7/12 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会 IMM通貨先物取組(=CFTC IMMポジション) (日本時間 7/16朝公表分)
「円」ロングは前週比 17682枚(51.1%)の増加で 52277枚(前週:34595枚)、「円」ショートは前週比 3721枚(18.4%)の増加で 23989枚(前週:20268枚)。この結果、売買比は買越し継続。買越し枚数は前週比 13961枚(97.4%)の増加で 28288枚(前週:14327枚)、売買計は前週比 21403枚(39.0%)の増加で 76266枚(前週:54863枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 17.3%(前週:11.6%)で 5.6%の増加、ショートはIMM全ショート枚数の 13.6%(前週:11.5%)で 2.1%の増加となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値で81.09円→80.60円と円高、前火曜→今火曜終値では81.09円→79.16円と円高、今火曜→今金曜では 79.16円→79.12円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では81.09円→79.12円で円高。という事になり、前火曜→今火曜の2円近い円高は円ロング増の枚数に対して十分納得できる数字ですが、今回集計の直後(7/13未明)に1円近いドル円の急落があり、7/14には逆に1円近い急騰がありました。チャート上ではN字状の下ヒゲ上ヒゲとなっておりますが、この変動が下落傾向と介入警戒を均衡させ、ドル円のレートとしては先週末終値が今回のIMM集計時点とほぼ同じレベルにあるようになっています。次回のIMM集計でこの変動がどのような数字となって記録されてくるのか大変興味深いところです。
「ユーロ」ロングは前週比 -20468枚(-25.0%)の減少で 61392枚(前週:81860枚)、「ユーロ」ショートは前週比 10310枚(26.7%)の増加で 48976枚(前週:38666枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 30778枚(-71.3%)の減少で 12416枚(前週:43194枚)、売買計は -10518枚(-8.4%)の減少で 110368枚(前週:120526枚)となり、先回4週ぶりのロング増となったのもつかの間、今回再度反転でロング枚数・買い越し枚数ともここ半年間では最低となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の20.3%(前週:27.5%)で -7.3%の増加、ショートはIMM全ショート枚数の27.8%(前週:21.9%)で 5.9%の増加となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4423→1.4265とユーロ安、前火曜→今火曜終値で1.4423→1.3972とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.3972→1.4158とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4423→1.4158とユーロ安となりました。
先週の「噂」前半は欧州首脳緊急会合とユーロ圏財務相定例会合そして続く欧州銀行ストレステストでしたが、この「噂での売り」に歯止めをかけたのが米国の財政問題とバーナンキ議長の議会証言でのQE3有無発言でした。下院での議会証言でQE3を否定しなかったことによりユーロの過剰な売りは押さえられましたが、上院ではこれを否定(と言うか念頭にないと表明)。そしてユーロの不安はストレステストへと続き、これまだ玉虫色な結果に精彩を欠いた週末。と、「末期的な暴落」の呪縛にとらわれた市場は先週も噂で売って事実で買い戻す疑心暗鬼相場となりましたが、その振幅は徐々に大きくなってきたように見えるのは気がかりですね。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 5830枚(1.96%)の増加で 302975枚(前週:297145枚)、ショートは前週比 -409枚(-0.23%)の減少で 176450枚(前週:176859枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 6239枚(5.19%)の増加で 126525枚(前週:120286枚)。売買計では前週比 5421枚(1.13%)の増加で 479425枚(前週:474004枚)となりました。
個別に見ると、対円でのロング増大、ユーロの売買傾向反転、対ポンド・対豪ドルでの売買共減少、対加ドル・対フラン・対NZドルでロング増ショート減と言った売買傾向になっておりますが、退避通貨の西の雄であるフランがこのところそれほどロング増とならず、再び東の雄である円に傾倒してきたことはかなりの危惧を感じますね。
全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3は先週に変わらず豪ドル・ユーロ・円。ショートベスト3も先週と変わらずポンド・ユーロ・加ドルとなっております。
■ 資料ダウンロード
『7/12集計-7/16公表のIMMポジション』
→ IMM_20110712.pdf をダウンロード
7月 16 2011
CFTC IMMポジション(7/12集計-7/16公表分)
