【先週(8/22-26)のドル円を中心とした相場の流れ】
【8/22:月】前週末の野田・中尾両氏の介入見解の相違から、手探り模様での東京スタートは76.75円付近から。寄り付き~中値での介入がなかったことから下値攻め開始。一時76.50円割れを狙うかのレベルまで押されたが、11時頃に突然の大型円売りがあり、一時77.20円まで急騰。しかし続く円売りもなく、またも「なんちゃって」と認識されると断続的に押されるも76.65円付で底堅く推移。欧州時間以降は僅かずつではあるがじり高推移となり76.80円付近でNYを終了。
【8/23:火】早朝から寄り付きにかけ円売りが進み、9時頃には76.90円付近まで上昇するも、上値重く反落。東京時間は何とか76.75円より上の水準を維持したものの欧州時間以降は欧州株の堅調からリスクオンとなり資源国通貨や欧州通貨が買われる反動でドル安となり、欧州中盤には断続的に76.50円割れを狙う展開に。
NY時間中盤からは米国債の金利上昇に伴いドル円も徐々に持ち直し、76.65円付近で終了。
【8/24:水】早朝はNYクローズレベルで小動きだったが、午前中に野田財務省が円高対策で会見を予定の報道が
伝わると、介入警戒から76.85円付近まで急騰。しかし会見内容は、民間資金の外貨転換促進や持ち高報告の義務づけ等の外国為替市場の監視強化と言った内容で介入に関しては全く触れられなかったため正午頃には一時76.52円まで急落。多少乱高下の後は欧州時間にかけてじり安推移となり、76.50円を僅かに切った水準でNY勢と交代。
NY時間に公表の米7月耐久財受注は良好な結果となるが、直後の反応は薄く、76.50円台で推移、しかし続いて行われた5年債入札が振るわず金利が上昇するとドル円もようやく反応。断続的に値を上げ、76.98円と77円を狙う水準でNYを終了。
【8/25:木】序盤は前日NYでの堅調やゴトー日仲値需要から、77円を僅かに上抜き幸先良いスタートとなったが、仲値後に急反落。しかし86.83円付近で底堅く徐々に持ち直し再び77円台に復帰して欧州勢と交代。
欧州時間にはダウ先物堅調などから77.20円まで続騰したが利食い売りも早く77円を僅かに切るレベルまで急反落。しかしここから即座に切り返しが始まり断続的に上昇。
NY時間に発表の新規失業保険は良くはない内容だったが同じ時間にドイツ国債格下げの噂が流れると、欧州通貨売りのカウンターからドルは上昇、更に7年債入札が前日に引き続き不調となりと金利上昇も手伝い、未明には77.67円まで続騰。しかし徐々に反落しながら77.45円ほどでNYを終了。
【8/26:金】前日77.67円まで高騰した利益確定売りや日本時間深夜に開催予定のバーナンキ会見への懸念、そして週末調整と種々の思惑交錯から、正午頃には77.30円付近まで下落して半ば膠着模様。
午後からは本邦輸出企業と目される売りも散見され欧州時間序盤には76.90円まで押し込まれる。
欧州時間は77円弱の水準でもみ合いを続けたがNY時間には欧州株の下落からクロス円が全面軟調。ドル円連れ安し76.60円弱まで押し込まれてNYに交代。
QE3とはいかなくとも、何かしらの金融緩和策言及期待から講演開始直前には76.45円まで続落。しかし23:00から始まったバーナンキ議長講演は追加金融緩和に全くノータッチで拍子抜け。ドルは77.06円まで瞬間急騰。しかしながら9月FOMCを1日ではなく2日間へ討議延長でより濃い金融緩和策を討議する事が材料となりドル売り再開。77.50円まで行って来いの展開となった後は76.67円まで週末調整で戻し、1週間を終わる。
【今週のポイント】
週初=月末は輸出の売り、週後半は雇用統計の行方如何。しかしながら根強い追加緩和策期待相場がベースにあることはお忘れ無く。
【週足デマーク指標/フィボナッチゾーン】
TD Range Projection
USD/JPY High: 77.18 / Low: 75.96
EUR/JPY High:110.82 / Low:107.20
EUR/USD High:1.4586 / Low:1.4414
GBP/JPY High:126.41 / Low:123.59
GBP/USD High:1.6470 / Low:1.6107
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 78.17 ~ 78.63 / R1 77.56 ~ 77.70
S1 76.34 ~ 76.19 / S2 75.73 ~ 75.26
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4615 ~ 1.4681 / R1 1.4529 ~ 1.4549
S1 1.4357 ~ 1.4337 / S2 1.4271 ~ 1.4205
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(08/22~08/26)の為替動向』
→ 2011_0826.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分+時間足3週間分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
8月 28 2011
先週(8/22~8/26)の為替動向
【先週(8/22-26)のドル円を中心とした相場の流れ】
