2月 27 2011
先週(2/21~2/25)の為替動向
■米国株式市場 = 下落
■原油先物市場 = 上昇
■NY金先物市場 = 上昇
■ドル円 = 下落
■ユーロドル = 上昇
■ユーロ円 = 下落
リビア及び関係諸国の情勢緊迫化、NZでは大地震、原油は2008/9月来2年半ぶりの100$超え、金は年始に次ぐ1400$超え、反面、ダウは12000$割れ、ドル円は82円割れを示現。と波乱に満ちた展開で、明確な株安/金・原油・円高・ユーロ高となりました。
【週前半】週明けスタートは83.10円付近。
NY市場休場ということもあり熱心な売買は見られない。火曜日朝、NZ地震を背景にクロス円全面安、と同時に日本国債の格下げを発表すると円売りドル買い、更に中東情勢混乱を嫌気したユーロ売りドル買いと三つ巴から市場は混乱、レート的にも諸処にスパイク発生。
【週中盤】レンジは82円台後半に一段階下落。
中東情勢緊迫化に加え米債利回り下落からドル円も82円台前半まで下落。一時的に反発するもじり安継続。
【週後半】レンジは82円台ミドル。じり安止まらずN225の下落と共に午後に82円を割り込む。米債利回り下落は止まらず81.50円目前まで下落。
金曜朝、ゴトー日の仲値高値に助けられ、一時的に82円台復帰を果たすが、既に82円はレジスタンス化。欧州時間以降も米国債利回りの低下は止まらずGDP確報値は下方修正、ミシガン確報値は上方修正と、結局なんだか解らない事が嫌気され、週末調整を経て81.60円台で一週間を終わる。
■先週のポイント
・中東情勢・NZ地震等・格付報道等々によるリスクオフ
・逃避先として、スイスフラン・日本円は最適
■今週のポイント
・中東情勢
・雇用統計はじめ重要指標ウィーク
■週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Lower: 80.69 / Upper: 82.59
EUR/JPY Lower:110.00 / Upper:112.88
EUR/USD Lower:1.3637 / Upper:1.3950
GBP/JPY Lower:129.14 / Upper:133.52
GBP/USD Lower:1.5952 / Upper:1.6193
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 84.16 ~ 84.88 / R1 83.21 ~ 83.43
S1 81.08 ~ 81.31 / S2 79.63 ~ 80.36
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4017 ~ 1.4136 / R1 1.3860 ~ 1.3897
S1 1.3510 ~ 1.3547 / S2 1.3271 ~ 1.3391
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(02/21~02/25)の為替動向』
→ 2011_0225.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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2月 27 2011
ドル円。方向性は出るのか?(2/27版)
先週書いた「ドル円。方向性は出るのか?(2/20版)」ではシナリオを4つ書き、シナリオ1で書いた一時的な押し目パターン以外、どの場合であっても「81.60-75円メドまで落ち込む」事を書きましたが、先週終値は81.67円とぴったりのところで終わってくれました。
さて、この先ですが先週書いたシナリオ2,3,4を継続ですが、シナリオ2の条件が既に満たされているのでシナリオ3か4と言うことになります。
おさらいで書くとシナリオ3は、レジスタンスが2010/12/15高値起点のグリーンのラインに引き直されたと仮定して、ペナントの継続となり多少レンジ幅が拡大して(81円後半~83円後半)レンジ継続。となり、この場合は現在の水準を仮の底値に反発、83円台後半を目指す(ただし84円手前でレジスタンス)という物になります。
次にシナリオ4はもう一つ、2010/10/11を起点とするレジスタンスライン(オレンジのライン)が形成されていたとすると、昨年10/31安値で底を打ち、既に大転換し、上昇チャネルに乗っていることになり、現在の81.65円処を仮のそこに反発、その後84円台前半まで反転上昇。と言う形になります。
つまり、この後の攻防はいずれにしても反転上昇はするけれども、84円手前で一悶着あるでしょう。と言うことになります…が、リビア及び、石油関連での関係諸国&独裁君主制での関係諸国の動向如何が非常に気になるところです。不思議なことに本日(2/27(日))ではリビア状勢に新たな報道が伝わってきてないような気もしますが、週明け最初のニュースが朗報なのか悲報となるのか、不安を抱えたまま週明けを迎えそうです。
また今週は雇用統計を含むビッグウィークですのでなお一層の振幅も考えていた方が良いでしょう。上記で書いたように現状が三角持ち合いであっても上昇チャネルであっても仮の底値と仮定してますので、これを下抜く場合は新たな下方レンジブレイクとなり、下落がやむまで何の予想も立てられません。そしてこれが今週新たに加えるシナリオ5となります。
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: ドル円 年初来安値 年初来高値 大転換 レンジ 三角持ち合い チャネル 雇用統計 QE2 QE3 戦後最安値