今週末も大波乱?

先般書いた「先週(07/12~0716)の為替動向」の中で、

ところで、今週末に欧州銀行のストレステスト結果が公表されますが、事前の結果想定が「何の不安もない」と言うことばかり強調されているのが気になります。
米国とドルは一体であり世界経済の牽引役ですがユーロは欧州各国の集合体であり、格差もあります。それが一同揃って「健全である」確立はむしろ低い。と思うのが普通であると思うのですが「揃って健全」?
今般のドル転落のように期待が高ければ高いほど裏切られたときの転落は大きいものです・・・。

と、書きましたが、その予感はどうやら的中した模様です。

Bloombergの報道によると、EUストレステストの関係者の話として、

「ヒポ・レアルエステートは、景気減速やソブリン債での損失で影響を想定した際の資本水準においてストレステストに合格しなかった。」

独ヒポ・レアルエステート:EUのストレステストに不合格-関係者
と明かしたそうです。

ゴキブリと同じで、1匹見つけたらその数倍から数十倍はいると見るのが常識です。
まさかこの1行だけで済むはずはなく、結果は散々な物になる事が予見されます。
と言うことは、この報道が「周知」になる前、つまり織り込み済みになる前にユーロは上げるだけ上げて、週末には一気に落とす。と言う構図が見えてきます。
また、逆に、「数行はあるのは想定の範囲。予想よりも多い/少ない。」と言う考え方であれば、この報道を織り込みながら低迷を続け、週末に一気に上げる。と言う構図も考えられます。
ともあれ、投機筋(輩さん)の騰落操作の押しつけ理由が1つ出来たという事実だけはあらかじめ皆さんの相場観に織り込んでおくことをお勧めします。

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