7月 25 2010
7月最終週-ドル円の行方
さて、7月最終週~それ以降のドル円の行方ですが、「ツイタメ」(twfx.jp) 等を見ていると5月から延々と続く下落トレンドの渦中にあり、変わらず85円切りの見方が大勢を占めているようです。
が、私は7/16の安値(86.25円)で当面の底を打ったのではないか?と見ています。
左記のチャートはドル円1時間足をスーパーボリンジャー風に仕立てた物ですが(細かいパラメータがスーパーボリンジャーとは違います)、私は7/16安値を起点とした上昇サポートラインに注目しています。
7/21深夜のバーナンキ議会証言によりこのサポートを大きく割り込んだものの、欧州ストレステストの公表イベントも通過したNY時間午後にはバーナンキ議会証言で反転下落したレートを上抜き、サポートラインに復帰、なお上昇を狙おうとしています。
また、ボリンジャーバンドから見てもバーナンキ議会証言により-3σラインに押されはしたものの、23日中には移動平均を上抜き、23日には+1~2σをバンドウォークしいています。そして遅行線はローソク実体の上空に位置。
また、バーナンキ議会証言により下落した下値は86.33円と7/16安値を下抜けず、週末にかけての復帰も7/16安値からのサポートラインよりも勾配をより鋭角にしている。と、現状は「上昇意志を持った動き」でありけして悲観材料ではない。と見ています。
私はこの7/16安値起点のサポートラインのことを、先週序盤から繰り返しtweetしていましたが、ほぼ完全に孤軍奮闘状態だと思っていました。誰もそんな風には見ていない。と、
しかし、なんと野村雅道さんも同じサポートラインに気がついていたんですね。
「ドル円、まだ7月16日-20日の上昇ラインと勝負」
加えて言えば先週も書いた吉田恒さんの「円買い逆流、90円回帰シナリオ」
私はトレードそのものはベア好きなのでドル円としてなら下落局面の方が好きなのですが、日本経済を考えた場合は現状は行きすぎの円高だと思っています。また、デフレ脱却議員連と言う看板を立てながらも野田財務省本人は藤井元財務省ゆずりの円高論者、そして菅直首相は経済音痴と、民主党の茶番にも嫌気がさしています。
そんな円安待望がバイアスをかけてしまっているかな?と思いつつ、7/16移行の上昇トレンドには注目していたのですが・・・、
案外、週初中盤はドル円上昇、最終日GDP速報値で再び反落。と言う構図になるかも知れませんね。
さて、既に数社が新レバレッジ規制に準じた証拠金維持率基準に移行していますが、来週末を持って国内FX業者は一斉に新レバレッジ(上限50倍)に移行します。
その後また上昇するしないにかかわらず、週末までにはポジション整理し、規制の範囲内に収まるように調整することをお忘れ無く。
8月 1 2010
先週(07/26~07/30)の為替動向
先週の各主要相場は下記のような流れでした。
■米国株式市場 = もみあい
■原油先物市場 = もみあい
■NY金先物市場 = もみあい
■ドル円 = 下落(ドル安)
■ユーロドル = 上昇(ドル安)
■ユーロ円 = もみあい
欧州ストレステストと言うイベントが終了し、その精度はともかく、一応の平静が戻り、米住宅関連指標も予想を上回る等、市場は活性を取り戻すかのように見えました。
比較的楽観ムードが漂うその時、夕立発生。
水曜に発表されたベージュブックは金曜に発表される第2四半期GDPへの
悲観的な憶測を呼び、一転ドル安へ。
そしてドル円は、最終日のNY市場において、85.93円と昨年11月以来の85円台を示現。NY市場時間に限ってみるなら、1995年7月以来、15年ぶりともなる水準。
経済ニュースばかりか一般ニュースまでもが、この「15年ぶり」を大々的に取り上げたましたが、同じ金曜日に発表されたシカゴPMIやミシガン大消費者信頼感指数は相次いで市場予想を上回る結果となり、米株やドル/円は買い戻されました。
しかし、GDPは第2四半期(4-6月)の数字、シカゴやミシガンは7月の数字です。
仮に来週発表される米経済指標にて、「第2四半期は低迷したが、第3四半期に入り再び上昇基調に入った。」という結果を得た場合、米国株もドルも反転上昇する可能性があります。
来週の ISM,ADP,そして雇用統計と続く米国指標ウィークは、いつもに増して関心を集め、それこそ「天下分け目の関ヶ原」かも知れません。
また、いつもの個人的見解ですが、投機筋や輩さんはこの第3四半期での好転を解っていたからこそ、第2四半期GDPをことさら悲観材料であると煽り、ドル円を下げるだけ下げ、来週は一気にそのショートカバー。と考えているのではないでしょうか。
さて、連中のバカンス資金獲得作戦は大当たりでしょうか?
■各為替の週足デマーク指標/フィボナッチゾーン
(Demark Range Projection / Fibonacci Zone)
TD Range Projection
USD/JPY Upper: 87.28 / Lower: 85.10
EUR/JPY Upper: 113.10 / Lower: 108.75
EUR/USD Upper: 1.3192 / Lower: 1.2960
GBP/JPY Upper: 138.25 / Lower: 134.86
GBP/USD Upper: 1.5860 / Lower: 1.5545
Fibonacci Zone USD/JPY
R2 89.01 ~ 89.84 / R1 87.92 ~ 88.18
S1 85.48 ~ 85.74 / S2 83.82 ~ 84.65
Fibonacci Zone EUR/USD
R2 1.3240 ~ 1.3329 / R1 1.3124 ~ 1.3152
S1 1.2865 ~ 1.2892 / S2 1.2688 ~ 1.2776
■資料ダウンロード(以下がひとつのファイルにとりまとめてあります。)
『先週(07/26~07/30)の為替動向』
→
2010_0730.pdf をダウンロード
◎先週の主要8相場チャート
◎先週限のドル円/ユーロドル日足1年分
◎先週の4本値と今週のPivot
◎週間為替リポート保存版PDF
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By najirane • 為替動向と予想 • Tags: デマーク指標 Demark Range Projection Fibonacci Zone ユーロドル ドル円 クロス円 原油 為替 株式 米国 指標 ダウ 介入 日銀 金融緩和 FRB ECB QE2 QE3 FOMC バーナンキ 出口戦略 ギリシャ イタリア スペイン 緊縮財政 雇用統計