7/12 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会 IMM通貨先物取組(=CFTC IMMポジション) (日本時間 7/16朝公表分)
「円」ロングは前週比 17682枚(51.1%)の増加で 52277枚(前週:34595枚)、「円」ショートは前週比 3721枚(18.4%)の増加で 23989枚(前週:20268枚)。この結果、売買比は買越し継続。買越し枚数は前週比 13961枚(97.4%)の増加で 28288枚(前週:14327枚)、売買計は前週比 21403枚(39.0%)の増加で 76266枚(前週:54863枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 17.3%(前週:11.6%)で 5.6%の増加、ショートはIMM全ショート枚数の 13.6%(前週:11.5%)で 2.1%の増加となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値で81.09円→80.60円と円高、前火曜→今火曜終値では81.09円→79.16円と円高、今火曜→今金曜では 79.16円→79.12円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では81.09円→79.12円で円高。という事になり、前火曜→今火曜の2円近い円高は円ロング増の枚数に対して十分納得できる数字ですが、今回集計の直後(7/13未明)に1円近いドル円の急落があり、7/14には逆に1円近い急騰がありました。チャート上ではN字状の下ヒゲ上ヒゲとなっておりますが、この変動が下落傾向と介入警戒を均衡させ、ドル円のレートとしては先週末終値が今回のIMM集計時点とほぼ同じレベルにあるようになっています。次回のIMM集計でこの変動がどのような数字となって記録されてくるのか大変興味深いところです。
「ユーロ」ロングは前週比 -20468枚(-25.0%)の減少で 61392枚(前週:81860枚)、「ユーロ」ショートは前週比 10310枚(26.7%)の増加で 48976枚(前週:38666枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 30778枚(-71.3%)の減少で 12416枚(前週:43194枚)、売買計は -10518枚(-8.4%)の減少で 110368枚(前週:120526枚)となり、先回4週ぶりのロング増となったのもつかの間、今回再度反転でロング枚数・買い越し枚数ともここ半年間では最低となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の20.3%(前週:27.5%)で -7.3%の増加、ショートはIMM全ショート枚数の27.8%(前週:21.9%)で 5.9%の増加となりました。
レー ト変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4423→1.4265とユーロ安、前火曜→今火曜終値で1.4423→1.3972とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.3972→1.4158とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4423→1.4158とユーロ安となりました。
先週の「噂」前半は欧州首脳緊急会合とユーロ圏財務相定例会合そして続く欧州銀行ストレステストでしたが、この「噂での売り」に歯止めをかけたのが米国の財政問題とバーナンキ議長の議会証言でのQE3有無発言でした。下院での議会証言でQE3を否定しなかったことによりユーロの過剰な売りは押さえられましたが、上院ではこれを否定(と言うか念頭にないと表明)。そしてユーロの不安はストレステストへと続き、これまだ玉虫色な結果に精彩を欠いた週末。と、「末期的な暴落」の呪縛にとらわれた市場は先週も噂で売って事実で買い戻す疑心暗鬼相場となりましたが、その振幅は徐々に大きくなってきたように見えるのは気がかりですね。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 5830枚(1.96%)の増加で 302975枚(前週:297145枚)、ショートは前週比 -409枚(-0.23%)の減少で 176450枚(前週:176859枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 6239枚(5.19%)の増加で 126525枚(前週:120286枚)。売買計では前週比 5421枚(1.13%)の増加で 479425枚(前週:474004枚)となりました。
個別に見ると、対円でのロング増大、ユーロの売買傾向反転、対ポンド・対豪ドルでの売買共減少、対加ドル・対フラン・対NZドルでロング増ショート減と言った売買傾向になっておりますが、退避通貨の西の雄であるフランがこのところそれほどロング増とならず、再び東の雄である円に傾倒してきたことはかなりの危惧を感じますね。
全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3は先週に変わらず豪ドル・ユーロ・円。ショートベスト3も先週と変わらずポンド・ユーロ・加ドルとなっております。
■ 資料ダウンロード
『7/12集計-7/16公表のIMMポジション』
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By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