1月 25 2015
先週(~2015/1/23)の動向と主要通貨4本値及び今週のPivot
先週(1/19~1/23)の動向及び過去4週(12/29~1/23)の主要通貨4本値&チャート、及び次週(1/26~)用各種ピボットデータ・フィボナッチゾーン等
先々週のSNBによるいきなりのユーロペッグ撤廃余波も冷めやらず、ECBのQE入り観測で望んだ先週は案の上の1/22にドラギ総裁から出されたQE入り宣言で再び大荒れとなりましたが、ドル円は直撃を免れはしたものの、ドル高円高が相殺してつかみ所のないレンジ相場という週になりました。
初日1/19(月)前週末のドル堅調や日経の17000円回復などからドル円も堅調スタートとなったが、中国当局の証券規制により上海株が急落、これを受けドル円も117円を割り込んでの急落、しかしひとしきり円買いが止むと徐々に反発し、欧州時間には117.40円ほどまで戻したが、NYが祝日休場のため膠着状態へ。明けて1/20(火)早朝からFRBの利上げ先送りを否定したWSJの報道を足がかりにゴトー日需要も絡んでドル円は上昇、さらに中国GDPの好結果も加わり昼頃には118.24円まで反発したドル円は、午後も反発上昇としたが118.52円付近まで上げたところで欧州は利益確定から入ったか一時118円を割り込む、しかし欧州後半はダウの堅調や米債利回り低下幅縮小などから再び反発を開始し、118.74円付近まで上昇。明けて1/21(水)BOJ内容が嫌感され失望売りから118円を割り込む急落、午後には黒田日銀総裁から再度付利引き下げを否定され、ドル円は117.24円まで下落、NY時間になり明日のECBにてQEを宣言かとの報道からユーロが乱高下、ドル円はこの流れの中117.85円付近まで上進。明けて1/22(木)日経の堅調に支えられドル円は118円を回復、しかし序盤の勢いを持続できず午前中には再度118円割れ、午後には再度日経のプラス圏返り咲きに連れ高し午前高値を上抜けると118.33円付近まで上進、しかし欧州は再び利益確定か売りから入り再び118円を割れて117.60円付近まで軟化、欧州時間後半にドラギ総裁からQE宣言が為されるとユーロは売り先行の乱高下、ドル円はドル高円高の中ユーロの値崩れに反対売買から118円を上抜くと淡々と上昇を続けNYクローズ頃には118.60円付近まで上進。最終日1/23(金)早朝は前日余波から118.80円付近まで上進を続けたが日経が寄り付き後に上げ幅を縮小するとドル円も118.24円付近まで失速、欧州時間以降はユーロの下値探りがクロス円に伝播しドル円も118円を割り込む様相、更にNY時間に入るとユーロの買い戻しとなりドル円は更に値を崩し、118円を割れて117.76円付近で1週間を終了。
資料PDFダウンロード → Pivot_2015_0123.pdf
●P1:ドル円/ユーロ円/ユーロドル/ポンド円/ポンドドルの過去5日分日足及び過去4週分(週足)の4本値と値幅、及びそこから算出されるWilderピボット/Demarkピボット/Demarkレンジ/フィボナッチゾーン
●P2:IMMで扱われる主要対ドル8通貨とダウ先/日経/金/オイルの過去5日分日足及び過去5週分週足の4本値
●P3:IMM取り扱いの対ドル主要8通貨の先週1週間チャート(1H足&週間Hi-Lo&SuperBollinger+スパンモデルもどき)
■次週(1/26~)用 主要通貨の週間Fibonacci Zone
Fibonacci Zone USD/JPY | |||
R2 | 119.79 | ~ | 120.52 |
R1 | 118.82 | ~ | 119.05 |
S1 | 116.89 | ~ | 116.66 |
S2 | 115.93 | ~ | 115.19 |
Fibonacci Zone EUR/USD | |||
R2 | 1.1892 | ~ | 1.2105 |
R1 | 1.1612 | ~ | 1.1678 |
S1 | 1.1053 | ~ | 1.0987 |
S2 | 1.0774 | ~ | 1.0560 |
■次週(1/26~)用 主要通貨の週間TD Range Projection
TD Range Projection | ||||
USD/JPY | High: | 119.29 | Low: | 117.36 |
EUR/JPY | High: | 142.50 | Low: | 138.31 |
EUR/USD | High: | 1.1442 | Low: | 1.0883 |
GBP/JPY | High: | 178.40 | Low: | 174.32 |
GBP/USD | High: | 1.5100 | Low: | 1.4840 |
