先週(10/18~10/22)の為替動向

2010_1022_c 先週の各主要相場は下記のような流れでした。

■米国株式市場 = やや上昇
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = 下落
■ドル円    = もみ合い
■ユーロドル  = もみ合い
■ユーロ円   = もみあい

QE2実施観測をベースにした思惑の交錯とG20にらみで、ポジション調整に終始するかと思われた相場は週央に大きく動きました。

10/19(火) 欧州時間に入った頃、中国が 0.25%ポイントの利上げを発表すると、リスク圧縮からドル買いユーロ売りへ。ドル円は81.60円台まで上昇。
さらにダウ寄り付きが大幅安となり、ドル買い戻し継続。ドル円は一時81.92円まで上昇。

Pivot_2010_1022 明けて10/20(水) 利上げサプライズも一巡し、既定ドル安路線から利上げ前の水準まで復帰、NY時間に入り「次回FOMCで5000億ドル程度の国債買い入れが決定される」との情報が飛び込み、QE2の追い風としてドル売りが強まり、一時80.83円と15年来安値を更新。

そして10/21(木) 仲値通過後 ドル円が80.98円と81円を切った、その瞬間を狙っていたかのように、WSJ発信の報道としてガイトナー財務長官が「ドルはこれ以上ユーロや円に対し下落する必要は無い」と発言したと伝えられ、81.80円まで瞬間沸騰。
しかしその後、同発言はガイトナー本人の物ではなく、WSJ記者の個人的解釈部分が取り沙汰された物と判明。急速に売り戻されて81.08円まで瞬間冷却。壮絶な行って来いとなりました。

ただ、G20を控えた1週間を通して見ると、結局はもみ合いで、ガイトナー長官のドル安懸念?と中国の利上げ、そしてFOMC前の規模発覚?でくしゃみをした。ような物。やはり結論は11月2,3,4日に控える米中間選挙とFOMC。それまでは高値はQE2観測が、安値は介入懸念が支え、膠着レンジは続くのだろう。と再確認出来ます。

■週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)

TD Range Projection
USD/JPY Upper: 81.64  / Lower: 80.55
EUR/JPY Upper:114.57  / Lower:111.53
EUR/USD Upper:1.4000  / Lower:1.3646
GBP/JPY Upper:128.90  / Lower:125.72
GBP/USD Upper:1.5843  / Lower:1.5492

Fibonacci Zone USD/JPY
R2  82.46 ~  82.87 / R1  81.91 ~  82.04
S1  80.69 ~  80.82 / S2  79.86 ~  80.28
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.4252 ~ 1.4388 / R1 1.4075 ~ 1.4117
S1 1.3680 ~ 1.3721 / S2 1.3409 ~ 1.3544

■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(10/18~10/22)の為替動向』
2010_1022.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF

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