ユーロドル年初来高値を更新

これを書いている今現在と言うか、つい先ほどの話ですが、
ユーロドルは年初来高値を更新し、1.4797を付けましたね。
と、同時にドル円は、再度91円割れを狙わんとしています。
東京市場は連休中、大きな指標発表も無し。という
特に材料がない中でこの値動きは面白くもありまた不思議でもあります。

材料がないと言っても、ピッツバーグサミットでの討議内容予想から
何がどういう方向に行くのか?の警戒感という大きなリスク要素から
円買いドル売りが進んでいる。と言う見方は出来るかも知れませんね。

私が最近のニュースで未だ「?」マークなのは
亀井静香郵政・金融担当相が去る17日、
全国証券大会での挨拶の席上言った
「将来に向かって日本が力強く成長していけるという見通しの中で、
成長率を確保していくのであり、またその中身は富の分配
しっかり行っているのか検証していく」と言った言葉です。

一体何をもって富の分配なのでしょうか?
銀行界と証券業界のバランス?官民のバランス?
富裕層と貧困層のバランス?
そしてモラトリアムと言う現代の徳政令。

脱官僚という言葉が国外首脳各氏にどれだけ伝わっているか、定かではありませんが
私は官僚と言う存在があればこそ、大臣が無能でもきちんと回ってきた。と思っています。
例えばある企業の○○支店、○○営業所に無能な支店長や所長が来ても
現場スタッフがそつなくこなし、必要とあれば大臣に助言までする。
このような構図があったと思います。
それは有能な大臣であれば、専断であっても改革や効率化、合理化も望めましょう。
しかし、官僚をシャットアウトしての政治家だけの討議では「諸刃の刃」ですね。

当面、日本は米国を筆頭とする諸外国にとって脅威であると思います。
脅威であるからこその円買いであるような気がしてなりません。
その正体が見えてきたら…リバウンドでしょうか。

ピッツバーグサミットでは以下の討議内容が予想されています。
・出口戦略について一致しておこなうことを同意する見込み
・銀行幹部への報酬制限について
・世界経済のリバランスの是正
・金融取引の税制についての意見交換が行われる見込み
・金利・為替については話し合われない見込み

最近の亀井大臣、藤井大臣の言動がオーバーラップして見えてきます。