12月 8 2009
先般の米雇用統計は国家的インサイダー取引か?
先日「ドル上昇は本物か?」のエントリーで
ドルの上昇が雇用統計に数字による物であることは間違いないにしても
周辺環境が揃っていないのにおかしい。ということを書きましたが、
世の中には同じように懐疑的に見ている人もいました。
米国の経済リサーチ会社「トリム・タブス」社によると
「労働省の統計手法に欠陥がある」と指摘し、その根拠として
毎月集計される米国民の納税金額をベースに雇用者数を推定。
11月は前月比25万5000人減になるとの試算を提示しました。
「労働省が間違っているか、我々が間違っているか、正解はその中間か、
答えはその3つのうちの一つだ」(マクロ調査ディレクターのマデリ
ン・シュナップ氏)。
また、ひまわり証券が 12/4 18:01に配信したニュースでは
「明日(金)発表の失業率は悪化する可能性ある」との
ホワイトハウスのギブス報道官がコメントした旨を伝えています。
報道官がコメントすると言うことは公式な事実であるか、もしくは
国家施策としての(公式な)芝居です。
それよりも何よりも、発表時まで秘密であるはずの数字を
政府の、それも報道官がコメントするなど極めて異例です。
報道官のコメント、それに相反する辻褄の合わない好数字。
何か国家的な犯罪(インサイダー取引)の臭いがぷんぷんですね。
12月 8 2009
さすがバーナンキ!
先日来のエントリー
「先般の米雇用統計は国家的インサイダー取引か?」「ドル上昇は本物か?」で
今般のドル上昇は意図的な物ではないか?ということを書きましたが、
「先般の米雇用統計は国家的インサイダー取引か?」の中で
>>何かこの後(今週後半くらい~来週前半=FOMC開催)にかけて、
>>今回、急騰を仕掛けた連中の利食いのための、ドル円の急落が予想される。
>>と思うのは、私だけでしょうか。
ということを書きました。
これは、雇用統計が利上げ期待を後押しした形なので
FOMC間近となり「利上げはない」事がはっきりすれば
失望売りから元の状態に戻るだろう。と考えてのことでした。
が、昨晩の日本時間 02:35から行われたバーナンキ氏の講演で
はっきり言わないまでも「利上げ期待はするな。」と言う意味のことを述べたことで
NY⇒東京⇒LDN市場と一巡しながら徐々に下落し、
本日のNYが始まる直前についに雇用統計発表善の水準まで戻しました。
今回の下落劇。というか行って来いを
これだけ信念を持って予想したのは
もしかしたら始めてかも知れません。
ただ、「利上げはない」の材料が
最大、FOMCまで待たなければ…。
と思っていたのが、
バーナンキ氏の発言で一気に確定となったのは
私にしてみれば嬉しいサプライズですね。
雇用統計等の指標発表後の乱高下は楽しいイベントですが、
そのイベントに「ん?ちょっと待てよ?」と思えるようになったのは、もしかしたら進歩?
例えば歴史好きな人が、歴史物のテレビドラマなどを見て
「え?この時代考証はおかしい。」なんて思えるようになったら
知識が高まった証拠。なんてことと同じでしょうか。
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By najirane • FXに関する雑感, 分析・相場観・手法 • Tags: インサイダー取引