5/17 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会 IMM通貨先物取組(=CFTC IMMポジション) (日本時間 5/21朝公表分)
「円」 ロングは前週比 5.3%の増加で 38016枚(前週:36100枚)、「円」ショートは前週比 -1.7%の減少で 22643枚(前週:23046枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買越し枚数は前週比 17.8%の増加で 15373枚(前週:13054枚)、売買計は前週比 2.6%%の増加で 60659枚(前週:59146枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の12.6%(前週:10.6%)で 2.0%増加、ショートはIMM全ショート枚数の16.1%(前週:18.9%)で -2.9%の減少となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で80.86円→80.72円と円安、前金曜→今火曜終値では80.72円→81.43円と円安、今火曜→今金曜では 81.43円→81.71円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では80.86円→81.71円で通期円安と言うことになりました。
前々回集計の翌々日(5/5)、ドル円は80円を割り込み、月初来安値 79.56円をつけましたが、前回・今回とも円ロングが増加し買越しになっているのも関わらず、レート上は円安進行が進んでいます。特に先週においては80円台を脱し81円台にまで上進。
ただ、投機筋の数字だけを見れば不可解ではあっても、実需筋では今回・前回とも売り越しとなっており、対円での売買枚数計はIMM全体に占める割合が10%台。という事を考えると、投機的な取引は欧州・資源国通貨に向けられていて、対円の動きは実需主導での自然な流れに任せている。と考えることも出来ます。
しかし、投機筋の円ロングは増加傾向にあり円ショートは減少傾向。しかしレートは円安。この矛盾はどこかで是正されるだろうことは頭の隅に置いておいても良いかも知れません。
「ユーロ」ロングは前週比 -8.3%の減少で 89941枚(前週:98054枚)、「ユーロ」ショートは前週比 31.9%の増加で 48296枚(前週:36607枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -32.2%の減少で 41645枚(前週:61447枚)、売買計は 2.7%の増加で 138237枚(前週:134661枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の29.7%(前週:28.7%)で 1.1%増加、ショートはIMM全ショート枚数の34.3%(前週:30.1%)で 4.2%の増加となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4411→1.4118とユーロ安、前金曜→今火曜終値で1.4118→1.4236とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.4236→1.4160とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4411→1.4160とユーロ安となっております。
先週も書きましたが、ユーロは格好の投機対象となっているようでめまぐるしく変化しています。前4週の売買構成変化はそのままレートに反映されているかのような動きですが、先週の値動きを見ると、今回のIMM集計時点から上進をしたユーロドルは、週高値更新に止まらず5/初旬高値からの下落の半値戻しくらいまでは行くだろう…という大方の予想を裏切り、今回のIMM集計時点レベルまで行って来いの調整下げを行いました。つまり、この建玉枚数がまた次回のIMM集計に反映される時には再度売り越し、という事になっているとも限らない?と。
対円の項でも書きましたが、建玉された玉は必ずいつか精算されます。それは希望の利益確定になるか損切りになるかは相場の流れ次第ですが、玉数が多ければ多いほど、それは変動幅に跳ね返ってきます。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -11.53%の減少で 302398枚(前週:341824枚)、ショートは前週比 15.77%の増加で 140813枚(前週:121631枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -26.62%の減少で 161585枚(前週:220193枚)。
売買計では前週比 -4.57%の減少で 443211枚(前週:463455枚)となりました。
個別に見ると対豪ドル・対フランでの売買とも減少や、対加ドルでのショート増が目立つ他、対ユーロ・対ポンドでのロング減/ショート増が目立ちます。対ポンド・対ユーロの2大欧州通貨のショート増は過剰な期待の利益確定含む巻き戻しとも思えますが、対加ドルでのショート増と対豪ドル・対フランでの双方減の組み合わせには適切な理由が考えられず、ちょっと違和感を覚えています。
なお、全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3はユーロ・豪ドル・円。ショートベスト3はユーロ・ポンド・円となっており、ショートの順列に変化はありませんがロングの順列がポンドと円で交代と言った状況になっております。
■ 資料ダウンロード
『5/17集計-5/21公表のIMMポジション』
→ IMM_20110517.pdf をダウンロード
5月 21 2011
CFTC IMMポジション(5/17集計-5/21公表分)
