8月 21 2010
CFTC IMMポジション(08/21公表分)
日本時間8/21午前に、8/17 NYクローズ時点で集計のCFTC IMMポジションが公表されました。
「円」は、ロングが前週比
-3.9%の減少で 62745枚、ショートは前週比 -0.5%の微減で 12776枚、結果、売り越しは前週の -52478枚から
-49969枚へと、若干後退しましたが変わらず最高レベルにあります。
ドル円レートから見ると、前々週に比べレンジ幅は少なくなっていますが逆に言うと大きく売られることも買われることもなかった事になります。
現在、介入するしないが取りざたされていますが、度重なる口先介入効果なのか、実需主導で均衡が保たれているのか、先週のように大きな変動を伴わない状況が続くのであれば、より一層、介入は為されないことは明確と言えるでしょう。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比 9.9%の増加で 61324枚、ショートは前週比
27.6%の大量増で 75951枚、結果、売り越しは前週の 3731枚から 14627枚へと、6週連続の減少から一転増となりました。
スクエアか逆に買い越しに転じるか?と思われていただけにこの反転増には驚きです。
確かに週後半にはユーロが売られる材料が各種出てきましたが、そのきっかけとなった独シュピーゲル誌のギリシャ緊縮財政報道(8/18報)が未だ出ていないはずの火曜日(8/17)時点で、既にこれだけのユーロショートが建玉されていたというのはとても興味深いところでもあります。
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『8/21公表のIMMポジション』→
IMM_20100817.pdf をダウンロード
8月 29 2010
CFTC IMMポジション(08/28公表分)
日本時間8/28午前に、8/24 NYクローズ時点で集計のCFTC IMMポジションが公表されました。
「円」は、ロングが前週比
0.5%の微増で 63086枚(前週:62745枚)、ショートは前週比 -5.9%の減少で 12017枚(前週:12776枚)、結果、売り越しは前週の -49969枚から
-51069枚へと、若干買い越しが増しました。
ドル円レートから見ると、83.59円の15年来安値を更新したのが、まさにこのIMMポジション集計日の8/24のNYクローズ直前でした。
しかしこれを境にドル円は戻り模様となり、終末終値では85.19円で引けましたが、この水準は前々週の安値圏や週末引け値にほぼ並ぶ数字ですので先週の買い越し増もある程度消化された形になっているのではないでしょうか。
また、今週は月末週であるばかりでなく9月雇用統計を翌週に控えた先行指標目白押しの週ともなりますので、この戻りも反転上昇の兆しではなく、あくまで円買い一服程度(ニュートラルポジション)と考えた方が良いのではないでしょうか。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比 -11.0%の減少で 54591枚(前週:61324枚)、ショートは前週比
0.3%の微増で 76194枚(前週:75951枚)、結果、売り越しは前週の 14627枚から21603枚へと、6週連続の減少から一転増となった前週から更に売り越しを増加しました。
なお、前週はショート増による売り越し増でしたが、今回はロング減による売り越し加速という違いがあります。
レートにもこの売り越し増が現れており、今回のIMMポジション集計日である8/24には、長らく堅調を続けていたユーロも約1ヶ月半ぶりに1.2500ドル台に下落、その後持ち直したとは言え週末終値は1.2762ドルと、8月初旬には1.3333ドルまで反発にもかかわらず、一転反落傾向にあります。
この下落は6月初旬に1.1876ドルまで売り込まれた売られ過ぎの是正の是正。と見るのが正しいのではないかという気がします。
ユーロも下落、ドルも下落、一手にそれを引き受ける円。
そろそろ反発はあるのでしょうか。
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『8/28公表のIMMポジション』→
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By najirane • IMMポジション • Tags: CFTC, IMMポジション, ガイトナー, 中国, 介入, 利上げ, 売り越し, 実需筋, 投機筋, 日銀, 米証券先物取引委員会, 買い越し