8月 22 2011
先週(8/15~8/19)の為替動向
■【先週(8/15-19)のドル円を中心とした相場の流れ】■
【8/15:月】週明けスタートは76.90円弱からスタート。ゴトー日の仲値需要に77.08円まで持ち上げられたが、日経の伸び悩みからトーンダウン。昼頃には早朝安値の76.80円に並ぶ水準へ。
NY時間に発表の米8月NY連銀景況指数が予想割れとなり、76.80円で堪えきれずに76.58円まで軟化するも76.50円を目前に介入警戒から反発しながらNYを終了。
【8/16:火】東京スタートは76.80円台の小動きからスタート。東京時間は動意無く10銭弱のレンジ推移に終始。欧州時間に発表のドイツ4-6月期GDP速報が振るわずクロス円は弱含み、ドル円も76.60円付近まで連れ安するがNY時間の発表の住宅指標や鉱工業生産指標が好感されると76.90円付近まで反発。しかし直後に利食い売り。76.75-80円の小動き水準でNYを終了。
【8/17:水】東京は仲値までは76.75円付近を維持したものの、仲値後からは日経の軟化に連れ安してのじり安。東京時間のうちは何とか76.65円で踏ん張るが、欧州時間になり発表されたスイス中銀とスイス政府によるフラン高政策が嫌感されるとドルスイスが急落。ドル円もこれに連れる形で76.50円付近までじり安継続。
NY時間ではドルスイスは下げ止まったものの他通貨でのドル安が散見され、ドル円も76.40円台に何度か押されるが介入警戒が働き徐々に反発して東京にバトンタッチ。
【8/18:木】東京時間は約10銭の上下を繰り返しながら徐々に上昇し、午後には日銀中曽理事と中尾財務官の会談内容から円高牽制のニュアンスが伝わった瞬間には一時76.70円を付けるが、76.65円付近で欧州参入待ち。
欧州時間は時間的に薄れる介入警戒と万一を想定した手探りな下値試しとも東京時間の利食いとも取れるじり安。
NY時間に発表の失業保険は予想を若干上回るも同時に発表のCPIは予想を超える好結果となったため、じり安に一旦ブレーキがかかったが、23:00発表のフィリー指数が -30と言う驚愕の悪化だったため76.40円を割らんとする急落となったが、介入警戒が働くと同時に対欧州通貨に対してはドル高となったため底堅く推移してNYを終了。
【8/19:金】フィリー悪化の流れを受け、早朝こそ76.40円割れを伺う下値攻めがあったが、実質ゴトー日の仲値需要と野田財務省の為替動向注視発言が伝わると介入期待から一時は76.90円を超える急騰となったが、仲値を過ぎても介入の気配がないためヤレヤレ売りから反落。
その後東京時間は76.50円台の小動きで推移するも欧州時間には下値攻め再開で一時76.308円の8/11安値に並ぶと介入警戒からか一旦反発。しかし既に76.60円付近にキャップが形成された模様で、ここでの頭打ちを確認すると再度下値攻めに反転。
NY時間となり米WSJ紙が中尾財務官へのインタビュー記事として「頻繁に介入する計画はない」と報じたことが引き金となり急激な円買いが発生。3月の震災安値76.25円を下抜くとストップロスを巻き込み75.94円まで急落。
76円を切った達成感からか、単に76円にあったオプション狙いかそれ以上の下値攻め無く、反発しながら急落前の76.50円台で1週間を終了。
【8/26:金】21:30 米4-6月期GDP(改定値)と、23:00 バーナンキ米FRB議長講演(ジャクソンホール)は今週最大のターニングポイント。市場注目度は今年最高かも。
■■■【週足デマーク指標/フィボナッチゾーン】■■■
TD Range Projection
USD/JPY High: 76.81 / Low: 75.67
EUR/JPY High:114.94 / Low:111.16
EUR/USD High:1.4591 / Low:1.4324
GBP/JPY High:127.56 / Low:125.41
GBP/USD High:1.6722 / Low:1.6360
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 77.67 ~ 78.10 / R1 77.10 ~ 77.23
S1 75.96 ~ 75.82 / S2 75.39 ~ 74.95
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4649 ~ 1.4748 / R1 1.4520 ~ 1.4551
S1 1.4262 ~ 1.4232 / S2 1.4133 ~ 1.4035
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(08/15~08/19)の為替動向』
→ 2011_0819をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分+時間足3週間分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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8月 28 2011
CFTC IMMポジション(8/23集計-8/26公表分)
8/23 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会 IMM通貨先物取組(=CFTC IMMポジション) 8/26 NYクローズ後(日本時間 8/27早朝)公表分
