CFTC IMMポジション(5/15集計-5/18公表分)

資料ダウンロード 『5/15集計-5/18公表のIMMポジション』 → IMM_20120515.pdf (計4p)をダウンロード

IMM_20120515_ページ_1【対円】非商業ポジション(投機筋)
ロングは前週比 1086枚(6.6%)の増加で 17455枚(前週:16369枚)、ショートは前週比 -5692枚(-9.9%)の減少で 51770枚(前週:57462枚)。ロングは3週連続増ショートは5週連続減の結果、売買比は5週連続の売り越し縮小。売越し枚数は前週比 -6778枚(-16.5%)の減少で 34315枚(前週:41093枚)。売買計は前週比 -4606枚(-6.2%)と5週連続の減少で 69225枚(前週:73831枚)となりました。
売買枚数占有率(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の 7.1%(前週:6.0%)で 1.1%の増加、ショートはIMM全ショート枚数の 13.0%(前週:16.2%)で -3.1%の減少となりました。
ドル換算では27.2億ドルのロング、80.7億ドルのショートにより、53.5億ドルの売越しという事になります。

【対円】商業ポジション(実需筋)
ロ ングは前週比 -2688枚の減少で 108497枚(前週:111185枚)、ショートは前週比 3456枚の増加で 44889枚(前週:41433枚)。この結果、売買比は買越しを縮小。買越し枚数は前週比 -6144枚の減少で 63608枚(前週:69752枚)。売買計は前週比 768枚の増加で 153386枚(前週:152618枚)となりました。

投機筋+実需筋の合計では 125952枚のロング、96659枚のショートにより 29293枚の買越し。総売買枚数は 222611枚と言うことになりました。

レート変化では、前火曜→前金曜終値で79.87円→79.93円と円安、前火曜→今火曜終値では79.87円→80.23円と円安、今火曜→今金曜では 80.23円→78.99円と円高、2週通算の前火曜→今金曜では79.87円→78.99円と円高。前週、陽線引けとは言え80円台復帰はなりませんでしたが、先週は再び陰線。それも14週ぶりの79円以下での引けとなりました。

雇用統計の失望は先週の新規失業保険(5/12を含む週分)で更に暗雲を感じたか、「QE3催促相場」「Sell in May」そして「facebook株IPO不調」に嫌気し、14週ぶり79円を下回っての引けとなりました。現状、2/1安値~3/15高値の61.8%戻しというレベルにあり、更に76.4%戻しを狙うのか、ここで反騰し深い押し目とするのか、週明け早々から目が離せない展開となったようです。

IMM_20120515_ページ_2【対ユーロ】非商業ポジション(投機筋)
ロングは前週比 2453枚(6.8%)の増加で 38475枚(前週:36022枚)、ショートは前週比 32338枚(18.0%)の増加で 212344枚(前週:180006枚)。前週踏襲の結果、売買比は売り越しを更に拡大。売り越し枚数は前週比 29885枚(20.8%)の増加で 173869枚(前週:143894枚)となりました。売買計は 34791枚(16.1%)の増加で 250819枚(前週:216028枚)となりました。
売買枚数占有率(MXN除く)では、ロングはIMM全ロング枚数の15.63%(前週:13.3%)、ショートはIMM全ショート枚数の53.4%(前週:50.6%)と過半数越えを継続となりました。
金額換算では61.2億ドルのロング、338.0億ドルのショートにより、276.7億ドルの売り越しという事になります。

レート変化では、前火曜→前金曜終値で 1.2999→1.2916とユーロ安、前火曜→今火曜終値で1.2999→1.2733とユーロ安、今火曜→今金曜では 1.2733→1.2775とユーロ高、2週通算の前火曜→今金曜では 1.2999→1.2775とユーロ安となっております。

今回のショート大量増により、対ユーロショート枚数はIMM史上最高値を更新して歴代1位。加えて売り越し枚数、売買高も記録更新の歴代1位と不名誉な三冠王(pdf)となっておりますが、その火種となっているギリシャは緊縮派/反緊縮派の主権争いも混迷を極め、ドイツのメルケル首相からからいっそ国民投票とアドバイスをされたり、旧ドラクマ紙幣の再印刷準備完了であるとか、ギリシャはユーロ離脱の予想が市場をリードしているように思えますが、ここで再度従順な態度を示しユーロに残留どころか何か貢献をするようなことでもあれば逆のネガティブサプライズとなるかも知れませんね。

IMM_20120515_ページ_3【全体概況】非商業ポジション(投機筋)
CFTCで扱われる通貨全体(MXN除く)では、ロングが前週比 -24811枚(-9.2%)の減少で 246004枚(前週:270815枚)、ショートは前週比 41901枚(11.8%)の増加で 397525枚(前週:355624枚)。ユーロ・フラン・加ドルのショート増に牽引された結果、売り越し枚数は前週比 66712枚(78.7%)と2倍近い増加で 151521枚(前週:84809枚)と、売り越しを再度大幅に拡大。売買計は前週比 17090枚(2.7%)の増加で 643529枚(前週:626439枚)となりました。

ドル換算では、277.6億ドルのロング、560.8億ドルのショートにより、283.2億ドルの売り越し(MXN除く7通貨計)という事になります。

概ね前週を踏襲したような増減ですが、豪ドルがこれまでの流れに反しショート減となり、逆に加ドルがこれまでの流れに反しショート増、そこにフランがショート増と(これは対ユーロでのフラン下げの影響があると思いますが)これらを総合するとIMM全体での売り越しは前週の約2倍、前々週からなら約6倍近い大量増という結果になりました。

全体売買枚数構成比から言ったロングベスト3は 加ドル・ポンド・豪ドルと上位3組の中での入れ替わり。ショートベスト3はユーロ・円・豪ドルと前回同様となっております。

データ参照先:CFTC Historical Compressed

資料ダウンロード 『5/15集計-5/18公表のIMMポジション』 → IMM_20120515.pdf (計4p)をダウンロード

↓ ↓ お役に立ちましたらこちらもよろしくお願いします ↓ ↓
FX・為替 人気ブログランキング FXブログポータルサイト 「FXの庭」ブログランキング にほんブログ村 為替ブログ
デマークのチャート分析テクニック―マーケットの転換点を的確につかむ方法
PIVOTを使ったトレード関連書籍
トレーダーズショップ 先月の投資関連書/投資DVD 月間総合ランキング