8月 1 2010
先週(07/26~07/30)の為替動向
■米国株式市場 = もみあい
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = もみあい
■ドル円 = 下落(ドル安)
■ユーロドル = 上昇(ドル安)
■ユーロ円 = もみあい
欧州ストレステストと言うイベントが終了し、その精度はともかく、一応の平静が戻り、米住宅関連指標も予想を上回る等、市場は活性を取り戻すかのように見えました。
比較的楽観ムードが漂うその時、夕立発生。
水曜に発表されたベージュブックは金曜に発表される第2四半期GDPへの
悲観的な憶測を呼び、一転ドル安へ。
そしてドル円は、最終日のNY市場において、85.93円と昨年11月以来の85円台を示現。NY市場時間に限ってみるなら、1995年7月以来、15年ぶりともなる水準。
経済ニュースばかりか一般ニュースまでもが、この「15年ぶり」を大々的に取り上げたましたが、同じ金曜日に発表されたシカゴPMIやミシガン大消費者信頼感指数は相次いで市場予想を上回る結果となり、米株やドル/円は買い戻されました。
しかし、GDPは第2四半期(4-6月)の数字、シカゴやミシガンは7月の数字です。
仮に来週発表される米経済指標にて、「第2四半期は低迷したが、第3四半期に入り再び上昇基調に入った。」という結果を得た場合、米国株もドルも反転上昇する可能性があります。
来週の ISM,ADP,そして雇用統計と続く米国指標ウィークは、いつもに増して関心を集め、それこそ「天下分け目の関ヶ原」かも知れません。
また、いつもの個人的見解ですが、投機筋や輩さんはこの第3四半期での好転を解っていたからこそ、第2四半期GDPをことさら悲観材料であると煽り、ドル円を下げるだけ下げ、来週は一気にそのショートカバー。と考えているのではないでしょうか。
さて、連中のバカンス資金獲得作戦は大当たりでしょうか?
■各為替の週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Upper: 87.28 / Lower: 85.10
EUR/JPY Upper: 113.10 / Lower: 108.75
EUR/USD Upper: 1.3192 / Lower: 1.2960
GBP/JPY Upper: 138.25 / Lower: 134.86
GBP/USD Upper: 1.5860 / Lower: 1.5545
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 89.01 ~ 89.84 / R1 87.92 ~ 88.18
S1 85.48 ~ 85.74 / S2 83.82 ~ 84.65
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.3240 ~ 1.3329 / R1 1.3124 ~ 1.3152
S1 1.2865 ~ 1.2892 / S2 1.2688 ~ 1.2776
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(07/26~07/30)の為替動向』
→
2010_0730.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
8月 7 2010
CFTC IMMポジション(08/03集計分)
「円」は、ロングが前週比
27.3%の増加で 61723枚、ショートは前週比 -26.1%の減少で 13725枚、結果、売り越しは前週の -29921枚から -47998枚へと、2週連続の減少を覆し、一気にここ半年での最高値となりました。
ドル円レートから見ると、先週最終日(8/6)の終値こそ85.49円で引けましたが、一時は85.02円と昨年11/26につけた84.81円に迫る年初来最安値を更新しました。
しかし、8/3時点での円ロング反転増が、8/6雇用統計発表後の1円近い円高(ドル円下落)にどのくらい反映されているかが注目点だと思います。
つまり、8/6雇用統計発表時のドル売り円買い時に、あらかじめ建てられていた玉が決済されたのと、ドル円の下落を見ての追撃(新規建玉/決済)、そして先々週の円売り玉増時の円売り玉の損切り各々がどのくらいの割合であったかです。
ドル円がここで底値を迎えたと見るためには。8/3時点での円ロング大量増が8/6に決済された。と見る必要がありますし、ここはただの中継点、更なる円高がある。と見るためには8/3の円ロング増はそのまま温存されている。と見る必要があります。
どちらにしても、来週(8/9~)はFRB・日銀共に政策決定会合とその発表がありますので、そこが何らかのターニングポイント・もしくは更なる激動の中継点となる事は確かだと思います。
続いて「ユーロ」は、ロングが前週比 6.7%の増加で 60410枚、ショートは前週比
-13.2%の減少で 67707枚、この結果、売り越しは前週の 21339枚から
一気に1万枚割れの 7297枚へとさらに買い越し側へシフト。早ければ来週にも完全買い越しに転じそうな勢いです。
欧州ストレステストはその内容に関して突っ込んだ意義提出が為されるかと思えばうやむやに過去の出来事として忘れられたような雰囲気で、ユーロは順調に上値拡大をしております。
が、一応の事態収束で今はドルよりユーロ的に買われているような状態も否めません。
世界の景気主導はやはり米国なので、米国を置き去りにしてのリスク選好もユーロだけの発展もある話しではないのでいずれどこかで頭打ち、そして下落。と言う可能性は否めません。
twitterや各所ブログ記事などでは「ドルの終焉・ユーロの台頭」がセットで書かれることが多いようですが、そんなに単純な物では無く、長い目で見ればシーソーゲームの主客逆転でしかないことになると思います。
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資料ダウンロード
『8/3公表のIMMポジション』→
IMM_20100803.PDF をダウンロード
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By najirane • IMMポジション • Tags: CFTC, IMMポジション, ガイトナー, 中国, 介入, 利上げ, 売り越し, 実需筋, 投機筋, 日銀, 米証券先物取引委員会, 買い越し