FXのおさらい_04 為替レートの変動

外国為替市場での取引には、いろいろな形態の参加者が参加します。
海外取引を行う企業、証券会社や銀行など金融機関、
為替差益で利益を上げようとしている投機筋や個人などです。
参加者はそれぞれの思惑や必要に応じて外貨を売買しています。
その売買需給バランスが、外国為替レートの変化になります。

売買需給バランスにおいて、
たとえばドルを売りたいという勢力が強ければ=ドルが弱く円が強ければ
ドル安円高になります。
逆にドルを買いたいという勢力が強ければ=ドルが強く円が弱ければ
ドル高円安になります。

ところで、どのような根拠からドルを買うのか売るのか判断するのでしょう。

白か黒かの判断で言うなら、
・景気や国力が後退しつつある国の通貨は売られ、景気が回復した国の通貨は買われます。
・二国間の金利水準を比較した場合、
 金利の高い国の通貨が買われ、金利の低い国の通貨が売らます。
・国際的な紛争などが勃発した場合、基軸通貨と呼ばれる米ドルが買われます。

しかし理由はこれだけではありません。
ある人によっては円高であることが好都合な場合もあるし、
逆に円安であることが好都合である場合もあります。
さまざまな参加者一人ひとりの思惑が市場でぶつかり合い、力関係が生まれ、
その時点時点でどちらが大勢に立つかで
外国為替レートは時事刻々と変化するのです。