7月 3 2011
先週(6/27~7/1)の為替動向
【6/27:月】早朝は80.30円付近から上昇でスタート。週明け仲値に向けたドル買いは80.87円まで上昇後、80.70円付近に落ち着くが、東京引け間際から再び上昇。しかし上値は重く再び80.70円台へというレンジを形成。
欧州中盤から再び上昇となり、80.974円でNY時間入り。米2年債の入札不調から金利上昇するも81円は堅く、80.85円付近で東京へバトンタッチ。
【6/28:火】月曜日とは逆に仲値に向け80.70円まで反落。以後東京~欧州序盤まで目立った動きはなく、若干の上昇チャネル内でのレンジ模様。ロン16頃、翌日に控えるギリシャ緊縮財政計画採決へのポジション調整開始か、80.65円まで急落を合図に、5年債入札不調による金利上昇も手伝い81.25円まで急騰。その後利益確定売りなどに押され、辛うじて81円台を
維持する水準で東京へバトンタッチ。
【6/29:水】欧州時間に控えるギリシャ緊縮財政計画採決の行方を睨み、東京時間は81.00-07円程度の狭小レンジ。採決の進行は指名による可否選択方式のため一喜一憂。22:00頃に可決確定となると「噂で買って事実で売れ」の通りドル円は80.54円まで急落、ショートカバーにより反発するも80.90円で頭打ちとなり、じり安で東京にバトンタッチ。
【6/30:木】早朝に最後の突っ込みで80.70円まで押されるが反発は80.85円止まり。その後も月末・半期末のリパトリから降東京時間は続落し80.30円付近で欧州時間入り。米新規失業保険申請件数はぱっとしない結果となり80.25円まで下押しするが、ギリシャ緊縮財政計画の関連法案採決が前日同様に確定模様となり、更に米6月シカゴ購買部協会指数が好結果となると米債利回りが急騰、ドル円も80.84円まで反発。その後また利益確定売りが優勢となり、80.40円まで下押し。しかし底値は徐々に切り上がっている模様で反発しながら80.55円付近で6月及び半期を終わり東京へバトンタッチ。
【7/1:金】週末金曜日は月替わり半期替わりの初日。仲値に向けたドル需要から午前中に80.87円まで反発。81円手前の防戦売りゾーンが厚くなっているのか、上値は抑えられるが、東京時間は下げても80.54円と底値も切り上がってきている状況。NY時間入り後に発表の米6月ISM製造業指数が予想を上回ると81円手前の防戦売りゾーンを突破し、一気に80.13円まで急騰。しかしこの後な週末調整と米国3連休を控えた調整から80.80円台まで軟着陸し1週間を終わる。
【今週のポイント】
・市場はQE2終了後の実体経済の裏付けを注視
・7/4:米国市場休場(独立記念日)
・7/6:米6月ISM非製造業景況指数
・7/7:米6月ADP全米雇用報告/新規失業保険
・7/8:米6月雇用統計
・米国のデフォルト回避に向けた予算協議の行方
◆週足デマーク指標/フィボナッチゾーン◆
■TD Range Projection
USD/JPY High: 81.54 / Low : 80.54
EUR/JPY High:115.61 / Low :113.43
EUR/USD High:1.4762 / Low :1.4314
GBP/JPY High:130.87 / Low :129.12
GBP/USD High:1.6198 / Low :1.5993
■Fibonacci Zone USD/JPY
R2 81.78 ~ 82.16 / R1 81.28 ~ 81.40
S1 80.28 ~ 80.16 / S2 79.78 ~ 79.40
■Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4841 ~ 1.5012 / R1 1.4617 ~ 1.4670
S1 1.4169 ~ 1.4116 / S2 1.3945 ~ 1.3774
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(06/27~07/01)の為替動向』
→ 2011_0701.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分+時間足3週間分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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7月 10 2011
先週(7/4~7/8)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
