【先週(10/31-11/04のドル円を中心とした相場の流れ】
【10/31:月】未明(OANDAでは3:04)に75.318円の史上最安値を付けるも東京早朝には75.70円程まで戻しての週明けスタート。
月末日ながら月曜日という特殊日の半信半疑な介入警戒の中、10:25に日銀介入が発動、10:25の1分足で75.616円から77.185円と、約1円60銭の急上昇に続き、10:54の78.966円まで連続上昇。
ここで一旦押し目を作るも、11:06の77.653円から即座に反発。
11:37の79.484円まで第2次連続上昇を続け、通算77分で約3円80銭を押し上げる介入となる。
その後東京終了近くまで79.19円で微動だにしない状態が続き、終了間際に最終弾なのか再上昇、15:04に79.523円を付け、以後79.25-40円付近でもんだ後、欧州時間入りとなる頃、当局の追加介入はもう無いとふまれたか78.90円付近まですとんと急落、その後も小幅もみ合いを続けていたが、ゴンザレス・パラモECB理事から単独介入を牽制する発言や白川日銀総裁から実効レートから見れば必ずしも円高ではない等、内外から介入を疑問視する発言からジリ安になるが、78円を僅かに切ったレベルで踏ん張り、以後ロンドン・NYを通じ78円前後の小幅膠着を維持。
【11/01:火】78.20円付近からスタートした東京は9時過ぎにやや大きめのドル買いが持ち込まれ、介入と誤認されたことからストップを巻き込み78.948円まで急騰。介入ではない(なんちゃって介入?)ことが確認されると78.30円付近まで戻され仲値を通過後は78.20円台で小幅もみ合いに復帰。
NY時間に発表の10月ISM製造業指数は予想割れとなったが受注関連項目に改善気配が見られることから特段変動もなく僅かなジリ上げ模様で78.40円付近まで上昇してNYを終了。
【11/02:水】東京は8頃には78.38円付近を維持していたが、仲値に向けて78.25円付近まで軟化すると、以後そのまま軟化。ダラダラと78.10円付近まで軟化して欧州とバトンタッチの後、中国がEFSF向けに7000億ユーロを拠出との噂が席巻。ユーロ瞬騰に呼応したドル売りからドル円は77.95円まで瞬落。しかし介入警戒も手伝い早々に78円台を回復してNY時間へ。
10月ADP全米雇用報告は予想をやや上回るも特段の反応もなくFOMC待ちとなるが、そのFOMCも織り込み済みの内容に終始し無風通過。
【11/03:木】祝日休日の東京は介入警戒も手伝い、(実体は無いが)仲値時分に78.14円付近まで強含んだ後、78円を僅かに上回るレベルまで押し戻されそのまま極めて緩いジリ安移行。
欧州時間となり、ECBによるイタリア国債購入報道が伝わり前日同様のユーロ買い/ドル売りからドル円は断続的に78円割れ。しかしまた前日同様早々に元のジリ安基調へ復帰。
NY時間に発表の新規失業保険は予想を上回るも、続くECB理事会が気になり「悪くなけりゃOK」でほぼ反応は無し。そのECB理事会は予想外の利下げ発表となり、ユーロが急落。ドル円もユーロ円に引きずられ一時77.88円付近まで下落したが対ユーロでのドル買いが優勢となった事から78円台を回復。
【11/04:金】週最終日は雇用統計を控えドル円は前日同様に東京時間は78.05円~77.98円程までごく緩いジリ安で推移。欧州時間に入って一時的に78.10円付近まで上昇するも再度ジリ安展開に戻り、迎えた10月全米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を下回り、前月分の上方修正が同時に発表されたが、失業率が9.1%から9.0%に改善と、思案所な結果に。
ほぼ同じ頃、G20において欧州債務問題に対して具体的な方策指針等が見られなかったことからユーロが失望売りへ。対ユーロでのドル買いに呼応しドル円は上昇ユーロドルは下落。ドル円は23時前に78.25円まで上昇したが、ユーロの買い戻しから方向感のないもみ合いとなり78.20円付近で1週間を終了。
【11/07:月からは米国・カナダも冬時間へ移行】
これにより国内の多くのFX会社も営業開始が1時間遅れることとなり、早朝オセアニアとの時間的距離が離れます。
まさか週初早々にそれを突いてくることはないと思いますが、何があるか解らないところが危険性であり妙味でもあります。
また、先週は介入の影響やギリシャ問題の難航でバランスが崩れ10月相場の延長のような雰囲気もありましたが、今週以降は霜月相場本番~仕上げの師走相場準備になるかと思います。風向きの変化にはくれぐれもお気を付けください。
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(10/31~11/04)の為替動向』
→ 2011_1104.PDF をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分+時間足3週間分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
11月 6 2011
先週(10/31~11/04)の為替動向
【先週(10/31-11/04のドル円を中心とした相場の流れ】
