CFTC IMMポジション(3/10付集計-3/13公開分)

 

先週は米雇用統計の結果やECBのQE開始による円売りからドル円が序盤に122円台を付ける等リスクオンから始まりまったものの、欧米株の軟調や早期利上げの期待観測が薄れるに連れその先が続かず中盤以降は鳴かず飛ばずのもみ合い相場となりましたが、今回の集計は週初のリスクオン途上のものとなります。

3/10付IMM集計、対円では5週ぶり反転のロング減・2週連続のショート増から、売り越しは59387枚と約0.7万枚の増・売買計は125183枚へと約0.5万枚の増。 対ユーロは2週連続のロング増・5週ぶり反転のショート増から、売り越しは181073枚へと約0.9万枚の増・売買計はIMM集計開始以来初の30万枚台を記録する303615枚へと約3.4万枚の増。IMM全体では売り越しは399792枚と約4万枚の増・売買計は799660枚と約6.7万枚の増となり、全体の傾向としては僅かにショート方向へ拡大し始めた状態となっています。

なお、対ユーロでの投機筋+実需筋の合計売買枚数は先週が拡大13週。これまでのアノマリであれば次週は激減となりますが、今回はどうなるか?
(グラフは資料PDF p4を参照)

CFTC IMMポジション(3/3付集計-3/6公開分) 資料を PDF(計5p)でダウンロード → IMM_20150310.pdf

 

IMM_20150310_P1■資料PDF内容

・P1 対円投機筋 ロング・ショートの枚数とその増減/売越し(買越し)の枚数のその増減/売買計とその増減/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)

・P2 対ユーロ投機筋 ロング・ショートの枚数とその増減/売越し(買越し)の枚数のその増減/売買計とその増減/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)

・P3 CFTC IMMポジションに管掌される8通貨の投機筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数

・P4 対円投機筋+実需筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数/売買計/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)

・P5 対ユーロ投機筋+実需筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数/売買計/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)

 

IMM_20150310_P3※CFTC IMMポジションとは米商品先物取引委員会(CFTC)に全米の各取引所から報告された、International Monetary Market 通貨先物取組を集計したもので、毎週火曜日のNYクローズ時点での集計が金曜日のNYクローズ後(日本時間では土曜日早朝)に公表されます。

データ参照先:CFTC Historical Compressed

※IMMポジションは市場全体の動きではなく、あくまでCFTCに報告された数字だけであり、投機筋/実需筋という分け方も便宜的なものです、また、あくまで過去指標として為替の価格変動を後追いするだけの物であり、将来の価格変動を予測出来る材料ではないと言うことは否めませんが、現状の貿易収支や政治経済情勢を勘案し、過去の動向などに照らし合わせることにより、相場のファンダメンタル=特に市場の方向性や過熱感、いわば潮目として認識したり、相場のダイナミズムを数字から可視化していくことで大局観・相場観を得る事には有効です。

CFTC IMMポジション(3/3付集計-3/6公開分) 資料を PDF(計5p)でダウンロード → IMM_20150310.pdf

 

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