【7/4:月】東京は80.80円付近からスタート。前週末の上昇の余波から早朝時間には80.90円近くまで上昇するも上値は重く以後はじり安展開。欧州時間入りしポンドドルの急騰からドルストレート下落。ドル円も一時80.52円まで引きずられるが底値も堅く、NY時間開始前には80.70円台後半へと振出しに戻る。NY時間は独立記念日による休場で調整に終始し、80.70円台前半で東京にバトンタッチ。
【7/5:火】ゴトー日のドル需要に加え、豪貿易収支及びRBA声明文が好感されたことからドル買い色が強まり、東京時間は上昇一途、81.17円まで上進するも壁は厚く、NY序盤にかけては81円を少し割りむむ利食い売りも。その後は81.10銭手前まで反発し小動き。日本時間未明にムーディーズによるポルトガル国債の格下げ報道によりユーロは急落したが、ドル買いと円買いが均衡し、ドル円としてはほぼ無風で通過。
【7/6:水】仲値付近に昨日上昇分の利食い売りと見られる値動きから80.80円台まで急落、しばらく膠着。午後からは徐々に買い戻しが入り、欧州時間以降は更に加速し、81.10円弱の水準魔で反発するも、ISM非製造業総合景況指数を睨んでの調整売りから80.80円台まで下落。ISM非製造業総合景況指数は予想をわずかに割り込み、初動は下落で反応したが、反発も早く80.90円台を維持して東京にバトンタッチ。
【7/7:木】今日のADP・明日の雇用統計の2大指標、及び英中銀MPC・ECB両政策金利発表を睨み、東京時間~欧州序盤は80.90円台でほぼ膠着状態。欧州指標は予定通りの発表となり,材料出尽くしからユーロが売られ始めドルは上昇。上昇途中に日発表の6月ADP雇用統計は+7万人の予想に対し+15.7万人と予想を遙かに超え、ストップを巻き込み81.40円まで急騰。直後に利食い売りは出たが、翌日の全米雇用統計への期待感から底堅く推移し、81.20円台で待機状態に。
【7/8:金】前日のADP雇用統計により各社が予想を上方修正し始めるとドル円も買い気運が高まりじり高。期待も最高潮に達し満を持して発表された米雇用統計は、非農業部門雇用者数が修正予想で+10.5万人に対し+1.8万人と予想とは桁違いの悲惨な結果となり失業率も9.2%に悪化したことを受け一気に急落。ADP雇用統計を真に受けたにわかロングのストップロスも巻き込み、80.49円と前日から行って来いどころか倍返し。週末調整も手伝い、目立った対応も巻き返しもなく80.60円台で小動きのまま1週間を終わる。
【今週のポイント】
・市場はQE2終了後の実体経済の裏付けを注視
・7/12,13,14:3年債,10年債,30年債入札
・7/12:FOMC議事録公表
・7/13,14:バーナンキFRB議長議会証言
・7/15:米7月ミシガン大学消費者景気信頼感指数(速報)
・米国のデフォルト回避に向けた予算協議の行方
米国連邦債務上限引き上げ合意タイムリミット=7/22
引き上げ合意がなければ8/3には米国はデフォルトに
◆◆週足デマーク指標/フィボナッチゾーン◆◆
■TD Range Projection
USD/JPY High: 81.04 / Low : 80.06
EUR/JPY High:114.94 / Low :112.67
EUR/USD High:1.4419 / Low :1.4053
GBP/JPY High:130.14 / Low :128.20
GBP/USD High:1.6100 / Low :1.5892
■Fibonacci Zone USD/JPY
R2 81.83 ~ 82.21 / R1 81.35 ~ 81.46
S1 80.37 ~ 80.26 / S2 79.88 ~ 79.51
■Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4714 ~ 1.4853 / R1 1.4531 ~ 1.4574
S1 1.4166 ~ 1.4122 / S2 1.3983 ~ 1.3843
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(07/04~07/08)の為替動向』
→ 2011_0708.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分+時間足3週間分
◎先週の4本値と今週のPivot
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Fibonacci Zone ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 介入 日銀 金融緩和 FRB ECB QE2 QE3 FOMC バーナンキ 出口戦略 ギリシャ イタリア スペイン 緊縮財政 雇用統計