先週(9/19~9/23)の為替動向

2011_0923_c 【先週(9/19-9/23のドル円を中心とした相場の流れ】

【9/19:月】早朝は若干の上窓を開け76.90円付近からスタート。休日で市場も薄く、約10銭幅の小動き。欧州時間に入り欧州債務懸念がぶり返されクロス円が弱含むとドル円も76.75円付近まで連れ安。一旦は76.87円付近までするが欧州コア時間に入り76.65円付近まで再度下押し。
NY時間に入り序盤こそ一旦は76.80円台まで反発も、ダウ下落から米債金利が低下、ポンド円120円割れ、ユーロ円104円割れ等、クロス円の軟化に連れられ76.31円までストップロスを巻き込み急落。
ロン16(フィックス)後はダウ下げ止まりから徐々に反発しながら、76.55円付近でNYを終了、休日明けの東京へ。

【9/20:火】東京は未明からの反発上昇に加えゴトー日需要から仲値付近には76.75円付近まで上昇。しかし中国の国営銀行が欧州主要銀行との為替スワップ取引を停止(現物は継続)の報から欧州通貨及びクロス円が軟化、ドル円も76.50円付近まで連れ安し、以降の午後は小動き。
欧州時間以降、ECBによるイタリア国債購入や、野田首相によるEFSF債購入意向発言からユーロが上昇するも、ユーロ高の裏返のドル安円安状態となり、ドル円は76.50円付近で乱高下。
NY時間にSNBが対ユーロでの下限目標を1.20→1.25へ引上げとの噂からドルスイスが急騰。ドル円もこれに連れ高し、76.70円まで急騰するが、米債金利低下などからじり安となり76.45円付近で東京にバトンタッチ。

Pivot_2011_0923 【9/21:水】輸出にとっては週末の水曜日、週末期末の円転をFOMCの結果を待てずに実行したと思われるドル売り円買いで仲値付近で76.10銭まで急落。しかし直後に日銀レートチェックの情報が走り、76.63円まで反発急騰。神経質な動きは欧州時間でも止まず76.25-37円を乱高下。
NY時間に発表の中古住宅販売の予想超えから76.45円まで上昇、そして利益確定で76.33円付近に落ち着き、迎えたFOMC声明は「ツイストオペ」しかない結果となり、一部の予想通り、長期金利下落より短期金利上昇が勝りドル円は一時76.72円まで上昇。その後利益確定から売られ、76.40円付近でNYを終了。

【9/22:木】東京は未明のドル円上昇や、輸出と輸入の選手交代。翌日の祝日を控え実質週末でのドル需要から上昇モードとなり、仲値付近では76.96円まで上昇。しかし午後には輸出勢によるリパトリ円転などから上値を抑えられ76.74円付近までじり安。
東京時間が終わる頃、ユーロ債務問題等の蒸し返しを材料に、FOMC以降の上昇を一気に取り返さんとするかのようなクロス円の軟化にドル円も連れ安しストップロスを巻き込み76.15円付近まで急落。そして76.10-30円ほどを乱高下。76.10円を割ろうとするレベルではさすがに介入警戒がよぎり、安住財務相が深夜には異例の「断固」発言を行うと76.50円付近まで反発するが、肝試し相場は止まらず、スキあらば76円切りを臭わす76.18-76.35円での乱高下のままNYを終了。休日の東京へ。

【9/23:金】週末東京は休日休場。市場参加者も少なく76.30-20円ほどの範囲をじり安で週末調整模様。
G20以外に材料もなく、このまま終わりかと思われたが、NY序盤の76.15円付近を底に説明の付かない上昇開始。NY終了間際には76.88円まで上昇の後、76.60円まで調整売りを受け、1週間を終わる。

【9/26~】半期末の月末週。加えて月末日は週末金曜日。
セオリーであれば輸出のリパトリ円転からドル円は下落となるが、ユーロ材料によるクロス円軟化が勝るか、ツイストオペが勝るか?

■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(09/19~09/23)の為替動向』
2011_0923.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分+時間足3週間分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF

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