そもそもレバレッジは誰のため?(解ってない人へ)

ハイレバ規制の話ですが、このブログの「EMCOM証券:ロスカットルールを変更」についた
トラックバック先の文章にも違和感を覚えました。
(続く文章をお読み頂ければトラックバック承認も「吊し上げ」であることが
 お解り頂けると思います)

何故、ハイレバ=即!損失大と言い切れるのでしょうか?
例えばUSDJPYが100円だったとします。
通常、FX取引は最小取引単位が1万通貨なので、100万円必要になります。
このときのレバレッジは1倍と言うことになります。
100万円もない人、例えば10万円の資金の人なら
嫌でも10倍のレバレッジをかけなければ1万通貨の取引は出来ませんし、
1万円しかない人は100倍かけないと1万通貨の取引が出来ません

このときこの3人が同時に買いで建玉したとします。
基本的に各FX業者は「最低証拠金を下回った場合に強制決済=ロスカット」しますので
スプレッドを1銭としても100円→99.99円になり、全員ロスカットですね。

さてこのときの各自の損金は
レバ1倍 100万円の人=1銭×1万通貨=100円
レバ10倍 10万円の人=1銭×1万通貨=100円
レバ100倍 1万円の人=1銭×1万通貨=100円
あれ?全員同じです。

つまり同じ損益(ここでは1銭につき100円)を巡り、
100万円資金の人も10万円資金の人も1万円資金の人も同じ楽しみを得られるのです。
これこそがレバレッジの最大効果ではないでしょうか?

損失(利益)が増えるのはレバレッジの話ではなく建玉の枚数の話であり
資金を増やす事と資金を残す事は表裏一体です。
損切り=ストップロス必須であるとか。
過剰建玉で実効レバレッジを高め、ロスカットレートを現値に接近させることは厳禁。
なんてことは常識中の常識です。
これも解らないような馬鹿はさっさと市場から消えてもらって結構です。

現在のFXは、旧来では外国為替を扱う銀行間取引等に限定されていた取引を
一般庶民でも出来るように「レバレッジ」と言う概念により実現された物です。
そのレバレッジを無くそうなんて事は一般庶民の楽しみを奪うだけです。
ハイレバ規制に賛成などという投資家やブロガーは
結局は庶民の悲哀や痛みが分からないどこかのお大尽と同レベルな
お坊ちゃまか金満ボケなんでしょうね。