連載:その地合判断、正しいですか? (その5)

デマーク指標の隠れた使い方を発見!?

連載:その地合判断、正しいですか? (その4)」で、
  今日のこれからの動きによっては、
  もう一つのデマーク指標の使い方の実証が出来ると思いますので
  ちょっと注意深く見ていきたいと思います。

などと書きましたが、どうやらこの手法はかなりの確実性を持っていそうなので
その種明かしをしたいと思います。

20090717_eurjpy 左のチャートは7/17のNY時間大詰め
日本時間で言えば7/18の深夜0時頃~朝方の
EUR/JPYの5分足チャートです。
なにがしかの米国決算発表があったのか、
2時半頃と3時半頃に大きく上昇と下降があります。
かなり反射神経の良い人なら
この変動に追随出来たかも知れませんが
それにしても利確(もしくは損切り)のタイミングは
難しかったのではないでしょうか。
しかし、このような急変動に対しても
デマーク指標は効力を発揮します。

 
 
 
 
 
 
 
 
 

20090717_eurjpy_4hon_2 MT4をお使いの方なら
ヒストリーセンターを使い、
随時に4本値を取得することが可能です。
4本値があれば、
そうです。ピボットポイントやデマーク指標は
楽に算出できます。
そこでこの4本値をEXCELにエクスポートします。

20090717_eurjpy_xl 私は既にデマークカリキュレータと名付けた
デマーク指標計算用フォームを作ってありますが
現在の5分足から次の5分足の
高値安値予想値を割り出します。
次に、実際の5分足が先ほどの予想値に対し
どのくらいの位置にあるか?
を割り出します。(左図では乖離率としています)
この乖離率が+であれば上昇基調
乖離率が-であれば下落基調と判断できます。

上記EXCELSeatをご覧頂ければ「なるほど~」とお解り頂けるかも知れませんが
上図サムネイル画像でも上昇下落を色分けしているのが同期しているのが
見て取れるかと思います。

なお、一般にデマーク指標と呼ばれている価格レンジ予想には2種類あり、
Demark Range Projection」 は直近の足とさらにその一つ前の足から
「真の高値/安値」を算出した後、続く足の高値安値予想値を計算しますが、
Demark Pivot Points」 は直近足からだけ計算します。

Demark Pivot Points」は、国内では見かけませんが
欧米のFXサイトではたまに解説を見かけます。
しかし、「Demark Range Projection」に関しては国内外を通じて
平田啓さんのセミナービデオ中でしか見れないような気もします。

デマーク指標の、隠れた効果的な使い方。
皆さんのお役に立てますでしょうか?

さらに研究したい方はこちら↓

平田啓
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