「円」ロングは前週比 1771枚(3.0%)の増加で 60831枚(前週:59060枚)、「円」ショートは前週比 1980枚(16.9%)の増加で 13692枚(前週:11712枚)。この結果、売買比は買越し継続。買越し枚数は売買とも増加の結果、前週比 209枚(-0.4%)の減少で 47139枚(前週:47348枚)、売買計は前週比 3751枚(5.3%)の増加で 74523枚(前週:70772枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 23.7%(前週:24.7%)で -1.0%の減少、ショートはIMM全ショート枚数の 11.7%(前週:9.2%)で 2.5%の増加となりました。
レート変化では、前火曜→前金曜終値で76.83円→76.54円と円高、前火曜→今火曜終値では76.83円→76.66円と円高、今火曜→今金曜では 76.66円→76.68円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では76.83円→76.68円で円高。という事になりました。
先回集計後の週末金曜日、たった1日で週値幅を作るほどの史上最安値更新を伴った大変動があったので、次回では売買とも相当量の増加が見込まれると言うことを書きましたが、週末1日で行って来いを演じたようなものなので結果として双方増加で打ち消し合い、買越し微減という数字での集計結果となりました。
そしてまたも先回集計後の変動となりますが、週末26日のジャクソンホールにおけるバーナンキ講演前日の高騰、講演日の下落でこちらも行って来いのような状況になりますので、次回も双方増加が見込めますが、今週は月末月初週となり月末(週前半)は輸出の売り、月初(週後半)は雇用統計初めとする重要指標で荒れることが予想されます。また、次回FOMCに持ち越しとなった緩和策に関する思惑もさることながら、現在米国を襲っているハリケーン:Ireneの影響で経済活動が滞っていたり、早くも保険会社が被害算出に乗り出していると言った報道も為されていますので、こちらのフローも影響が出てくるかと思います。
「ユーロ」ロングは前週比 617枚(1.3%)の増加で 47711枚(前週:47094枚)、「ユーロ」ショートは前週比 4804枚(11.9%)の増加で 45172枚(前週:40368枚)。双方増ながらショート優勢の結果、売買比は辛うじて買い越し継続。買い越し枚数は前週比 4187枚(-62.3%)の減少で 2539枚(前週:6726枚)、売買計は 5421枚(6.2%)の増加で 92883枚(前週:87462枚)と言う結果となり、10万枚割れ継続という結果になりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の18.6%(前週:19.7%)で -1.1%の減少、ショートはIMM全ショート枚数の38.6%(前週:31.8%)で 6.8%の増加となりました。
レート変化では、前火曜→前金曜終値で 1.4400→1.4398とユーロ安、前火曜→今火曜終値で1.4400→1.4435とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.4435→1.4500とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4400→1.4500とユーロ高となりました。
ユーロは8月前半は1.4150~1.4380ほどの、8/12以降の8月後半からは1.4320~1.4500のレンジを行ったり来たりしていますが、売買比がほぼイーブンの状態であるがゆえの、という事はIMMの売買状況グラフからも伺うことが出来ますね。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 17254枚(7.2%)の増加で 256584枚(前週:239330枚)、ショートは前週比 -10029枚(-7.9%)の減少で 117054枚(前週:127083枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 27283枚(24.3%)の増加で 139530枚(前週:112247枚)。売買計では前週比 7225枚(1.96%)の増加で 373638枚(前週:366413枚)となりました。
ここ最近はロング減ショート増の傾向でしたが、今回集計ではロング増ショート増となり、ロング側にシフトしたような形になっており、結果として買い越し増ではありますが、2回前のロング大量減の効果が続いており、8月初旬に比べれば6割ほどの数字となっております。
個別に見ると、対NZドル以外はロング増、豪ドル・ポンドは売買とも盛んと言った傾向が見えますが、ポンドでのロング増ショート減の結果、ポンドは前週の売り越しから再度買い越しに転じました。
全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3は円・豪ドル・ユーロ。ショートベスト3は先週に同じくユーロ・ポンド・加ドルとなっております。
■ 資料ダウンロード
『8/23集計-8/26公表のIMMポジション』
→ IMM_20110823.pdf をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