休むも相場

2009_0904 昨晩(9月4日)は、米国雇用統計発表、
そして週末調整といった、ある意味面白い日でした。

左記は昨日のLDN開始時間(日本時間16時頃)から
NY終了時間(日本時間 6時頃)までのUSD/JPYと
ポンド、ユーロそれぞれの動きですが、
非農業部門雇用者数変化-8月は、
-23.0万人予想に対し、-21.6万人
失業率-8月は、9.5%予想に対し、9.7%と、
どう読んで良いか解らなくもありましたが
「今週はリスク回避方向の円買い」基調なので
指標は悪い前提で考えられていて、
良い数字が出てしまったらサプライズ。
と考えていました。

実際の動きは一言で言うなら「行って来い」ということですね。

まぁ、なんかそんな動きなので読みはあっていたかな?といったところですが
何故か私はトレードに参加しないどころかチャートすら見ていませんでした。

ここから先はとあるブログの記事に対するコメントのようなものですが、
「動意のない相場時にプロトレーダーは?」の命題に対して
私が思うに「たぶん眺めているだけ」と思います。
しかし、ただ眺めているのだけではなく、情報収集に努め、
そこから考えられる変化に対し、十分なシミュレーションを行い、
あらゆる些細な変化(トリガー)を見逃さない。と思います。

で、私が何故昨日は参加しなかったかというと「気乗りがしなかったから」
という単純な理由なんですが、これはこれである意味重要と思います。
気乗りがしない日、何故かむしゃくしゃしている日等は
ミストレードを連発してしまう事を経験上知っているからです。

プロトレーダーにもそんな日はあるかと思いますが、そこがプロとアマの違い。
情報分析力や相場予想力に加え、「そういう日を作らない」技術こそが
プロトレーダーには求められるのではないでしょうか。

加えて言えば、雇用統計のようなイベントも
今後のトレンドや地合にどのような影響を与えるか?は考えても
その瞬間に何PIPの上下なんて事はノイズでしかない。かと思います。

アマチュアであれば滑った転んだ、予想外の儲け、予想外の損もあるわけですが、
プロにあっては全て想定の動きである必要があり、
そのような想定や処理が行える冷静沈着な精神状態を維持することこそが
プロに求められる資質だと思います。

9784939103575  とは言ってもなかなか
 ←この境地には達しないですね。

 ゾーン~相場心理学入門
  マーク・ダグラス, 世良敬明
  パンローリング 四六判 上製本 334頁
  2002年3月発売 2,940円 (税込)