12月 2 2009
大山鳴動してねずみ一匹
本日のお昼前頃に、
臨時の日銀金融政策決定会合が開かれる。
という話が伝わると同時に、
市場は「お?ついに介入か!?」と
期待に胸をふくらませて円売り構成になりましたが、
3時間頃に出された声明で、
>>やや長めの金利の低下を促す
新しい資金供給手段を導入
3ヶ月・0.1%の新たな資金供給オペを決定
担保は社債・CPなどすべての日銀適格担保
供給額は10兆円程度
無担保コールレートを0.1%前後で推移することを促すことを決定
新たな資金供給オペの導入は全員一致で決定
と、「え?それだけですか?」な内容に一斉に円の買い戻しが進みましたね。
終わってみれば今日の東京市場は5分足の75日線に沿って動いていただけの
言ってみれば「行って来い」相場でした。
私も「久々に日銀が動くか?」と期待していたのですが、
やはり想定の範囲内というか、サプライズではありませんでした。
でも、年末時期の薄商いの中、それなりに動きを作ってくれたのは
それはそれで良かったのでしょうけど、
昼間はトレードしづらい状況にある身では指をくわえてみているだけ。
国会だって徹夜でやるときだってあるくらいなんだから
もっと美味しい時間にやりましょうよ。>政府&日銀 (笑)
12月 4 2009
今日の雇用統計はスーパーサプライズか?
さて本日は今週最大のと言うか、毎月初のお楽しみ「米国雇用統計」ですが、
どうやらスーパーサプライズとなる臭いがぷんぷんです。
1つ目の材料としては、昨晩のNY時間に、ホワイトハウスのギブス報道官が
「明日(金)発表の失業率は悪化する可能性ある」とコメントしている事。
雇用統計を占う材料であるISM非製造業景況指数が、
48.7という悪い数字を出しただけで、十分予想が付きそうなのに
あえてわざわざ雇用統計の前日にこのような見通しを示したのは
単純に「悪すぎて驚かないでください=サプライズ回避」なのでは?
と考えられますね。
2つ目は政府が抱えている経済対策費用、7.1兆円(~10兆円)と
昨晩ブルームバーグが「憶測」として報じた
日本政府による1000億ドル(=10兆円)の米国債売却案が
妙に符合した金額であると言うことと、
政府高官がいずれも「そのような目的の売却は知らない」と、
目的が違えば売却はある得る。とも取れる発言をしていること。
この話のおまけとして、本日15時過ぎ頃に
直嶋経済産業相が「経済対策は出来るだけ今週中にまとめたほうが良い」
と述べている点も見逃せないです。
大方の意見は週明け後に閣議決定ですが、
金~月に取りまとめて実行してしまえば
市場への影響はある程度ワンクッション置いた形になりますからね。
さらには、3つ目。本日のNYカット時をターゲットととした、
87.00円と86.50円の既知の大型ストライクの存在。
どうでしょう。スーパーサプライズの臭いが漂ってきませんか?
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: ギブス報道官, サプライズ, ドル円, ドル売り, 円買い, 米国債売却, 経済対策, 雇用統計