【10/31:月】未明(OANDAでは3:04)に75.318円の史上最安値を付けるも東京早朝には75.70円程まで戻しての週明けスタート。
月末日ながら月曜日という特殊日の半信半疑な介入警戒の中、10:25に日銀介入が発動、10:25の1分足で75.616円から77.185円と、約1円60銭の急上昇に続き、10:54の78.966円まで連続上昇。
ここで一旦押し目を作るも、11:06の77.653円から即座に反発。
11:37の79.484円まで第2次連続上昇を続け、通算77分で約3円80銭を押し上げる介入となる。
その後東京終了近くまで79.19円で微動だにしない状態が続き、終了間際に最終弾なのか再上昇、15:04に79.523円を付け、以後79.25-40円付近でもんだ後、欧州時間入りとなる頃、当局の追加介入はもう無いとふまれたか78.90円付近まですとんと急落、その後も小幅もみ合いを続けていたが、ゴンザレス・パラモECB理事から単独介入を牽制する発言や白川日銀総裁から実効レートから見れば必ずしも円高ではない等、内外から介入を疑問視する発言からジリ安になるが、78円を僅かに切ったレベルで踏ん張り、以後ロンドン・NYを通じ78円前後の小幅膠着を維持。
【11/01:火】78.20円付近からスタートした東京は9時過ぎにやや大きめのドル買いが持ち込まれ、介入と誤認されたことからストップを巻き込み78.948円まで急騰。介入ではない(なんちゃって介入?)ことが確認されると78.30円付近まで戻され仲値を通過後は78.20円台で小幅もみ合いに復帰。
NY時間に発表の10月ISM製造業指数は予想割れとなったが受注関連項目に改善気配が見られることから特段変動もなく僅かなジリ上げ模様で78.40円付近まで上昇してNYを終了。
【11/02:水】東京は8頃には78.38円付近を維持していたが、仲値に向けて78.25円付近まで軟化すると、以後そのまま軟化。ダラダラと78.10円付近まで軟化して欧州とバトンタッチの後、中国がEFSF向けに7000億ユーロを拠出との噂が席巻。ユーロ瞬騰に呼応したドル売りからドル円は77.95円まで瞬落。しかし介入警戒も手伝い早々に78円台を回復してNY時間へ。
10月ADP全米雇用報告は予想をやや上回るも特段の反応もなくFOMC待ちとなるが、そのFOMCも織り込み済みの内容に終始し無風通過。
【11/03:木】祝日休日の東京は介入警戒も手伝い、(実体は無いが)仲値時分に78.14円付近まで強含んだ後、78円を僅かに上回るレベルまで押し戻されそのまま極めて緩いジリ安移行。
欧州時間となり、ECBによるイタリア国債購入報道が伝わり前日同様のユーロ買い/ドル売りからドル円は断続的に78円割れ。しかしまた前日同様早々に元のジリ安基調へ復帰。
NY時間に発表の新規失業保険は予想を上回るも、続くECB理事会が気になり「悪くなけりゃOK」でほぼ反応は無し。そのECB理事会は予想外の利下げ発表となり、ユーロが急落。ドル円もユーロ円に引きずられ一時77.88円付近まで下落したが対ユーロでのドル買いが優勢となった事から78円台を回復。
【11/04:金】週最終日は雇用統計を控えドル円は前日同様に東京時間は78.05円~77.98円程までごく緩いジリ安で推移。欧州時間に入って一時的に78.10円付近まで上昇するも再度ジリ安展開に戻り、迎えた10月全米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を下回り、前月分の上方修正が同時に発表されたが、失業率が9.1%から9.0%に改善と、思案所な結果に。
ほぼ同じ頃、G20において欧州債務問題に対して具体的な方策指針等が見られなかったことからユーロが失望売りへ。対ユーロでのドル買いに呼応しドル円は上昇ユーロドルは下落。ドル円は23時前に78.25円まで上昇したが、ユーロの買い戻しから方向感のないもみ合いとなり78.20円付近で1週間を終了。
【11/07:月からは米国・カナダも冬時間へ移行】
これにより国内の多くのFX会社も営業開始が1時間遅れることとなり、早朝オセアニアとの時間的距離が離れます。
まさか週初早々にそれを突いてくることはないと思いますが、何があるか解らないところが危険性であり妙味でもあります。
また、先週は介入の影響やギリシャ問題の難航でバランスが崩れ10月相場の延長のような雰囲気もありましたが、今週以降は霜月相場本番~仕上げの師走相場準備になるかと思います。風向きの変化にはくれぐれもお気を付けください。
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(10/31~11/04)の為替動向』
→ 2011_1104.PDF をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分+時間足3週間分
◎先週の4本値と今週のPivot
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Fibonacci Zone ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 介入 日銀 金融緩和 FRB ECB QE2 QE3 FOMC バーナンキ 出口戦略 ギリシャ イタリア スペイン 緊縮財政 雇用統計