8月 14 2010
先週(08/09~08/13)の為替動向
■米国株式市場 = 下落
■原油先物市場 = 下落
■NY金先物市場 = もみ合い
■ドル円 = 上昇(ドル高)
■ユーロドル = 下落(ドル高)
■ユーロ円 = 下落
市場の注目と期待を集めた8/10(火)の日銀及びFRBの金融政策決定会合とその発表は、市場が満足する結果ではなく不発に終わり、ダウや原油及びユーロの下落を誘発しました。
明けて8/11(水)の東京時間はドル円がじり下げ。ロンドン市場に移った20時頃、ついに84.72円の年初来最安値かつ15年ぶりの水準にまでドル円は下落を見ました。
しかしそのような状況の中、日銀及び政府筋から、次々と円高を問題視する発言が相次ぎ、8/12(金)ついに半年ぶりの取引を前提とした日銀レートチェックが報じられると、ドル円の下値攻めにも躊躇が見られるようになり、加えて最終日8/12(金)発表のミシガン大が好感され、ドル円は週終値で86.19円まで反発となりました。
さて、直接の取引材料ではありませんが、最近、米国市場関係者の話題の中で「Hindenburg omen」(ヒンデンブルグ凶兆)が取りざたされることが多くなってきています。
価格推移から見た一種のテクニカル指標ですが、ある条件(詳しくはメルマガ参照)が揃った場合、概ね40日以内に44%の確立でパニック売りが出て、77%の確立でマーケットクラッシュが訪れる。と言う物です。
これは条件が揃えば必ず発生する物では無いですが、1985年以来、NY市場大暴落時には前兆として必ず「Hindenburg omen」が見られた。と言う事ですので用心するに越したことはありませんね。
■各為替の週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Upper: 87.13 / Lower: 85.45
EUR/JPY Upper: 112.32 / Lower: 107.48
EUR/USD Upper: 1.3029 / Lower: 1.2469
GBP/JPY Upper: 135.75 / Lower: 131.43
GBP/USD Upper: 1.5797 / Lower: 1.5360
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 87.44 ~ 88.09 / R1 86.60 ~ 86.80
S1 84.73 ~ 84.92 / S2 83.44 ~ 84.08
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.3495 ~ 1.3709 / R1 1.3215 ~ 1.3281
S1 1.2589 ~ 1.2655 / S2 1.2161 ~ 1.2375
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(08/09~08/13)の為替動向』
→
2010_0813.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
8月 21 2010
CFTC IMMポジション(08/21公表分)
日本時間8/21午前に、8/17 NYクローズ時点で集計のCFTC IMMポジションが公表されました。
「円」は、ロングが前週比
-3.9%の減少で 62745枚、ショートは前週比 -0.5%の微減で 12776枚、結果、売り越しは前週の -52478枚から
-49969枚へと、若干後退しましたが変わらず最高レベルにあります。
ドル円レートから見ると、前々週に比べレンジ幅は少なくなっていますが逆に言うと大きく売られることも買われることもなかった事になります。
現在、介入するしないが取りざたされていますが、度重なる口先介入効果なのか、実需主導で均衡が保たれているのか、先週のように大きな変動を伴わない状況が続くのであれば、より一層、介入は為されないことは明確と言えるでしょう。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比 9.9%の増加で 61324枚、ショートは前週比
27.6%の大量増で 75951枚、結果、売り越しは前週の 3731枚から 14627枚へと、6週連続の減少から一転増となりました。
スクエアか逆に買い越しに転じるか?と思われていただけにこの反転増には驚きです。
確かに週後半にはユーロが売られる材料が各種出てきましたが、そのきっかけとなった独シュピーゲル誌のギリシャ緊縮財政報道(8/18報)が未だ出ていないはずの火曜日(8/17)時点で、既にこれだけのユーロショートが建玉されていたというのはとても興味深いところでもあります。
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資料ダウンロード
『8/21公表のIMMポジション』→
IMM_20100817.pdf をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: CFTC, IMMポジション, ガイトナー, 中国, 介入, 利上げ, 売り越し, 実需筋, 投機筋, 日銀, 米証券先物取引委員会, 買い越し