CFTC IMMポジション(1/20付集計-1/23公開分)

 

先々週の世界を激震させたSNBの対ユーロ無制限介入撤廃に続き先週はECBによるQEが宣言され、震源地のユーロ圏のみならず世界規模の為替リバランスが進行中で、一部では各通貨とも対ドルパリティを目指すのではなどと言うこともまことしやかに言われておりますが、世界に先駆けQEも終了し基軸通貨としてのドル復権と考えれば頷けなくもない話ですね。

1/20付IMM集計、対円では反転のロング増・3週連続のショート減から、売り越しは77886枚へと約1.7万枚の減・売買計は130936枚へと約1.5万枚の減。 対ユーロは4週連続のロング増・5週連続のショート増の双方増から、売り越しは180730枚へと約1.2万枚の増・売買計は284824枚へと約1.5万枚の増。なお、注目の対スイスではロングが前週比3304枚増・ショートが前週比13331枚の減で、売り越しは前週比16635枚の減となる9809枚に大幅に縮小しました。IMM全体では売り越しは391610枚と約0.3万枚の減・売買計は725858枚と約1.7万枚の減となり、全体の傾向としては双方への拡大だったものが若干しぼんだような形となっています。

CFTC IMMポジション(1/20付集計-1/23公開分) 資料を PDF(計5p)でダウンロード → IMM_20150120.pdf

 

IMM_20150120_P1■資料PDF内容

・P1 対円投機筋 ロング・ショートの枚数とその増減/売越し(買越し)の枚数のその増減/売買計とその増減/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)

・P2 対ユーロ投機筋 ロング・ショートの枚数とその増減/売越し(買越し)の枚数のその増減/売買計とその増減/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)

・P3 CFTC IMMポジションに管掌される8通貨の投機筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数

・P4 対円投機筋+実需筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数/売買計/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)

・P5 対ユーロ投機筋+実需筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数/売買計/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)

IMM_20150120_P3※CFTC IMMポジションとは米商品先物取引委員会(CFTC)に全米の各取引所から報告された、International Monetary Market 通貨先物取組を集計したもので、毎週火曜日のNYクローズ時点での集計が金曜日のNYクローズ後(日本時間では土曜日早朝)に公表されます。

データ参照先:CFTC Historical Compressed

※IMMポジションは市場全体の動きではなく、あくまでCFTCに報告された数字だけであり、投機筋/実需筋という分け方も便宜的なものです、また、あくまで過去指標として為替の価格変動を後追いするだけの物であり、将来の価格変動を予測出来る材料ではないと言うことは否めませんが、現状の貿易収支や政治経済情勢を勘案し、過去の動向などに照らし合わせることにより、相場のファンダメンタル=特に市場の方向性や過熱感、いわば潮目として認識したり、相場のダイナミズムを数字から可視化していくことで大局観・相場観を得る事には有効です。

CFTC IMMポジション(1/20付集計-1/23公開分) 資料を PDF(計5p)でダウンロード → IMM_20150120.pdf

 

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