今夏から 上限を25倍とする規制開始の模様?

本日(5月21日)の日本経済新聞によると、
金融庁が各FX会社に最高倍率上限を25倍とする規制案を提示した。と言うことです。
そして早ければ今夏から実施とのこと。

平均的なFX取引の場合、1枚(1万通貨)あたり4万円を用意する必要があります。
つまり、1枚建てる毎に最低4万円の証拠金を要することになります。

繰り返し訴えますが、USDJPYの現値(BID)が100.00円だったときに
買いを1枚、建玉したとします。
このとき、100.00円で買ったUSDJPYが99.95円に下落した場合
レバレッジが1倍でも1千倍でも、同じ1万通貨であれば、
もれなく500円の損になります。

証拠金として100万円積んだ人も1000円積んだ人も同じです。

割合で言うなら、100万円に対する500円は 1/2000
1000円に対する500円なら 1/2 です。
仮に2000倍というレバレッジがあったとしたら、同じ下落時に 全額飛ばします。

しかしそれはあくまで割合の話。
確かにレバレッジが高ければ高いほど全損はあっという間となります。
が、しかし。持ち金全額かける馬鹿が何処にいますか?
最低でも、もう1本建てるだけの余裕資金を持って参加している人が大多数でしょう。

となると、今夏以降は最低資金が8万円必須。と言うことになります。
瞬間ロスカット回避のためには実質10万円というところでしょう。
庶民や主婦でも参加できるFX」でなくなることだけは確かですね

ところで、この件を報じた日本経済新聞にも少し不満が
>>証拠金倍率規制を厳しくすればFX取引のうまみも落ち~、

うまみではなく裾野を広げた原動力と言って欲しいものですが、
所詮、日本経済新聞も金満投資家の味方ですから、
庶民の目など持っていないことはこういった表現からも解るという物です。