CTFC IMMポジション(07/09集計分)

IMM_20100706_p1 「円」は、ロングが前週比
20.8%増で 62476枚、ショートは前週比
1.1%の微増で 24550枚、結果、売り越しは前週の -27427枚から -37926枚へと、更に買い越し増になりました。

為替レートの方もこれを反映してはおりますが、少々興味深い変動があります。ドル円においてIMMポジションの報告日である火曜日終値では前週88.54円→87.55円と、約1円の下落があり円ロング増を裏付けた数字ですが、公開日である金曜日では前週87.74円
→88.58円と逆に上昇しています。

どのくらいのレート時に建てられた玉かは定かではないとしても、IMMデータ集計時~週末までの間に、損切りを含むポジション決済/解消があったことが球数とレート変動から見て取れます。

※本ブログで採用しているIMMポジションのグラフは他所の物と違い、IMMポジションの集計日/発表日双方の終値を参考レートとして表示しています。
これにより、過去の時点における結果でしかなかった数値に経時変化要素を与え、指標数字のダマシに引っかからないことを狙っています。

とは言っても、この円ロングの買い越し枚数はこの半年間最大だった 3月2日の35000枚強を超え最大値に達しました。
この後、買い越し記録を更新するか、それともここで反転するかですが、先週中頃から取りざたし始められた米国企業の決算予想はかなりの好感を持って迎えられていることから、ロングショートが交錯し共に建玉数が増加するのではないでしょうか。
しかしこの場合、何かのきっかけでどちらかの方向に大きく動く懸念も増加することになりますので注視が必要ですね。

IMM_20100706_p2 続いて「ユーロ」は、ロングが前週比
29.9増で 56316枚、ショートは前週比
-18.6%減で 95225枚、結果、売り越しは前週の 73670枚から
38909枚へとほぼ半減しています。

先週末に1.2500台への復帰を果たした後、今週に入り1.2600台へ復帰したように、市場はリスクオンに傾倒し始めユーロ売り構成が沈静化してきたと言うことでしょうか。

全体の傾向ですが、雇用統計を始めとする米国の各種指標が予想を裏切る低数字だったことから週初ではリスク回避傾向が目立ちましたが、週中頃からささやかれ始めた企業決算予想は交換される物が多く、市場はリスクオンへと傾きつつあるように思えます。
また、雇用統計を始めとする指標が作った沈滞ムードとWカップによる閑散化から必要以上に悲観が誇張されていたような雰囲気もあります。
先週中頃にダウは10000ドル台に復帰しましたが、この後米国企業の決算数値が明らかになってきて更なるダウ上昇を後押しするなら、市場は一気にリスクオンになる事になると思います。
しかし、決算数値もさえない物となってしまった場合は、懸念されている二番底もあり得る話であり、ここが景気の分岐点と言えるかも知れません。
 

資料ダウンロード
『7/9公表のIMMポジション』→
IMM_20100706.pdfをダウンロード

↓ ↓ お役に立ちましたらこちらもよろしくお願いします ↓ ↓
FX・為替 人気ブログランキング FXブログポータルサイト 「FXの庭」ブログランキング ブログセンター ビジネス/経済/社会カテゴリー にほんブログ村 為替ブログ