CFTC IMMポジション(1/3集計-1/6公表分)

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IMM_20120103_ページ_1【対円】非商業ポジション(投機筋)
ロングは前週比 20295枚(38.5%)の増加で 72986枚(前週:52691枚)、ショートは前週比 -13601枚(-45.2%)の減少で 160505枚(前週:30106枚)。ロング大量増ショート大量減の結果、売買比は買越しを継続ながら一気に倍増。買越し枚数は前週比 33896枚(150.1%)の増加で 56481枚(前週:22585枚)と5週連続コンスタントな減少後の大幅リバウンドとなりました。売買計は前週比 6694枚(8.1%)の増加で 89491枚(前週:82797枚)となりました。

全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 29.1%(前週:23.7%)で 5.4%の増加、ショートはIMM全ショート枚数の 4.7%(前週:8.5%)で -3.8%の減少となりました。

【対円】商業ポジション(実需筋)
ロ ングは前週比 319枚の減少で 64329枚(前週:64648枚)、ショートは前週比 39155枚の増加で 115986枚(前週:76831枚)。ショート大量増の結果、売買比は売越しを再度増加、売越し枚数は前週比 39474枚の増加で 51657枚(前週:12183枚)。売買計は前週比 38836枚の増加で 180315枚(前週:141479枚)となりました。

レート変化では、前火曜→前金曜終値で77.87円→76.90円と円高、前火曜→今火曜終値では77.87円→76.73円と円高、今火曜→今金曜では 76.73円→76.96円と円安、2週通算の前火曜→今金曜では77.87円→76.96円で円高。と、2週連続の76円台での週引けとなりました。

年末最終日(12/30)引け間際までかけての大量の円買いが如実に数字に出た結果となりました。去る12/27に米財務省から出された為替報告書の中で、日本の円売り介入を「米国は支持しなかった」と明記していたところに、12/30日に財務省から介入実績が無かった裏付け報告が重なり、買い仕掛けの大攻勢という状況になったのでは?と想像されますが、最近のユーロ安にもこの影響は波及し、ユーロ円は日々最安値を更新している状況です。
なお、今回の円ショート72986枚は8/1,10/30介入当時の円ショート枚数に並ぶレベルですが、円買い介入は前述の通り、仮にあったとしてもスムージング程度にしか行えないでしょう。

IMM_20120103_ページ_2【対ユーロ】非商業ポジション(投機筋)
ロングは前週比 -4742枚(-10.5%)の減少で 40441枚(前週:45183枚)、ショートは前週比 6288枚(8.6%)の増加で 179350枚(前週:173062枚)。この結果、売買比は売り越しを継続。売り越し枚数は前週比 11030枚(8.6%)の増加で 138909枚(前週:127879枚)と、売越し記録はまたも過去最高を更新。また売買計は 1546枚(0.7%)の増加で 219791枚(前週:218245枚)となり、こちらも過去最高記録を再度更新と、あまり賞賛出来ないアベック更新記録達成となりました。

全体売買枚数構成比(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の16.1%(前週:20.3%)、ショートはIMM全ショート枚数の51.0%(前週:48.7%)で 2.2%の増加と、ついに過半数を超えてしまう異常な結果となりました。

レート変化では、前火曜→前金曜終値で 1.3068→1.2960とユーロ安、前火曜→今火曜終値で1.3068→1.3051とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.3051→1.2717とユーロ安、2週通算の前火曜→今金曜では 1.3068→1.2717とユーロ安と言う状況です。

積み増しに次ぐ積み増しで、ここ最近書いている大きな巻き戻しが起きる可能性も怪しくなってきましたが、欧州各国の国債償還スケジュールをこなせなくなってしまった時、巻き戻しではなく消滅。という事になってしまうのかも知れません。

IMM_20120103_ページ_3【全体概況】非商業ポジション(投機筋)
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 28663枚(12.9%)の増加で 250836枚(前週:222173枚)、ショートは前週比 -3291枚(-0.9%)の減少で 351916枚(前週:355207枚)、この結果、売買比は売り越し継続。売り越し枚数は前週比 -31954枚(-24.0%)の減少で 101080枚(前週:133034枚)。売買計では前週比 25372枚(4.2%)の増加で 602752枚(前週:577380枚)となりました。

13万枚超えの売り越しから10万枚台に減少となりましたが、売買数は増加しているので為替市場は過熱状態という見方が出来ます。特に、ユーロのIMM全体から見たショート占有率が過半数超えであるのに結果として売り越し枚数は減少したと言う事はロングがそれだけ増えていることになり、その矛先が円や豪ドルとなったわけですが、いつかこの加熱も「消えゆくユ