最悪のシナリオか!?

今日はプレジデンツデーで米国、中国新年で中国とシンガポールが休場と
全く動意にも精彩にも欠ける相場が続いており、唯一動意が期待できるのは、
日本時間 2/16 1:00から始まるEU財務相会議くらいかと思っていたら
本日午前中にとんでもない記事を発見してしまいました。

Goldman’s O’Neill Says ‘Something Brewing’ in China on Currency

ブルームバーグ米国版での記事ですが、ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、
ジム・オニール氏曰く、
「中国が近く、景気過熱を抑制するため人民元を最大5%切り上げる可能性がある」…。

確かに世界市場は人民元の切り上げを希望してはいましたが
それを今日、このタイミングで焚きつけるんですか!? と言う感じですね。

現在、世界の注目はユーロで、
今夜25:00からブリュッセルで開催されるユーロ圏財務相会合で
ギリシャ救済の具体策が示されるのか?
具体案が出なくとも今回どの程度救済に関しての協議が進むか?
しかしそれ以前にギリシャは救済を要求していない。
いっそユーロからの離脱の方がEUにとってもギリシャにとっても良い。
と色々な思惑が交錯している中、

ここで急にくすぶっていたドバイの問題も再燃。
政府系持ち株会社のドバイ・ワールドが220億ドルの債務凍結を要請との報道に
子会社の不動産開発会社「ナヒール」が破綻するので?との観測も出る始末。

さて、何故最悪のシナリオなのかというと、
今般、おそらくEUとしてでなくとも参加国はそれぞれギリシャ支援をする形を取ると思います。
そうなるとEUとしては(ユーロとしては)お荷物を抱えることとなり
PIGS(ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインの頭文字を取った略)4ヶ国の、
※ここ最近ではアイルランドを加えてPIIGSとも。
やはり巨額の赤字に悩む国々の財政状況が懸念され始め、
ユーロ全体の足を引っ張っています。

現在、ドルが若干持ち直しているように見えるのは
ユーロ安の反動でそう見えているだけで
ユーロ安が更に進めば、ユーロ・円を含めたクロスでの円高につられて、
ドル安・円高となるのは火を見るより明らかです。

そしてここに来て人民元の切り上げ。
現在、対中国貿易無くして世界経済はありません。
ここで人民元が切り上げられると、各国貿易収支に大きな変動が起こります。
特に被害を受けるのはペッグ制の相手のドルです。

行く先の見えないユーロ。足下が崩壊しそうなドル。不気味な人民元。
その受け皿になるのは史上希に見る円独歩高となることは
誰もが容易に想像できることではないでしょうか。

EU諸国(英国含め)も、米国もそして中国も
自国時刻の通貨の安定策のためならば間髪入れず何らかの介入を行いますが
現在の民主党政権下の日本がその必要性に気付くのは
おそらく、中華人民共和国 日本特別自治区(もしくは日本省)と
なってしまってからのことでしょう。

もっとも、これが鳩山政権が望んでいる本当の最終目的かも知れませんが。
「東アジア共栄圏構想」…。(言葉を換えれば大東亜共栄圏構想)

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