3月 6 2011
先週(2/28~3/4)の為替動向
■米国株式市場 = もみ合い(上昇基調)
■原油先物市場 = 上昇
■NY金先物市場 = もみ合い(上昇基調)
■ドル円 = もみ合い(上昇基調)
■ユーロドル = 上昇
■ユーロ円 = もみ合い(上昇基調)
【週前半】先週の東京スタートは81.70円付近。月末特有の実需売買は交錯すれど小動きに止まる。
火曜日、日本株の堅調により、82.20円台までじり高。NY時間に入り2年債利回りが急落、82円を割り込むが、ISM製造業指数が好感され82.20円台まで再反発、しかし同時に行われたバーナンキ議会証言やイランでのデモ発生報道から81.80円台まで下落。
【週中盤】動意薄く81.80-90円前後のナローレンジ。
米2月ADP全米雇用報告が予想を上回ると82.10円銭前後まで上ヒゲを伸ばすが、ドルスイスでスイスフランが史上最高値を付けるとシーソーでドル売り・円買い圧力が強まり81.50円台まで急落。
【週後半】東京時間は81.80円前後で凪相場。
NY時間、米失業保険新規請求件数が予想外の改善、米国債利回りが上昇すると82.30円台まで上昇。ISM非製造業指数が後押しとなり82.50円台まで続伸。
金曜日、欧州時間中盤から雇用統計迎え待ちから82円70銭台まで上昇。注目の米2月雇用統計はNFPは予想通りだったものの、失業率は8.9%と躍進、一瞬83円台タッチするも、北アフリカ情勢への懸念から原油上昇/ダウ・米国債利回り下落、82.20円台まで急落。引け後、82.30円台へと若干戻した形で1週間を終わる。
■先週のポイント
・景気回復気配と北アフリカ状勢の板挟み
■今週のポイント
・3/8:3年債、3/9:10年債、3/10:30年債各入札
・3/11:ミシガン大学消費者景気信頼感指数・速報
・景気回復気配と北アフリカ状勢の板挟み
・円と同様に避難先通貨であるスイスフランの動向
■週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Lower: 82.00 / Upper: 82.72
EUR/JPY Lower:113.67 / Upper:114.95
EUR/USD Lower:1.3868 / Upper:1.4079
GBP/JPY Lower:132.76 / Upper:135.27
GBP/USD Lower:1.6190 / Upper:1.6403
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 82.65 ~ 82.81 / R1 82.44 ~ 82.49
S1 81.97 ~ 82.02 / S2 81.65 ~ 81.81
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4040 ~ 1.4081 / R1 1.3987 ~ 1.3999
S1 1.3867 ~ 1.3880 / S2 1.3785 ~ 1.3826
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(02/28~03/04)の為替動向』
→ 2011_0304.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
↓ ↓ お役に立ちましたらこちらもよろしくお願いします ↓ ↓ | |||
デマークのチャート分析テクニック―マーケットの転換点を的確につかむ方法 | |||
DVD 外為ディーラーのテクニカル分析 デマーク指標に学ぶ普遍的テクニック |
3月 6 2011
ドル円。方向性は出るのか?(3/6版)
半ばシリーズ化してきたこのエントリーですが、これまでのおさらいを紹介しておきます。
第1回
「ドル円。方向性は出るのか?(2/20版)」
第2回
「ドル円。方向性は出るのか?(2/27版)」
最初にシナリオを4つ書き、最初の絞り込み条件「81.60-75円メドまで落ち込む」事により、シナリオは3つとなりました。
その1は①と③に挟まれた三角持ち合い(ペナント)、その2は①と②に挟まれた上昇チャネル、その3は①を下抜けてしまういわゆる史上最安値攻勢。と言うことになります。
さて、先週木曜日のトリシェ会見によりユーロの利上げがほのめかされ市場が一気にリスクオンとなったことからドル円もその恩恵を受け、①のサポートラインからの上放れを確実な物としましたが、金曜日の雇用統計においてNFPは予想どおりだったものの失業率が8.9%と予想もしていなかった好数字をたたき出し、瞬間値で83.05円まで上伸しました。しかしここで利食い売りと北アフリカ状勢絡みの利食い先取りから急落、約3時間後には82.21円と、日足雲下限に位置し、再度の雲上抜けはかなわない形で引けることとなりました。
さて、今週は先週に比べれば重要指標もなく、3,10,30年債の国債入札3連戦くらいですが、雇用統計を初めとする各指標やユーロ利上げ観測に見られる景気回復感が北アフリカ状勢懸念との綱引きの中でどのくらい力を発揮できるかがポイントになってくると思います。
また、週明け直後での攻防としてはとにかく日足雲(週明け時点で82.35~70円位の範囲)を抜けることが出来るのか出来ないのかですね。この日足雲を抜けると同時に日足ボリン中心線も上抜くことになります。
その後2/16高値 83.96円に並び、反落するならシナリオその1(三角持ち合い)、上抜けて84円台に乗せればシナリオその2(上昇チャネル)と言うことになります。
しかし雲にはね返され、81.60円を割るようなことになれば、シナリオ3(史上最安値突入か?)となる点は変わっていません。
最後にまとめるなら上に行くも下に行くも北アフリカ次第。と言うことになりますね。
にほんブログ村
為替・FXランキング
By najirane • 為替動向と予想 • Tags: ドル円 年初来安値 年初来高値 大転換 レンジ 三角持ち合い チャネル 雇用統計 QE2 QE3 戦後最安値