と述べました。
そして極めつきはつい先ほど(19:37)、ドイツ連邦金融サービス監督庁(BaFin)が出した声明「ユーロは攻撃されている」
自らが蒔いた種なのに人ごとのように言ってのけるこの感覚。
いくら支援策の決定経緯でイニシャチブが取れなかったからと言って国家がこのような逆ギレ発言とは・・・。
もう、好きにしていろ。という感じですね。
Euroは既に壊滅もしくは空中分解しているのは確信の域です。
5月 23 2010
先週(05/17~05/21)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = 下落
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = 下落
■ドル円 = 下落(ドル安)
■ユーロドル = 上昇(ドル安)
■ユーロ円 = もみあい
先週は総じて急落急騰を繰り返す乱暴な相場でした。火を付けたのは火曜日の原油とユーロの暴落です。この火種となったのはシュタルクECB理事が、ドイツ紙FAZに「ECBの最近のユーロ安定化措置は単なる時間稼ぎだった」と語ったことにあります。
そして 5月18日のNY時間昼頃(日本時間深夜)、独当局が「空売りの一時的禁止措置」を発表。この「空売り禁止」にオーストリアは賛同、イギリスは支持、フランスは導入の意志無し。と、様々な反応を表明しましたが、種々の金融資産の流動性低下を危惧した
投資家は一斉に手放し、我も我もとそれに続きました。
しかし水曜日。状況は一変しました。ユーロスイスに絡みスイス中銀が介入しました。
これ以外にもユーロの行きすぎた下落に対し各国が協調介入するのではと言う憶測が飛び、主にドル売りからユーロ・ポンドは急反発。
明けて木曜日、米国の金利低下とオーストラリアを始めとした資源国通貨の下落から今度はダウ及びクロス円が急落。
先週もそれ以前からも、ただでさえ手探りに加え不安情報には敏感に反応するので注意。と言うことを書いてきましたが、先週はそれを如実に示すような週となりました。
さて、今週以降の相場ですが、台風の眼は変わらずギリシャ問題です。そして急浮上は米金融規制法案。
その本質と注意すべき点はメルマガ版の方に書きますが、これに起因する動静には要注意です。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 91.48 (DRP) / 91.48 (DPP)
予想安値 87.50 (DRP) / 87.50 (DPP)
ユーロ円
予想高値 119.29 (DRP) / 119.29 (DPP)
予想安値 106.97 (DRP) / 104.28 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.2886 (DRP) / 1.2886 (DPP)
予想安値 1.2356 (DRP) / 1.2356 (DPP)
ポンド円
予想高値 132.50 (DRP) / 132.50 (DPP)
予想安値 124.40 (DRP) / 124.40 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.4506 (DRP) / 1.4506 (DPP)
予想安値 1.4190 (DRP) / 1.4190 (DPP)
■ 資料ダウンロード:『先週(05/17~05/21)の為替動向』
:
2010_0521.PDFをダウンロード
◎P1-週間為替リポート保存版PDF
◎P2-先週の主要8相場チャート
◎P3-先週限のドル円、ユーロドル日足6ヶ月分
◎P4-主要通貨のIMMポジション(試作版)
◎P5-先週の4本値と今週のPivot が同梱されています。
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: ギリシャ デマーク指標 Demark Range Projection Pivot Points ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 円高 リスク回避 IMMポジション