9月 5 2009
休むも相場
昨晩(9月4日)は、米国雇用統計発表、
そして週末調整といった、ある意味面白い日でした。
左記は昨日のLDN開始時間(日本時間16時頃)から
NY終了時間(日本時間 6時頃)までのUSD/JPYと
ポンド、ユーロそれぞれの動きですが、
非農業部門雇用者数変化-8月は、
-23.0万人予想に対し、-21.6万人
失業率-8月は、9.5%予想に対し、9.7%と、
どう読んで良いか解らなくもありましたが
「今週はリスク回避方向の円買い」基調なので
指標は悪い前提で考えられていて、
良い数字が出てしまったらサプライズ。
と考えていました。
実際の動きは一言で言うなら「行って来い」ということですね。
まぁ、なんかそんな動きなので読みはあっていたかな?といったところですが
何故か私はトレードに参加しないどころかチャートすら見ていませんでした。
ここから先はとあるブログの記事に対するコメントのようなものですが、
「動意のない相場時にプロトレーダーは?」の命題に対して
私が思うに「たぶん眺めているだけ」と思います。
しかし、ただ眺めているのだけではなく、情報収集に努め、
そこから考えられる変化に対し、十分なシミュレーションを行い、
あらゆる些細な変化(トリガー)を見逃さない。と思います。
で、私が何故昨日は参加しなかったかというと「気乗りがしなかったから」
という単純な理由なんですが、これはこれである意味重要と思います。
気乗りがしない日、何故かむしゃくしゃしている日等は
ミストレードを連発してしまう事を経験上知っているからです。
プロトレーダーにもそんな日はあるかと思いますが、そこがプロとアマの違い。
情報分析力や相場予想力に加え、「そういう日を作らない」技術こそが
プロトレーダーには求められるのではないでしょうか。
加えて言えば、雇用統計のようなイベントも
今後のトレンドや地合にどのような影響を与えるか?は考えても
その瞬間に何PIPの上下なんて事はノイズでしかない。かと思います。
アマチュアであれば滑った転んだ、予想外の儲け、予想外の損もあるわけですが、
プロにあっては全て想定の動きである必要があり、
そのような想定や処理が行える冷静沈着な精神状態を維持することこそが
プロに求められる資質だと思います。
ゾーン~相場心理学入門
マーク・ダグラス, 世良敬明
パンローリング 四六判 上製本 334頁
2002年3月発売 2,940円 (税込)
刻月 響香
2009年9月6日 @ 01:22
すっごい偶然!!
というのはちょうど今日、書店でこの「ゾーン」を探してきたところだったので…
(結局は見つからなかったのですが)
でもこれを「偶然」で済ませてしまうのは芸がありませんね。
相場に関心をもつ者同士なのだから、それだけの「名著」であると解釈するべき!
ふむふむ。。
肉体・精神状態が芳しくない日にトレードを避けるのは優秀なトレーダーだけど、
プロはそんな日を作る要因から排除する…という部分は感心させられました。
私もそんな資質を手に入れられたらなぁ…
いや!「手に入れてやる!という心構えで精進しなくちゃ」と改めて気を引き締めました。
しかし「ゾーンになる」とは人間を使って行う究極のシステムトレードのようですね。
トレーディングの大きな障害になる人間の「感情」を取り除いたものとして優位性が議論されるシステムトレード。
但し現状では(ゲームで)人間に「絶対」負けない人工知能は開発されていないでしょうから、
もし人間をコンピューターに近づける(=「ゾーン」になる)ことができれば、最高のトレーディングができる、と。
人間をコンピューターに近づける方が容易なのか、
それともプログラムで「ひらめき」を含めた人間の脳を再現する方が容易なのか私にはわかりません。
ただ、少なくとも私には人間の脳をプログラムで再現するような知識も技術も持ち合わせていないので、
己を「ゾーン」にするより他ありません。
って!まずは「ゾーン」読まなくっちゃ(´・ω・)
ネット注文しちゃおうかしら!?
勝てば官軍
2009年9月8日 @ 22:43
刻月響香さん いらっしゃい。
つまるところ相場の世界って、自分との勝負だったりもするんですよね。
ミストレードしているときの自分って何か余裕がなかったり近視眼になっていて、巧く取れている時って不思議と第3者的にチャートを見てる。
それを普段にしたいのだけどなかなかどうして
山あり谷ありです。
刻月 響香
2009年9月14日 @ 00:57
お邪魔してます♪
ホント、不思議なものですよねぇ…
ポジションを作った途端に変なバイアスがかかるるのって
まるで魔法にかかってしまうみたいで。
でも近頃はミスエントリーした時の損切が上手くできるようになり
「我ながら上達したなぁ」と勝手に満足。
(だったら利益に繋がるようエントリーの精度を上げろ!と自己嫌悪に陥ることもorz)
ポジションがあろうとなかろうと、常に同じ判断を下せるようになる日を求めてこれからも精進します!