6月 12 2011
先週(6/6~6/10)の為替動向
先週のドル円の流れは今ひとつはっきりしない米国景気回復・出口戦略からドル円単体ではなく欧州通貨の動きに影響された不安定なもみ合い相場となりました。
木曜日のECB政策金利発表と続くトリシェ会見ではトリシェコードにセルザファクト(噂で買って事実で売れ)と、改めて「お約束」な展開を見た1週間となりました。
■米国株式市場 = もみ合い
■原油先物市場 = もみ合い
■NY金先物市場 = もみ合い
■ドル円 = もみ合い
■ユーロドル = 下落(ユーロ安)
■ユーロ円 = 下落(ユーロ安)
【6/6:月】週明けスタートは80.20円台。NZ及びアジア各市場が祝日休場で東京時間は小動き。欧州時間以降、欧州株軟調に加え、ドイツ政府筋からギリシャ支援難色発言が出るとクロス円が総崩れ、ドル円も79.97円と80円を割るが、NY序盤にかけ米10年債利回り高騰に助けられ80.20円台へ反騰。NY引け頃には株価下落から金利も低下し80円台へ。
【6/7:火】午後に発表の豪中銀政策金利は据え置き。豪ドルの急落に相対するようにクロス円は円安となり、ドル円は80.30円台まで上昇するが、欧州時間に入り中国当局者の「ドルは凋落する」発言からドル全面安。NY時間後半にはバーナンキFRB議長のハト的発言が追い打ちをかけ再び80円を割り込む。
【6/8:水】東京時間は仲値にかけ80.26円まで反発したが、仲値直後に短期筋の仕掛けとされる売り仕掛けからストップロスを巻き込み79.74円まで急落。日経後場のプラ転などを材料に80.16円まで反発するも欧州時間に入り再度下値攻め。79.68円まで続落。NY時間はベージュブック公表睨みで80円弱を維持。そのベージュブック公表は特に反応無く無風で通過。
【6/9:木】日経平均の堅調に後押しされる形でドル円も80.29円まで反発するが、クロス円に影響され不安定。80.20円~80円割れの水準を方向感なくレンジ推移。21:30に発表の新規失業保険(-)、貿易収支(+)に加え、トリシェECB総裁会見の7月利上げ発言のコンボに対し市場はユーロ売りドル買い戻しに挙動が一致。ドル円は80.40円台まで上昇し高値域で小動き。その後80.20円台に小緩むも、米30年入札が不調となり金利上昇から80.45円の週間最高値を付ける。
【6/10:金】NY市場での動きに加え仲値のドル需要から80.40円台付近を維持していたが水曜日にあったような短期筋の売り仕掛けの噂から80円割れ目前まで急落。欧州時間以降は週末調整の様相となったが、NY時間に入り株価下落、ギリシャCDSスプレッド拡大、原油価格下落などからリスクオフモードに一転し、欧州通貨売り、ドル買い円買いからジリ上げ推移を経て80.30円付近で1週間を終わる。
◆◆◆◆週足デマーク指標/フィボナッチゾーン◆◆◆◆
TD Range Projection
USD/JPY High: 80.76 / Low : 80.00
EUR/JPY High:117.51 / Low :114.54
EUR/USD High:1.4523 / Low :1.4149
GBP/JPY High:131.31 / Low :128.79
GBP/USD High:1.6352 / Low :1.6096
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 80.91 ~ 81.20 / R1 80.53 ~ 80.62
S1 79.77 ~ 79.68 / S2 79.39 ~ 79.10
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4830 ~ 1.4973 / R1 1.4643 ~ 1.4687
S1 1.4269 ~ 1.4225 / S2 1.4082 ~ 1.3939
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(06/06~06/10)の為替動向』
→ 2011_0610.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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6月 19 2011
先週(6/13~6/17)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = もみ合い
■原油先物市場 = 下落
■NY金先物市場 = もみ合い
■ドル円 = もみ合い
■ユーロドル = もみ合い
■ユーロ円 = もみ合い
【6/13:月】週明けスタートは80.30円付近。仲値にかけ80.68円まで上昇するも、10時過ぎにNZで強震度の余震発生報道にNZ円が急落、ドル円も連れ安し80.40円台後半まで反落し以後小動き。
