毒を以て毒を制す

私は色々な事を他の事に例えて話すのが好きで、更には全然違うものも突き詰めていくとまったく同じ事を言っている発見が好きなんてすが、twitterで断片的に書いてたそれらのことをある程度「こういう事」と説明できるようなものから書いてみようかと。

で、今日は「毒を以て毒を制す」

ここで言う毒とはナンピンのことです。両建ても入るかな?ある毒をある毒で打ち消すことで結果的に解毒=治療とするわけですが、どんな毒をどの位?いつ?なんて事は総合的な判断とそれなりの知識を持って行うべきものでけして安易に行うものじゃない。ってことですね。つまり一般的なものではなく、そういう方法もあると言った逆療法でもあるわけで、例えば少年柔道においては締め技禁止とするように、入門当初は「駄目」としておくのはそう言う理由だからだと思います。

ところで許浚(ホ・ジュン=??)では「薬というのは毒だから効く」、大長今(テジャングム=???)では「薬と毒を分類せよ」という問いの答えとして「区別は出来ない=同じ薬剤でも使い方ひとつで薬にも毒にもなる」と言う話にしていますが、効果的なナンピン(両立て)なら薬、使い方間違えたら毒。と言う事になりますね。

例えば附子というトリカブト毒がありまして、これは毒性が強いまま使えば処刑に使う賜薬にもなりますが、炮製して毒性を弱めれば強心剤や体温上昇などにも使えます。チャングムではこれ(附子湯)を飲まされるチャングム母ミョンイにおそらく緑豆と思われる解毒剤を渡したハン尚宮の話も出てきますが、緑豆や甘豆湯(甘草+黒豆)は体温低下作用があるので、これも毒を以て毒を制する利用法と言えなくもないですね。

と、脱線はここまでにして、言い換えれば建玉そのものがリスクである以上、その毒を毒(ナンピンや両建て)で制するという事はリスクをリスクで制するとも言えるわけで、どう考えてみても「解ってなければ相当に難しいこと」と思います。

てな事で、柔道や漢方(韓方)医療ネタでナンピンの効果と危険性を説明するなんてのは私くらいでしょう。(笑)

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