先週(3/28~4/1)の為替動向

2011_0401_c 先週の各主要相場は下記のような流れでした。

■米国株式市場 = 上昇
■原油先物市場 = 上昇
■NY金先物市場 = 上昇
■ドル円    = 上昇(円安)
■ユーロドル  = 上昇(ドル安)
■ユーロ円   = 上昇(円安)

左記のチャートで一目瞭然のように先週は全上昇。特にドル円始めクロス円はほぼ一本調子で上昇し、軒並み年初来高値を付けることとなりました。

【週序盤】81.30円台からスタート。仲値頃からじり高、正午過ぎには81.80円台まで上昇するが、以後膠着。

火曜日、東京時間は81.70円前後の膠着状態が続くが、欧州時間にブラード・セントルイス連銀総裁の講演原稿に米金融緩和の出口戦略策について言及がある事が伝わると、他通貨含めドル全面高となり、82.50円間近。

【週中盤】東京序盤は82.40円台での模様眺めだったが、昼頃にフィッシャー・ダラス連銀総裁がQE2延長を否定
している旨が伝わると再び急騰し、83円台に乗る。欧州~NY時間で83円を見た達成感やADP雇用統計の予想割れを嫌気されての利益確定売りが多少出たが、82.80円台で底堅く推移。

Pivot_2011_0401 【週後半】オセアニア市場開場付近から仲値期待も含み再度上昇するが82.30円の震災直後高値はかなり堅く、昼過ぎには82.50円台まで反落、しかし底堅い。

NY終盤にコチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁が年内利上げの可能性を示唆すると米債利回りが急騰。ドル買い円売りが強まり83.20円付近まで上昇。

金曜日、東京時間は前日のNY時間の流れを引き継ぎ雇用統計期待も手伝い続騰。昼頃には83.70円台。その後一旦利益確定売りと思われる反落があったが雇用統計発表直前から再び急騰。
米雇用統計はNFP/失業率とも予想を上回り一気に84.40円台台まで急騰。次いで発表のISM製造業景況指数はほぼ予想値となり勢いづいたドル円急騰は84.70円の年初来最高値更新。その後、利益確定売りや週末調整を経ながらダドリー・NY連銀総裁の慎重論などが材料視され84.05円付近まで反落し底堅さを確認して1週間を終了。

【先週のポイント】
・各地区連銀総裁による金融緩和出口策(期待の変化)
・全面円独歩安

【今週のポイント】
・ドル円では200日線(現状83.60円処)上抜け定着見定め
・連日の各地区連銀総裁講演続く
・4/5(火) バーナンキ米FRB議長講演
米3月ISM非製造業景況指数/FOMC議事録(3/15分)
・4/7(木) ECB政策金利発表(利上げ確実)
~トリシェ議長講演

【週足デマーク指標/フィボナッチゾーン】

TD Range Projection
USD/JPY High:86.06 / Low :82.70
EUR/JPY High:116.23 / Low :113.62
EUR/USD High:1.4352 / Low :1.4127
GBP/JPY High:138.42 / Low :132.84
GBP/USD High:1.6238 / Low :1.6024

Fibonacci Zone USD/JPY
R2 86.70~ 87.97 / R1 85.04~ 85.43
S1 81.72~ 81.33 / S2 80.06~ 78.79

Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4392~ 1.4477 / R1 1.4279~ 1.4306
S1 1.4054~ 1.4027 / S2 1.3942~ 1.3856

■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(03/28~04/01)の為替動向』
2011_0401.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF

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