先週(06/28~07/02)の為替動向

2010_0702_c 先週の各主要相場は下記のような流れでした。

■米国株式市場 = 下落
■原油先物市場 = 下落
■NY金先物市場 = 階段状下落 
■ドル円 = 下落(前半円高後半ドル安)
■ユーロドル = 木曜日上昇(ドル安)
■ユーロ円 = 前半下落後半上昇

W杯開催期間や日本の参院選が理由なのか、半期末決算前後が理由なのか、そういったスキや調整/再構築期間を狙っての「大暴れ」でした。

たしかにここ最近発表される米国指標は回復基調に水をさす内容ばかり、
ユーロ問題は潜在的な危機はあっても皆が持病を持病と承知したなら、今現在は発作が起きているわけでもなく現状特に問題はない。

リスクオン/オフの矛先を決めかねている、そんな状況と季節的要因とが相まってより幅広い想定や各種シナリオを持っていないと何とも対処のしようがない相場になりました。

Pivot_2010_0702 例えば最終日のドル円がよい例で
おそらくは最初は実需筋主導で仲値公示にかけてドル円が上昇。
落差があればそれはそれで良いことなので抵抗されることなく、一般投資家は付和雷同闇雲的にドル円買い。
そしてファンド勢の仕掛けが始まり、不安要因をあおるために雇用統計直前に一斉下落。
そしてまた一般投資家は付和雷同的にポジション解消のため売りが殺到。
そして注目の雇用統計の内容は大方の予想だったネガティブサプライズでもサプライズでもなく、「パッとしない内容」に終わり、じり安継続。

5月頃までは転がる先が見えないユーロでしたが、6月以降は沈んだまま音沙汰無いドルがファンド勢等の撒き餌となったのかも知れません。

さて、来週以降の見通しですが、ドルは雇用統計の数字の通り「パッとしない」状態が継続するように思えます。
しかし、じり安・停滞継続は、更なる突っ込み売りや突然の反発を誘発しかねませんので、くれぐれもポジション管理にはお気をつけください。

■各為替の週足デマーク指標値
 (Demark Range Projection / Demark Pivot Points)

ドル円    
  予想高値   88.61  (DRP) / 88.61  (DPP)
  予想安値   86.08  (DRP) / 86.08  (DPP)
ユーロ円    
  予想高値   111.77  (DRP) / 111.77  (DPP)
  予想安値   106.48  (DRP) / 109.24  (DPP)
ユーロドル    
  予想高値   1.2819  (DRP) / 1.2819  (DPP)
  予想安値   1.2355  (DRP) / 1.2355  (DPP)
ポンド円    
  予想高値   134.30  (DRP) / 134.30  (DPP)
  予想安値   130.30  (DRP) / 130.30  (DPP)
ポンドドル    
  予想高値   1.5393  (DRP) / 1.5393  (DPP)
  予想安値   1.5035  (DRP) / 1.5035  (DPP)

※デマーク指標にはDemark Range Projection と
 Demark Pivot Points の2種ありますので両方を提示しています。

 なお、以下の資料内にはデマーク指標の他、ワイルダーピボット、
 今週のフィボナッチレンジ等々の計算値も収録しています。

■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(06/28~07/02)の為替動向』

2010_0702.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足6ヶ月分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF

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