5/17 NYクローズ時点集計の米商品先物取引委員会 IMM通貨先物取組(=CFTC IMMポジション) (日本時間 5/21朝公表分)
「円」 ロングは前週比 5.3%の増加で 38016枚(前週:36100枚)、「円」ショートは前週比 -1.7%の減少で 22643枚(前週:23046枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買越し枚数は前週比 17.8%の増加で 15373枚(前週:13054枚)、売買計は前週比 2.6%%の増加で 60659枚(前週:59146枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の12.6%(前週:10.6%)で 2.0%増加、ショートはIMM全ショート枚数の16.1%(前週:18.9%)で -2.9%の減少となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で80.86円→80.72円と円安、前金曜→今火曜終値では80.72円→81.43円と円安、今火曜→今金曜では 81.43円→81.71円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では80.86円→81.71円で通期円安と言うことになりました。
前々回集計の翌々日(5/5)、ドル円は80円を割り込み、月初来安値 79.56円をつけましたが、前回・今回とも円ロングが増加し買越しになっているのも関わらず、レート上は円安進行が進んでいます。特に先週においては80円台を脱し81円台にまで上進。
ただ、投機筋の数字だけを見れば不可解ではあっても、実需筋では今回・前回とも売り越しとなっており、対円での売買枚数計はIMM全体に占める割合が10%台。という事を考えると、投機的な取引は欧州・資源国通貨に向けられていて、対円の動きは実需主導での自然な流れに任せている。と考えることも出来ます。
しかし、投機筋の円ロングは増加傾向にあり円ショートは減少傾向。しかしレートは円安。この矛盾はどこかで是正されるだろうことは頭の隅に置いておいても良いかも知れません。
「ユーロ」ロングは前週比 -8.3%の減少で 89941枚(前週:98054枚)、「ユーロ」ショートは前週比 31.9%の増加で 48296枚(前週:36607枚)。この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -32.2%の減少で 41645枚(前週:61447枚)、売買計は 2.7%の増加で 138237枚(前週:134661枚)となりました。
全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の29.7%(前週:28.7%)で 1.1%増加、ショートはIMM全ショート枚数の34.3%(前週:30.1%)で 4.2%の増加となりました。
レート変位では、前火曜→前金曜終値で 1.4411→1.4118とユーロ安、前金曜→今火曜終値で1.4118→1.4236とユーロ高、今火曜→今金曜では 1.4236→1.4160とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.4411→1.4160とユーロ安となっております。
先週も書きましたが、ユーロは格好の投機対象となっているようでめまぐるしく変化しています。前4週の売買構成変化はそのままレートに反映されているかのような動きですが、先週の値動きを見ると、今回のIMM集計時点から上進をしたユーロドルは、週高値更新に止まらず5/初旬高値からの下落の半値戻しくらいまでは行くだろう…という大方の予想を裏切り、今回のIMM集計時点レベルまで行って来いの調整下げを行いました。つまり、この建玉枚数がまた次回のIMM集計に反映される時には再度売り越し、という事になっているとも限らない?と。
対円の項でも書きましたが、建玉された玉は必ずいつか精算されます。それは希望の利益確定になるか損切りになるかは相場の流れ次第ですが、玉数が多ければ多いほど、それは変動幅に跳ね返ってきます。
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -11.53%の減少で 302398枚(前週:341824枚)、ショートは前週比 15.77%の増加で 140813枚(前週:121631枚)、この結果、売買比は買い越し継続。買い越し枚数は前週比 -26.62%の減少で 161585枚(前週:220193枚)。
売買計では前週比 -4.57%の減少で 443211枚(前週:463455枚)となりました。
個別に見ると対豪ドル・対フランでの売買とも減少や、対加ドルでのショート増が目立つ他、対ユーロ・対ポンドでのロング減/ショート増が目立ちます。対ポンド・対ユーロの2大欧州通貨のショート増は過剰な期待の利益確定含む巻き戻しとも思えますが、対加ドルでのショート増と対豪ドル・対フランでの双方減の組み合わせには適切な理由が考えられず、ちょっと違和感を覚えています。
なお、全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3はユーロ・豪ドル・円。ショートベスト3はユーロ・ポンド・円となっており、ショートの順列に変化はありませんがロングの順列がポンドと円で交代と言った状況になっております。
■ 資料ダウンロード
『5/17集計-5/21公表のIMMポジション』
→ IMM_20110517.pdf をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: 米商品先物取引委員会 通貨先物 取組 IMMポジション CFTC CME ドル 投機筋 仮需 実需 円 ユーロ 売り越し 買い越し 円高 円安 日銀 金利 FOMC ADP ISM 雇用統計 欧州 ギリシャ 総選挙 QE3 緩和 緊縮