先週(1/19~1/23)の動向及び過去4週(12/29~1/23)の主要通貨4本値&チャート、及び次週(1/26~)用各種ピボットデータ・フィボナッチゾーン等
資料PDFダウンロード → Pivot_2015_0123.pdf
こちらも併せてご覧ください。『なじらね流 Pivot_Trade (連載4回)』
~pivotの多様な考え方とその応用~
第1回:PIVOTという概念
第2回:WilderのPivotとその概念図
第3回:Wilder “以外の” Pivot
第4回:BollingerBandとの関係
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1月 31 2015
CFTC IMMポジション(1/27付集計-1/30公開分)
1月最終週となった先週はユーロ圏を取り巻く種々の不安材料を抱えたままスタートしましたが、ギリシャの離脱回避観測やFOMCの利上げには依然慎重と想定通りの無風通過、週末には米雇用関連指標等の堅調などから次第に明るくなってきたとは言えまだまだ手放し出来ないような1週間となりました。
1/27付IMM集計、対円ではロングが前週から僅か1枚増・4週連続のショート減から、売り越しは64658枚へと約1.3万枚の減・売買計は117710枚へと約1.3万枚の減。 対ユーロは反転のロング増・6週連続のショート増から、売り越しは184745枚へと約0.4万枚の増・売買計は285723枚へと約0.09万枚の微増。なお、注目の対スイスではロングが前週比615枚増・ショートが前週比1821枚の減で、売り越しは前週比2436枚の減となる7373枚に縮小しました。IMM全体では売り越しは378681枚と約1.3万枚の減・売買計は741493枚と約1.5万枚の増となり、全体の傾向としてはロングは頭打ちながらショートは切り上がりと縮小フラッグ様な形となっています。
CFTC IMMポジション(1/27付集計-1/30公開分) 資料を PDF(計5p)でダウンロード → IMM_20150127.pdf
■資料PDF内容
・P1 対円投機筋 ロング・ショートの枚数とその増減/売越し(買越し)の枚数のその増減/売買計とその増減/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)
・P2 対ユーロ投機筋 ロング・ショートの枚数とその増減/売越し(買越し)の枚数のその増減/売買計とその増減/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)
・P3 CFTC IMMポジションに管掌される8通貨の投機筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数
・P4 対円投機筋+実需筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数/売買計/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)
・P5 対ユーロ投機筋+実需筋 ロング・ショートの枚数/売越し(買越し)の枚数/売買計/集計時(火曜)終値/参考値(金曜終値)
※CFTC IMMポジションとは米商品先物取引委員会(CFTC)に全米の各取引所から報告された、International Monetary Market 通貨先物取組を集計したもので、毎週火曜日のNYクローズ時点での集計が金曜日のNYクローズ後(日本時間では土曜日早朝)に公表されます。
データ参照先:CFTC Historical Compressed
※IMMポジションは市場全体の動きではなく、あくまでCFTCに報告された数字だけであり、投機筋/実需筋という分け方も便宜的なものです、また、あくまで過去指標として為替の価格変動を後追いするだけの物であり、将来の価格変動を予測出来る材料ではないと言うことは否めませんが、現状の貿易収支や政治経済情勢を勘案し、過去の動向などに照らし合わせることにより、相場のファンダメンタル=特に市場の方向性や過熱感、いわば潮目として認識したり、相場のダイナミズムを数字から可視化していくことで大局観・相場観を得る事には有効です。
CFTC IMMポジション(1/27付集計-1/30公開分) 資料を PDF(計5p)でダウンロード → IMM_20150127.pdf
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By najirane • IMMポジション • Tags: CFTC, IMMポジション, 売り越し, 実需筋, 投機筋, 米証券先物取引委員会, 買い越し