CFTC IMMポジション(09/25公表分)

IMM_20100921_p1 日本時間 9/25午前に、9/21 NYクローズ時点で集計のCFTC IMMポジションが公表されました。

「円」 は、ロングが前週比 -34.7%の減少で 39948枚(前週:61215枚)、ショートは前週比 24.1%の増加で 16848枚(前週:13573枚)、結果、買い越しは前週比 -51.5%の大幅減少となり 23100枚(前週:47642枚)へと、日銀介入を受けての大幅なポジション変化があります。

円ロング/ショートが似たようなレベルでそれぞれ増減したと言うことは、介入が実行されたことにより、今後の警戒から反対売買へと転じた様子が見て取れますが、先週のFOMC以降、再度大きく円高に戻りつつありますので、これがそのまま続くというよりはむしろ、今回の増減分はあらかた消化されていると見ても良いのではないでしょうか。

ドル円レートは今回集計の最終日、9/21に行われたFOMCにより火曜日終値こそ85.09円と85円台をキープしましたが、金曜終値では84.13円まで下落しています。

なお、先週金曜日に介入かと思われるドル円急騰ありましたが、その後の追加が全く無くむしろ下落が進む結果となったことから、これはたまたま何かの大口買いに各所が追随し、ストップロスまで巻き込んだもの。と、介入ではなかったと考えて良いのではないでしょうか。

IMM_20100921_p2 続いて「ユーロ」は、ロングが前週比 -4.1%の減少で 52300枚(前週:54543枚)、ショートは前週比 -26.5%%の減少で 47203枚(前週:64187枚)、結果、売り越しは前週比 -152.9%の大幅な減少で、ついに昨年11/25以来となる買い越しに転じました。

レートから再度見ると、今回集計日の9/21終値では1.3251。金曜終値では1.3488と、ユーロ危機による売り込まれ以前のレベルにまで戻っています。
このポジション変化が今後どのようにレートに反映されるかですが、ドバイショック当時まで遡ればユーロは1.5000でもあった訳なので、まだまだ上昇余地がある。と考えて良いかと思われます。

先週に引き続き、ドル円及びクロス円で、介入がどのように行われるかを見ながらの手探り相場が続くかと思われますので、ドル買い円売りまたは逆に円買いドル売りの綱引きの中でユーロがどのような相対的変化を受けるかを、重大な関心を持って注視する必要があるかと思います。(また出た。(笑))

■ 資料ダウンロード
『9/25公表のIMMポジション』→ IMM_20100921.pdf をダウンロード

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