5月 14 2009
EMCOM証券:ロスカットルールを変更
EMCOM証券
(旧パンタレイ証券)は、5/25より証拠金維持率の計算方法を
5/27よりロスカットルールの変更をそれぞれ行うと発表しました。
新規の証拠金計算方法は
従来:有効証拠金÷(建玉必要証拠金+注文証拠金)
新規:純資産額÷(建玉必要証拠金+注文証拠金) となり、
何が違うかと言えば有効証拠金が純資産額に変更になったと言うことですね。
簡単に言うとこれまでは建玉する際の証拠金が計算ベースであった物が
そのポジションの損益を反映し、純資産額として変動する。と言うことになります。
またロスカットルールは以下のように変更になります。
従来:証拠金維持率が20%を下回った場合に強制決済
新規:証拠金維持率が70%を下回った場合に強制決済
これはかなりの変更ですが、
適正なレバレッジを用い、十分な証拠金さえあれば問題にならないような気がします。
証拠金目一杯の建玉をした場合はぐロスカットを食らうことにもなりますが
このような取引は極めて投機的な取引になり、
ロスカットされる確率も高いので遠慮してもらう。と言う
ユーザーに対しても金融庁に対しても、
昨今の規制風潮に一考を投じる配慮があるのではないでしょうか。
ハイレバ規制を始めとする各種の規制は、金融庁の動向をただ眺めるだけでなく、
このような業者による提案型改変やユーザーの意識改変も必要になってくると思います。
5月 16 2009
そもそもレバレッジは誰のため?(解ってない人へ)
ハイレバ規制の話ですが、このブログの「EMCOM証券:ロスカットルールを変更」についた
トラックバック先の文章にも違和感を覚えました。
(続く文章をお読み頂ければトラックバック承認も「吊し上げ」であることが
お解り頂けると思います)
何故、ハイレバ=即!損失大と言い切れるのでしょうか?
例えばUSDJPYが100円だったとします。
通常、FX取引は最小取引単位が1万通貨なので、100万円必要になります。
このときのレバレッジは1倍と言うことになります。
100万円もない人、例えば10万円の資金の人なら
嫌でも10倍のレバレッジをかけなければ1万通貨の取引は出来ませんし、
1万円しかない人は100倍かけないと1万通貨の取引が出来ません
このときこの3人が同時に買いで建玉したとします。
基本的に各FX業者は「最低証拠金を下回った場合に強制決済=ロスカット」しますので
スプレッドを1銭としても100円→99.99円になり、全員ロスカットですね。
さてこのときの各自の損金は
レバ1倍 100万円の人=1銭×1万通貨=100円
レバ10倍 10万円の人=1銭×1万通貨=100円
レバ100倍 1万円の人=1銭×1万通貨=100円
あれ?全員同じです。
つまり同じ損益(ここでは1銭につき100円)を巡り、
100万円資金の人も10万円資金の人も1万円資金の人も同じ楽しみを得られるのです。
これこそがレバレッジの最大効果ではないでしょうか?
損失(利益)が増えるのはレバレッジの話ではなく建玉の枚数の話であり
資金を増やす事と資金を残す事は表裏一体です。
損切り=ストップロス必須であるとか。
過剰建玉で実効レバレッジを高め、ロスカットレートを現値に接近させることは厳禁。
なんてことは常識中の常識です。
これも解らないような馬鹿はさっさと市場から消えてもらって結構です。
現在のFXは、旧来では外国為替を扱う銀行間取引等に限定されていた取引を
一般庶民でも出来るように「レバレッジ」と言う概念により実現された物です。
そのレバレッジを無くそうなんて事は一般庶民の楽しみを奪うだけです。
ハイレバ規制に賛成などという投資家やブロガーは
結局は庶民の悲哀や痛みが分からないどこかのお大尽と同レベルな
お坊ちゃまか金満ボケなんでしょうね。
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By najirane • FXに関する雑感, FX業者情報 • Tags: ハイレバ規制 お大尽 一般庶民 レバレッジ