3月 6 2010
先週(03/01~03/05)の為替動向
■米国株式市場 = 上昇、最終日一段高
■原油先物市場 = 上昇
■NY金先物市場 = 火曜日上昇後もみあい
■ドル円 = 前半下落(円高)、週末上昇(円安)
■ユーロドル = もみあい
■ユーロ円 = もみあい、週末一段高(円安)
事態は木曜日に変化しました。
木曜日に発表された米国新規失業保険申請件数は
予想 47.0万件に対して 46.9万件(前回 49.8万)と
悪くはないが良くもない数字で
発表直後は市場もさほど動きませんでしたが
日付が変わろうとした頃事態は急変。
日経新聞電子版が報じた「日銀の追加緩和」記事に
市場は一斉に円売りに転じました。
明けて金曜日の米国雇用統計は
予想 -6.8万人に対して -3.6万人(前回 -2.6万人)と
予想を超える好数字に市場の円売りは加速、
ドル円は 90円超え、ユーロ円も123円超えと
ここ最近の円高模様を払拭するかのようです。
先週、
>>何かのきっかけがあれば下落過程と同様に
>>戻しも階段状に上昇することが考えられます。
と書きましたが、まさにその通りの展開となりました。
ただ、下がったときもそうですが、
今回の上昇にも無理矢理な理由付けが多々見られるように思います。
また指標発表後のコメントも一旦動き出したトレンドを追認するかのような補足が多く、
先週・今週と相場劇場を見るかの如くでしたね。
■各為替の週足デマーク指標値
(Demark Range Projection / Demark Pivot Points)
ドル円
予想高値 90.50 (DRP) / 90.38 (DPP)
予想安値 87.08 (DRP) / 87.20 (DPP)
ユーロ円
予想高値 123.16 (DRP) / 123.16 (DPP)
予想安値 118.97 (DRP) / 121.47 (DPP)
ユーロドル
予想高値 1.3707 (DRP) / 1.3658 (DPP)
予想安値 1.3360 (DRP) / 1.3417 (DPP)
ポンド円
予想高値 139.55 (DRP) / 138.84 (DPP)
予想安値 130.56 (DRP) / 131.27 (DPP)
ポンドドル
予想高値 1.5532 (DRP) / 1.5411 (DPP)
予想安値 1.4864 (DRP) / 1.4984 (DPP)
※デマーク指標にはDemark Range Projection と
Demark Pivot Points の2種ありますので
両方を提示しています。
◎詳細チャート:「2010_0305_c.pdf」をダウンロード
◎先週の4本値と今週のPivot予想:「Pivot_2010_0305.pdf」をダウンロード
◎保存版PDF:「2010_0305.pdf」をダウンロード
毎度のことですがこちらも宜しくお願いします。↓
3月 7 2010
空飛ぶダンボ
先週後半のような大相場。FXを始めたばかりの頃は巧く乗って笑っていたり
往復ビンタに塩漬け積み増しと土ツボにはまったりと、
結局、目の前で何が起きているのか解ってない自分がありましたが、
最近は「なるほど~こっちに来ましたね~…」と、冷静に見ることが出来ます。
それは自らの経験以外に、先人や各種の"師匠"の教えによる物が多いのですが
今日もそういう為に役立つだろう書籍の紹介をしたいと思います。
『下落相場をチャンスに変える超・資産運用法
上昇局面には手を出すな!』
平田啓 技術評論社 2010年2月発売 1,659円 (税込)
私が平田啓さんをウォッチするようになったのは、氏の著書
「FX 誰も教えてくれなかった 外為ディーラーの儲け方」
が発売された前後あたりからだと思います。
ごく普通に「ドル安円高」などとTVや新聞に書かれているそれは
本当に「ドル安円高」なのか?と言う疑問を持ち
他の通貨とのバランスから総合的に判断する必要がある。
事を教えてくれたのが平田啓さんですね。
ドルやユーロと言った単一通貨だけが上がったり下がったりするわけではなく、
また必ずしも、ドル高円安|円高ドル安と相反するわけでもありません。
つまり、ペアとなる両通貨間の単純なシーソーゲームではなく、
交響曲の楽譜のように音程やリズムを揃えてみたり副旋律を奏でたりしながら、
画像を載せられないのが残念ですが、ディズニーランドの空飛ぶダンボのように
ある一組を見れば上下の関係だけど、他のダンボ含めて全体中では
共に上空にいるとか、共に低空飛行などと、全体としてどうか?と言うことです。
しかしこれだけでもまだ狭い世界であり、通貨というのは各種金融資産のひとつでしかなく、
他に株や債券、また金や原油、穀物に不動産etcと、実に多くの要素があり、
それら全体でのシーソーゲームが行われることになります。
さて、各種金融資産を投資としてみた場合はどうでしょう。
この著書の中でも述べられているように、鉄則は「安く買って高く売れ」です。
しかし、ある通貨やデリバティブ(金融派生商品)自体が上昇期/下落期にある事以外に、
シーソーゲームの観点で見たとき、「何かが高いときは何かが安い」と同時に
「何かが危険なときは何かが安全」と言う組み合わせも存在します。
それはベストとは言えなくともベター止まりかもしれませんが、
何かしら組み合わせが見えてきます。
また、その組み合わせにしても、ワンペアだけでは
相場に変化があったときには手仕舞いしたり反対売買の必要に迫られたり、
相場全体が冷え込み利幅が得られない。ようなこともあるかも知れません。
あるペアなり、ある群、あるデリバティブだけに投資することを「集中投資」
複数のペアや、通貨だけでなく株や投信、債券や金等、各種デリバティブやコモディティ
なども組み合わせる投資を「分散投資」と言い、
こう言った分散投資の対象を考えたり実際に配分することをポートフォリオと言いますが、
その時々によりリスク回避して資産を温存した方が良い場合、
リスク選好して果敢に攻めた方が良い場合もあります。
さて、前置きがすごくなりましたが、本書
『下落相場をチャンスに変える超・資産運用法 上昇局面には手を出すな!』では
『その買い値は高すぎます!投資は安い時にしか買ってはいけない』
と言う事を建前論だけではなく、どうしたら高い安いを判断できるのか?
集中投資するべき時なのか分散投資するべきなのか?
そのための情報はどうやって手に入れるのか?
そうこうして、徹底的に安い時にこだわって買う『バーゲン・ハンティング』を
どのようにしたら成功させる事が出来るのか?の方法を明かしています。
証券会社のパンフレットのように「儲かりますよ」と言う夢だけを与えて
実際の運用や買い時売り時の見極めは投資者任せ。と言う情報が多い中、
平田啓さんが著書やセミナー等で行う紹介の仕方、解説の仕方は
「何が安いのか?いつ買えばいいのか?」と言う選択眼や先ヨミ力を与えてくれる
希有な存在だと思います。
「ほぉ~。」と思って頂けましたらこちらも宜しく。↓
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By najirane • 分析・相場観・手法 • Tags: バーゲン・ハンティング, ポートフォリオ, 分散投資, 平田啓, 投資, 買い値, 集中投資