先週(08/16~08/20)の為替動向

2010_0820_c 先週の各主要相場は下記のような流れでした。

■米国株式市場 = 上昇後下落
■原油先物市場 = 下落
■NY金先物市場 = 上昇
■ドル円    = もみ合い
■ユーロドル  = 下落(ユーロ安)
■ユーロ円   = 下落(ユーロ安)

前々週、84.72円の年初来最安値を付けたドル円の安値更新が注目された週でしたが、各人各様の口先介入が功を奏したのか、もみ合いに終始し低空安定の状態でした。

むしろ市場は、独シュピーゲル誌が報じた「ギリシャ緊縮財政は更なる悪化の元凶」と言う記事が嫌気された事がきっかけとなり、週末にかけて悪材料が悪材料を呼び、ユーロが軟化した事に関心は移ったようです。

同誌によれば、政府が財政緊縮を進めた結果、ギリシャは深刻な景気低迷に陥っており、一部の地域では失業率が70%にのぼり、労働者のストライキが活発化している。加えて、9月から始まる見込みの大量解雇が「極めて深刻な社会的影響」をもたらすため、今でさえただならない状態は最悪の事態へと進展するだろうとされています。

Pivot_2010_0820 まぁ、事実はこの記事の通りなのでしょうが、それより興味深いのはこの記事が出た 8/18(水)より以前の 8/17(火)のNYクローズ時点におけるCFTCの IMMポジションにて、ユーロ問題の沈静化により、6週連続して減少してきたユーロショートが一転して前週比 27.6%の大量増になっている事です。

事実そうであっても表には出てきていなかった震源地ギリシャの余震(危機再燃報道)を投機筋はどのように知ったのでしょうか?
円高渦中のドル円ではなく、ユーロに突然の危機。
やはり相場という物は「作られている物」と改めて実感出来ますね。

■各為替の週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
 (Demark Range Projection / Fibonacci Zone)

TD Range Projection
 USD/JPY Upper: 85.95 / Lower: 84.54
 EUR/JPY Upper: 111.48 / Lower: 106.06
 EUR/USD Upper: 1.2814 / Lower: 1.2552
 GBP/JPY Upper: 133.77 / Lower: 131.13
 GBP/USD Upper: 1.5619 / Lower: 1.5372

Fibonacci Zone USD/JPY
  R2 87.00 ~ 87.54 / R1 86.29 ~ 86.46
  S1 84.72 ~ 84.88 / S2 83.64 ~ 84.18
Fibonacci Zone EUR/USD
  R2 1.3025 ~ 1.3125 / R1 1.2894 ~ 1.2925
  S1 1.2601 ~ 1.2632 / S2 1.2401 ~ 1.2501 

■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(08/16~08/20)の為替動向』

2010_0820.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF

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