【8/22:月】前週末の野田・中尾両氏の介入見解の相違から、手探り模様での東京スタートは76.75円付近から。寄り付き~中値での介入がなかったことから下値攻め開始。一時76.50円割れを狙うかのレベルまで押されたが、11時頃に突然の大型円売りがあり、一時77.20円まで急騰。しかし続く円売りもなく、またも「なんちゃって」と認識されると断続的に押されるも76.65円付で底堅く推移。欧州時間以降は僅かずつではあるがじり高推移となり76.80円付近でNYを終了。
【8/23:火】早朝から寄り付きにかけ円売りが進み、9時頃には76.90円付近まで上昇するも、上値重く反落。東京時間は何とか76.75円より上の水準を維持したものの欧州時間以降は欧州株の堅調からリスクオンとなり資源国通貨や欧州通貨が買われる反動でドル安となり、欧州中盤には断続的に76.50円割れを狙う展開に。
NY時間中盤からは米国債の金利上昇に伴いドル円も徐々に持ち直し、76.65円付近で終了。
【8/24:水】早朝はNYクローズレベルで小動きだったが、午前中に野田財務省が円高対策で会見を予定の報道が
伝わると、介入警戒から76.85円付近まで急騰。しかし会見内容は、民間資金の外貨転換促進や持ち高報告の義務づけ等の外国為替市場の監視強化と言った内容で介入に関しては全く触れられなかったため正午頃には一時76.52円まで急落。多少乱高下の後は欧州時間にかけてじり安推移となり、76.50円を僅かに切った水準でNY勢と交代。
NY時間に公表の米7月耐久財受注は良好な結果となるが、直後の反応は薄く、76.50円台で推移、しかし続いて行われた5年債入札が振るわず金利が上昇するとドル円もようやく反応。断続的に値を上げ、76.98円と77円を狙う水準でNYを終了。
【8/25:木】序盤は前日NYでの堅調やゴトー日仲値需要から、77円を僅かに上抜き幸先良いスタートとなったが、仲値後に急反落。しかし86.83円付近で底堅く徐々に持ち直し再び77円台に復帰して欧州勢と交代。
欧州時間にはダウ先物堅調などから77.20円まで続騰したが利食い売りも早く77円を僅かに切るレベルまで急反落。しかしここから即座に切り返しが始まり断続的に上昇。
NY時間に発表の新規失業保険は良くはない内容だったが同じ時間にドイツ国債格下げの噂が流れると、欧州通貨売りのカウンターからドルは上昇、更に7年債入札が前日に引き続き不調となりと金利上昇も手伝い、未明には77.67円まで続騰。しかし徐々に反落しながら77.45円ほどでNYを終了。
【8/26:金】前日77.67円まで高騰した利益確定売りや日本時間深夜に開催予定のバーナンキ会見への懸念、そして週末調整と種々の思惑交錯から、正午頃には77.30円付近まで下落して半ば膠着模様。
午後からは本邦輸出企業と目される売りも散見され欧州時間序盤には76.90円まで押し込まれる。
欧州時間は77円弱の水準でもみ合いを続けたがNY時間には欧州株の下落からクロス円が全面軟調。ドル円連れ安し76.60円弱まで押し込まれてNYに交代。
QE3とはいかなくとも、何かしらの金融緩和策言及期待から講演開始直前には76.45円まで続落。しかし23:00から始まったバーナンキ議長講演は追加金融緩和に全くノータッチで拍子抜け。ドルは77.06円まで瞬間急騰。しかしながら9月FOMCを1日ではなく2日間へ討議延長でより濃い金融緩和策を討議する事が材料となりドル売り再開。77.50円まで行って来いの展開となった後は76.67円まで週末調整で戻し、1週間を終わる。
【今週のポイント】
週初=月末は輸出の売り、週後半は雇用統計の行方如何。しかしながら根強い追加緩和策期待相場がベースにあることはお忘れ無く。
【週足デマーク指標/フィボナッチゾーン】
TD Range Projection
USD/JPY High: 77.18 / Low: 75.96
EUR/JPY High:110.82 / Low:107.20
EUR/USD High:1.4586 / Low:1.4414
GBP/JPY High:126.41 / Low:123.59
GBP/USD High:1.6470 / Low:1.6107
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 78.17 ~ 78.63 / R1 77.56 ~ 77.70
S1 76.34 ~ 76.19 / S2 75.73 ~ 75.26
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4615 ~ 1.4681 / R1 1.4529 ~ 1.4549
S1 1.4357 ~ 1.4337 / S2 1.4271 ~ 1.4205
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(08/22~08/26)の為替動向』
→ 2011_0826.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分+時間足3週間分
◎先週の4本値と今週のPivot
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Fibonacci Zone ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 介入 日銀 金融緩和 FRB ECB QE2 QE3 FOMC バーナンキ 出口戦略 ギリシャ イタリア スペイン 緊縮財政 雇用統計