7月 20 2010
今週末も大波乱?
先般書いた「先週(07/12~0716)の為替動向」の中で、
ところで、今週末に欧州銀行のストレステスト結果が公表されますが、事前の結果想定が「何の不安もない」と言うことばかり強調されているのが気になります。
米国とドルは一体であり世界経済の牽引役ですがユーロは欧州各国の集合体であり、格差もあります。それが一同揃って「健全である」確立はむしろ低い。と思うのが普通であると思うのですが「揃って健全」?
今般のドル転落のように期待が高ければ高いほど裏切られたときの転落は大きいものです・・・。
と、書きましたが、その予感はどうやら的中した模様です。
Bloombergの報道によると、EUストレステストの関係者の話として、
「ヒポ・レアルエステートは、景気減速やソブリン債での損失で影響を想定した際の資本水準においてストレステストに合格しなかった。」
独ヒポ・レアルエステート:EUのストレステストに不合格-関係者
と明かしたそうです。
ゴキブリと同じで、1匹見つけたらその数倍から数十倍はいると見るのが常識です。
まさかこの1行だけで済むはずはなく、結果は散々な物になる事が予見されます。
と言うことは、この報道が「周知」になる前、つまり織り込み済みになる前にユーロは上げるだけ上げて、週末には一気に落とす。と言う構図が見えてきます。
また、逆に、「数行はあるのは想定の範囲。予想よりも多い/少ない。」と言う考え方であれば、この報道を織り込みながら低迷を続け、週末に一気に上げる。と言う構図も考えられます。
ともあれ、投機筋(輩さん)の騰落操作の押しつけ理由が1つ出来たという事実だけはあらかじめ皆さんの相場観に織り込んでおくことをお勧めします。
7月 24 2010
CFTC IMMポジション(07/23集計分)
「円」は、ロングが前週比
-13.4%の減少で 54733枚、ショートは前週比
-12.8%の減少で 13822、結果、売り越しは前週の -47359枚から -40911枚へと、ドバイショック時に次ぐ最高レベルの買い越しだった前週から減少となりました。
前週火曜→金曜のレート落差はミシガン大景況指数が嫌気された事による下落による物ですが、先週は週末に欧州ストレステストを控えていたために売買共に手控えムードがあり、これにより売買共に減少したわけですが、ストレステストの結果発表も終わり、悪材料出尽くしの観がありますので今週以降は決算発表及び株価に依存した売買建玉/レート変動になるかと思われます。
なお、あくまでグラフ上での話しですが、火曜日→金曜日の為替レートを見ると、再度クロスしそうな様相=来週火曜終値に対して週末終値は上昇していそう。に見えます。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比
-2.1%の微減で前週とほぼ同じく 55008枚、ショートは前週比
-4.8%減で 79259枚、結果、売り越しは前週の 27050枚から
24251枚へとさらに買い越し減が進みました。
この売買減少は円に同じく欧州ストレステストを控えての手控えと思われますが、売られ過ぎの観があったユーロも徐々にその売り越し枚数を減少させており、ここ半年間では最低の売り越し枚数となっています。
まだまだ買い越しに転ずるような状況にはありませんが、今週はコンスタントに1.3000台への復帰を果たしそうな予感もします。
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By najirane • IMMポジション • Tags: CFTC, IMMポジション, ガイトナー, 中国, 介入, 利上げ, 売り越し, 実需筋, 投機筋, 日銀, 米証券先物取引委員会, 買い越し