欧州時間後はドル売り優勢から80.20円付近までじり安。NY開始前に米債利回り上昇から80.46円まで反発するも寄り付き後に米国株伸び悩みから米債利回りが反落、ドル円も80.10円ほどまで反落後80.20円付近でもみ合う。
【6/14:火】中国経済指標発表を睨み若干の調整模様。昼前に発表の中国の消費者物価はほぼ予想通りとなり、上海株上昇にクロス円も反発、ドル円も80.45円まで上昇。
欧州時間以降、中国が預金準備率を引上げとの報道からクロス円が反落、ドル円も連れ安し80.12円まで反落。
NY時間序盤に発表の米指標は日本の震災影響が予想されたほどでなかったため米債利回りが急騰、ドル円はストップを巻き込み80.62円近まで上昇。その後徐々に小緩み80.45円付近で東京に交代。
【6/15:水】序盤はNYの余韻から80.63円まで上昇するが仲値頃から英FT誌のギリシャ債務の返済期限延長記事やムーディーズが仏系3銀行の格付け見通し引き下げ報道からユーロ円に連れ安する形でドル円も80.37円まで反落。
欧州時間以降もユーロ悪材料が蒸し返されドル買い優勢。80.75円付近までじり高し一段落したが、NY序盤に発表の5月消費者物価の予想超えを好感し81.05円まで急騰。しかしこれは瞬間的なものとなり直後に80.58円まで反落。LDN-FIX以降は再度ドル買い優勢となり朝方まで断続的に81円を前後するが81.05円で頭打ち。(週間最高値)
【6/16:木】序盤は80.82円まで利益確定から弱含むが仲値付近から昼過ぎまで断続的に81円超えを試す。午後にオランダ中銀総裁が欧州救済基金倍増の主張から欧州債務懸念が再燃、クロス円中心に円全面高となりドル円は80.74円まで反落。欧州序盤にロンパチメドで大規模なドル売り・円買いが入るとの噂から瞬間的に80.47円まで急落。しかし断続的な買い戻しに加え米週間失業保険や住宅指標の数字が好感され81円目前まで上進するも、81円の壁は硬化した模様。日付変り前に発表の6月フィリー指数は予想外のマイナス。80.61円まで急落の行って来いで以後はもみ合う。
【6/17:金】東京時間は80.50円前後で夕刻から開催のサルコジvsメルケル会談の行方睨みで小動き。会談はウィーン方式でのギリシャ支援で妥結合意となりユーロが急騰、ドルが全面安となりドル円は断続的に下落。80.20円ほどで一旦下げ止まるがミシガンが予想割れ。断続的に81円割れを試す動きとなるが、結局NY引けまで80円割れを回避して1週間を終了。
★今週は6/22(水)のFOMCと続くバーナンキ会見に要注意。
先々週の76銭に比べれば先週の1円4銭はまだ動いた方ですが、ここ5週間は最大でも1円71銭値幅の1週間となっております。市場…を騙るマスコミやアナリストは早くもQE3催促相場などとはやし立てているようですが、これだけ動かないと何かのきっかけで大きく動くことを想定していた方がよいでしょう。凪相場の後には必ず欲求不満解消の大相場がやってきます。
◆◆◆◆週足デマーク指標/フィボナッチゾーン◆◆◆◆
TD Range Projection
USD/JPY High: 80.55 / Low : 79.51
EUR/JPY High:119.63 / Low :115.68
EUR/USD High:1.4402 / Low :1.3979
GBP/JPY High:130.97 / Low :127.98
GBP/USD High:1.6317 / Low :1.5955
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 81.41 ~ 81.80 / R1 80.89 ~ 81.01
S1 79.85 ~ 79.72 / S2 79.33 ~ 78.93
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4716 ~ 1.4877 / R1 1.4504 ~ 1.4554
S1 1.4081 ~ 1.4031 / S2 1.3870 ~ 1.3708
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(06/13~06/17)の為替動向』
→ 2011_0617.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Fibonacci Zone ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 介入 日銀 金融緩和 FRB ECB QE2 QE3 FOMC バーナンキ 出口戦略 ギリシャ イタリア スペイン 緊縮財政 雇用統計